【8月14日 AFP】北京(Beijing)で13日、少なくとも10人が集団で農薬を飲み込んで自殺を図った。地元メディアが14日、伝えた。死者の有無は分かっていない。

 北京青年報(Beijing Youth Daily)によると、集団の中には「ハルビン鉄道局(Harbin Railway Bureau)」と書かれたTシャツを着用した人々もいたという。

 多くの職員を抱えた中国鉄道省が今年3月に解体されて交通運輸省に統合されたことを受け、雇用削減への不安が高まっていた。また中国東北部のハルビンの一部地域は、1990年代末の国有産業の改革後、慢性的に高い失業率に見舞われている。

 報道によると、集団自殺は北京西部にある主要鉄道駅そばの路上で図られ、警察官と救急車が農薬を飲み込んだ人々を病院に搬送した。死者の有無については報じられていない。

 患者が搬送された病院の1つにAFPが問い合わせたところ、同病院で治療を受けた患者は全員退院したという。

 2011年の中国当局の統計によると、中国の自殺率は世界でも最も高い水準の10万人当たり22.23人だった。農薬を飲み込む自殺の方法は地方部でよく用いられている。(c)AFP