<senken h 123>アトリエノチカラ/修理ではなくリデザイン、その人に一番似合う服を/リフォームテーラー サルト
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【5月24日 senken h】イタリア語で仕立て職人を意味する「サルト(SARTO)」。言葉通りその人のための1着に洋服をリフォームする職人集団だ。多くの服好きや、世界の一流ブランドからも頼られている。リフォームをリ(再)デザインという新発想に置き換え、大切な服と長く付き合うこの時代を支えている。
元々セレクトショップお抱えのリフォーム企業だったサルト。そのレベルの高さからスタイリストや編集者など業界人が相次ぎサルトを頼るようになり、多くのファンの声に推され原宿と銀座で営業を始めた。
店に近い工房には約25人の職人が在籍し、手仕事で1着ずつ手がける。そのクオリティーは折り紙付きだが、それ以上に他のメーカーと異なるのは、自らの仕事を「再デザイン」として、感性を磨き続けること。壇正也代表や接客を担うディレクターたちは毎シーズン、欧州のコレクションやトレードショーを現地で直接チェックし、「次に何が流行るか、どんなスタイルを提案すべきか」、バイヤーやスタイリストのように情報を収集する。
だからリフォームも言われたまま、指定されたままの寸法ではない。持ち込まれた服をどうすれば、「一番似合うものになるか、一番トレンドに合うか」コンサルティングしながら作る。細かいフィッティング修正やダーツを入れたりと、その接客はまるでオーダーメードの服作りのよう。その腕を見込まれ、日本での修理はサルトに任せるヨーロッパの高級ブランドも。メンズが多かったが最近は「昔着ていたものをもう一度、今の感じに」といった女性の依頼も増えているという。
「日本の服作りの地位を上げたい」と壇さん。工場が続々と海外に移転する日本のアパレル業界だが、「リフォームは日本人の着こなしを分からないといけない」。「国内でしかできない、これからの日本の服作りのひとつの可能性」と、今日も原宿と銀座、多くの人がすてきな服を探す街で、「本当に似合う1着」を生み続けている。(c)senken h
【関連情報】
◆特集:senken h 123
◆サルト 公式サイト <外部サイト>
元々セレクトショップお抱えのリフォーム企業だったサルト。そのレベルの高さからスタイリストや編集者など業界人が相次ぎサルトを頼るようになり、多くのファンの声に推され原宿と銀座で営業を始めた。
店に近い工房には約25人の職人が在籍し、手仕事で1着ずつ手がける。そのクオリティーは折り紙付きだが、それ以上に他のメーカーと異なるのは、自らの仕事を「再デザイン」として、感性を磨き続けること。壇正也代表や接客を担うディレクターたちは毎シーズン、欧州のコレクションやトレードショーを現地で直接チェックし、「次に何が流行るか、どんなスタイルを提案すべきか」、バイヤーやスタイリストのように情報を収集する。
だからリフォームも言われたまま、指定されたままの寸法ではない。持ち込まれた服をどうすれば、「一番似合うものになるか、一番トレンドに合うか」コンサルティングしながら作る。細かいフィッティング修正やダーツを入れたりと、その接客はまるでオーダーメードの服作りのよう。その腕を見込まれ、日本での修理はサルトに任せるヨーロッパの高級ブランドも。メンズが多かったが最近は「昔着ていたものをもう一度、今の感じに」といった女性の依頼も増えているという。
「日本の服作りの地位を上げたい」と壇さん。工場が続々と海外に移転する日本のアパレル業界だが、「リフォームは日本人の着こなしを分からないといけない」。「国内でしかできない、これからの日本の服作りのひとつの可能性」と、今日も原宿と銀座、多くの人がすてきな服を探す街で、「本当に似合う1着」を生み続けている。(c)senken h
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◆特集:senken h 123
◆サルト 公式サイト <外部サイト>