吉田誠一の彗星観測日記(2024年)

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Updated on December 10, 2024

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ICQフォーマット形式の詳細な観測データ

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* 2024年12月8日(観測した彗星:4個)

筑波山・風返峠での彗星観測です。

快晴の天気に恵まれて、(たぶん)一生に一度の天文現象・土星食を堪能できました!

C/2022 E2 ( ATLAS )

12.2等   視直径0.7分   DC 4   (40.0cm 反射 144倍)

小さいです。

C/2023 A3 ( Tsuchinshan-ATLAS )

9.7等   視直径1.2分   DC 6   (40.0cm 反射 75倍)

土星が月に隠されている間に観測しました。強い月明と、恒星に接近していたため、見づらいです。

29P/Schwassmann-Wachmann 1

11.4等   視直径2.8分   DC 2   (40.0cm 反射 75倍)

でっかい!こんなに大きな姿を見るのは久しぶりです。

333P/LINEAR

11.5等   視直径1.5分   DC 3〜4   (40.0cm 反射 75倍)

良く見えます。動きが速いです。

* 2024年10月20日(観測した彗星:1個)

茨城県常陸大宮市・花立山自然公園での彗星観測です。

C/2023 A3 ( Tsuchinshan-ATLAS )

3.1等   DC 5   7度(位置角75度)   (肉眼)

3.9等   視直径10分   DC 7〜8   7度(位置角80度)   (10x70 単眼鏡)

月明かりのない暗夜では、紫金山・アトラス彗星はまだまだ明るい大彗星です。肉眼でも長い尾を伸ばした姿が見えました。彗星と一緒に記念撮影もできました。

* 2024年10月14日(観測した彗星:1個)

横浜市内・鶴見川沿いでの彗星観測です。

C/2023 A3 ( Tsuchinshan-ATLAS )

約1.5等   視直径4分   DC 7   1.5度(位置角65度)   (10x66 単眼鏡)

幸運にも、10月14日の夕方も横浜では晴天になって、紫金山・アトラス彗星を観測できました。横浜の光害かつ低空に雲がかかる中でも、スマホで尾を引く彗星が映りました。

* 2024年10月13日(観測した彗星:1個)

茨城県・那珂川の畔・大桂大橋の近くでの彗星観測です。

話題の紫金山・アトラス彗星の観測です。

C/2023 A3 ( Tsuchinshan-ATLAS )

約0.5等   視直径4分   DC 7   7度(位置角60度)   (10x70 単眼鏡)

約1.0等   DC 7   2度(位置角60度)   (肉眼)

こんなに凄いとは思いませんでした!肉眼でも長い尾を伸ばした姿が見えるし、スマホでもきれいに映るなんて驚きです。まさに大彗星ですね!久しぶりの大彗星に大興奮でした。

15:50には現地に到着して、しばらく待機。16:50には太陽が山の稜線に隠れたので、望遠鏡を組み立ててから、10x70単眼鏡で星を探しつつスタンバイ。

17:12、金星を確認。17:27、アークトゥルスを確認。そして17:42、遂に紫金山・アトラス彗星を見つけました!17:56には肉眼でも彗星が見えました!

その後も、空が暗くなるにつれてどんどん彗星は立派な姿に!肉眼でも長い尾が楽に見えて、単眼鏡では尾が視野をはみ出すほどに。本当に見事な姿ですね。

18:15には彗星の頭部が山の稜線に隠れましたが、しばらくは尾だけが見えていました。

* 2024年5月3〜4日(観測した彗星:5個)

群馬県・北軽井沢での彗星観測です。

GWは素晴らしい天気に恵まれました。

C/2021 S3 ( PanSTARRS )

5月3日   11.0等   視直径1.9分   DC 3〜4   (40.0cm 反射 75倍)

5月4日   11.2等   視直径1.6分   DC 4   (40.0cm 反射 75倍)

明るく見やすいです。

C/2022 E2 ( ATLAS )

5月4日   12.0等   視直径1.8分   DC 4〜5   (40.0cm 反射 144倍)

ほどほどに集光して、良く見えます。

C/2023 A3 ( Tsuchinshan-ATLAS )

5月3日   10.8等   視直径0.9分   DC 7〜8   2.5分(位置角100度)   (40.0cm 反射 75倍)

5月3日   10.5等   視直径2.3分   DC 7   (40.0cm 反射 36倍)

5月4日   11.1等   視直径1.0分   DC 7〜8   4.2分(位置角110度)   (40.0cm 反射 75倍)

5月4日   10.8等   視直径2.3分   DC 7   (40.0cm 反射 36倍)

非常に集光が鋭いです。長い尾が伸びて格好良い姿です。

13P/Olbers

5月3日   8.9等   視直径3.3分   DC 5   (40.0cm 反射 75倍)

5月4日   9.3等   視直径2.0分   DC 5〜6   (40.0cm 反射 75倍)

すっかり明るくなりました。

479P/Elenin

5月3日   13.2等   視直径0.7分   DC 3   (40.0cm 反射 144倍)

5月4日   13.0等   視直径0.8分   DC 3   (40.0cm 反射 144倍)

意外とあっさり見えました。ただ、10等台と報告されていましたが、かなり暗く感じます。中心部しか見えていないかもしれません。

* 2024年3月29日(観測した彗星:1個)

神奈川県三浦市・三崎口での彗星観測です。

昼過ぎまで暴風雨でしたが、雨が上がった後は急激に快晴になりました。

潮騒の音を聴きながら、尾を伸ばしたポンス・ブルックス彗星の姿を楽しみました。

12P/Pons-Brooks

4.8等   視直径7分   DC 7   0.4度(位置角50度)   (10x66 単眼鏡)

彗星はさらに一段と明るくなり、立派な姿になりました。

* 2024年3月21日(観測した彗星:2個)

筑波山・風返峠での彗星観測です。

周期約70年の大物彗星、ポンス・ブルックス彗星(12P)とオルバース彗星(13P)が、木星を挟んで隣どうしに並んでいるとは、感無量ですね!

12P/Pons-Brooks

5.4等   視直径6分   DC 7   (40.0cm 反射 36倍)

非常に集光が強いです。

13P/Olbers

11.9等   視直径1分   DC 3   (40.0cm 反射 144倍)

月明と低空のもやで、ぼんやりとしか見えません。

* 2024年2月12日(観測した彗星:4個)

茨城県常陸大宮市・花立山自然公園での彗星観測です。

12P/Pons-Brooks と 13P/Olbers が同時に夜空に見えているとは感慨深いです。残念ながら13Pは見えませんでしたが。

C/2022 E2 ( ATLAS )

13.0等   視直径0.9分   DC 4   (40.0cm 反射 257倍)

あまり集光は強くない印象です。

12P/Pons-Brooks

8.0等   視直径4分   DC 5〜6   (40.0cm 反射 75倍)

薄明中でちょっと見づらいですが、明るく集光が強いです。山の木陰ぎりぎりでした。

13P/Olbers

13.0等より暗い   視直径0.5分   (40.0cm 反射 257倍)

見えませんでした。

144P/Kushida

10.5等   視直径2.5分   DC 2   (40.0cm 反射 75倍)

淡く拡散状です。

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