ボストン爆破容疑者の監視対象登録、CIAが1年以上前に要請
このニュースをシェア
【4月25日 AFP】(一部更新)米ボストン・マラソン(Boston Marathon)爆破事件の1年以上前、米中央情報局(CIA)は事件の容疑者をテロ行為の要監視人物リストに加えるよう、対テロ連邦機関に要請していたことが分かった。複数の当局者が24日、明らかにした。
3人が死亡、264人が負傷した同爆破事件に関与したとされるタメルラン・ツァルナエフ(Tamerlan Tsarnaev)容疑者は先週、捜査当局による追跡の過程で死亡した。
米情報当局者がAFPに語ったところによると、2011年9月にロシア当局からタメルラン容疑者がテロに関与している可能性があるとの通達を受けたCIAは、ロシア側から受け取った情報を国家テロ対策センター(National Counterterrorism Center、NCTC)、国土安全保障省、国務省、連邦捜査局(FBI)と共有した。
ロシア側から提供されたのは、キリル文字で表記したタメルラン容疑者の氏名とその別のつづり、同容疑者の誕生日の可能性がある2つの日付などだったという。FBIはその半年前の2011年3月にほぼ同じ情報を入手していた。
同容疑者の氏名はNCTC が管理するデータベース「TIDE(Terrorist Identities Datamart Environment)」に登録されたが、どの機関が登録を行ったかは定かではない。このデータベースの情報は、FBIの「テロリスト・スクリーニング・データベース(Terrorist Screening Database)」や、運輸保安局(TSA)の搭乗拒否リストといった要監視人物リストにも転載される。
AFPの取材に応じた米情報機関関係者は、外国から提供された情報は全て正確に関係機関の間で共有され、同容疑者の行動も調べたが違法行為はみられなかったと述べた。
2001年9月11日の米同時多発テロでは、各政府機関の間でのスムーズな情報共有ができなかったことが大きく問題視された。その後10年以上にわたりこの問題に関する懸念を表明し続けてきた米議員らは、ロシアからの情報提供があったにもかかわらず各連邦政府機関がなぜツァルナエフ容疑者をより注意深く監視しなかったのかを追及している。(c)AFP
3人が死亡、264人が負傷した同爆破事件に関与したとされるタメルラン・ツァルナエフ(Tamerlan Tsarnaev)容疑者は先週、捜査当局による追跡の過程で死亡した。
米情報当局者がAFPに語ったところによると、2011年9月にロシア当局からタメルラン容疑者がテロに関与している可能性があるとの通達を受けたCIAは、ロシア側から受け取った情報を国家テロ対策センター(National Counterterrorism Center、NCTC)、国土安全保障省、国務省、連邦捜査局(FBI)と共有した。
ロシア側から提供されたのは、キリル文字で表記したタメルラン容疑者の氏名とその別のつづり、同容疑者の誕生日の可能性がある2つの日付などだったという。FBIはその半年前の2011年3月にほぼ同じ情報を入手していた。
同容疑者の氏名はNCTC が管理するデータベース「TIDE(Terrorist Identities Datamart Environment)」に登録されたが、どの機関が登録を行ったかは定かではない。このデータベースの情報は、FBIの「テロリスト・スクリーニング・データベース(Terrorist Screening Database)」や、運輸保安局(TSA)の搭乗拒否リストといった要監視人物リストにも転載される。
AFPの取材に応じた米情報機関関係者は、外国から提供された情報は全て正確に関係機関の間で共有され、同容疑者の行動も調べたが違法行為はみられなかったと述べた。
2001年9月11日の米同時多発テロでは、各政府機関の間でのスムーズな情報共有ができなかったことが大きく問題視された。その後10年以上にわたりこの問題に関する懸念を表明し続けてきた米議員らは、ロシアからの情報提供があったにもかかわらず各連邦政府機関がなぜツァルナエフ容疑者をより注意深く監視しなかったのかを追及している。(c)AFP