【6月15日 AFP】米プロバスケットボール協会(NBA)の元スター選手で、現在はNBAの国際大使を務めるディケンベ・ムトンボ(Dikembe Mutombo)氏が14日、若手選手にチャンスを与えるため、五輪のバスケットボール競技出場資格を23歳以下に限定するというアイデアを支持した。

 5月にNBAは、出場試合数が増加したことによる選手とチームに及ぼす影響を考慮し、ロンドン五輪終了後から年齢制限を設けることを明らかにしていた。

 バスケットボール教室開催のため来日中のムトンボ氏は、欧州各国のバスケット代表チームが16年以上も世代交代が進んでないことを指摘し、「欧州では成功を収めた選手たちに頼りすぎているため、若い選手の成長を妨げている。それは競技にとって無駄なことだ。オールスターゲームを見ていてれば分かると思うが、NBAでは数名の選手が毎年入れ替わっている」と語った。

 1992年のバルセロナ五輪でバスケットボール米国代表「ドリームチーム(Dream Team)」が金メダルを獲得して以降、NBAの人気は世界中で高まり、米国代表に一流選手が召集されることは当たり前になっていた。

 コンゴ共和国出身のムトンボは、五輪出場の経験はないものの、NBAオールスター出場8回、最優秀守備選手賞受賞4回を誇り、通算ブロック数はリーグ歴代2位となっている。

 2メートル18センチの身長を生かしてセンターのポジションを務めたムトンボは、現役生活18年間の6シーズンをヒューストン・ロケッツ(Houston Rockets)で過ごし、2009年に現役を引退した。(c)AFP