【4月10日 AFP】軍部隊を派遣してイスラム過激派を撃退したフランスのフランソワ・オランド(Francois Hollande)大統領への感謝のしるしとして、マリの住民が大統領に贈ったラクダが、現地の「世話役」の一家に食べられてしまっていたことが明らかになった。

 フランス国防省高官は先月のマリ訪問の際、ラクダの不名誉な死について聞かされたと述べている。また、仏週刊紙Valeurs Actuellesは、最近の閣僚会議の際に、国防相がオランド大統領にこの残念なニュースについて知らせたと伝えている。

 オランド大統領は2月3日、仏軍部隊が奪還したマリ北部の世界遺産都市トンブクトゥ(Timbuktu)でラクダを贈られた際、少しきまりの悪い経験をした。

 大統領になでられそうになったラクダは、鳴き声をあげて大統領から逃げたのだ。そこでオランド氏は、「私の移動手段として大活躍するでしょうな」と強がってみせた。

 フランス当局者は当初、ラクダをフランスに連れ帰って動物園に預ける予定だったが、その後、地元家族に世話を任せることを決めていた。(c)AFP