言語処理エンジン AqKanji2Koe
AquesTalkで漢字を読ませるには、言語処理エンジンAqKanji2Koeを使用します。
漢字かな混じり文のテキストを、AquesTalk用の音声記号列に変換します。
漢字に"よみ"を付与するだけでなく、適切なアクセントや文節の句切りを付与することができます。
省メモリで小規模の組み込みシステム向けのAqKanji2Koe-Mと、OSを必要とし高速かつ高精度に変換するAqKanji2Koe-Aの2種類があります。
また、AquesTalk pico用のローマ字音声記号列も出力できます(一部のパッケージのみ。その他はオプション設定)。
エンジン仕様
製品名 | AqKanji2Koe-M | AqKanji2Koe-A |
CPU | Cortex-M0相当以上 | Arm11, Cortex-A, 各種Intel CPU |
コードサイズ | ROM:44KB(コード+データ) *Cortex-Mでの実測値 |
約200KB *Windows版での実測値 |
RAMサイズ | 21KB | - |
辞書サイズ | 2MB/3MB/7MB(約10/17/38万語) SPIフラッシュや SDカードなどの外付けメモリに配置 |
10MB(約38万語) 動作時RAMに展開 |
OS | 不要 | Windows, Linux, Mac, iOS, Android |
入力データ形式 | 漢字かな混じり文テキスト(UTF8/UTF16) | 漢字かな混じり文テキスト(UTF8/UTF16/UTF32/SJIS) |
出力データ形式 | AquesTalk用音声記号列(かな表記)(ローマ字音声記号列はオプション) | |
関数I/F | C関数呼び出し | |
その他 | ヒープ、STL、例外、浮動小数演算は不使用 | 処理速度:約20万字/秒 (Windows PCで計測) |
* 数値はOSやアーキテクチャにより多少変動します。 * 変換精度は、オンラインデモで確認できます。(AqKanji2Koe-M、AqKanji2Koe-A)
- 標準インターフェース仕様書(AqKanji2Koe-M)PDF
- AqKanji2Koe-Aの関数I/Fについては、評価版のマニュアルを参照してください。
パッケージ製品ラインアップ
AqKanji2Koe-Aは、下記のパッケージ製品があります。AqKanji2Koe-Mは、ビルド済みのパッケージ製品や評価版はありません。 都度、お客様の環境にあわせてビルドして提供するカスタム製品となります。
製品名 | プラットフォーム |
---|---|
AqKanji2Koe-A Win | Windows 10/8/7/Vista/XP/2000/NT/98 など (32bit/64bit) |
AqKanji2Koe-A Linux | Linux x86/x86_64 共有ライブラリ(so形式) |
AqKanji2Koe-A Android | Android 2.3以降 / ARM,x86,MIPSなど各種ABIネイティブ実装 |
AqKanji2Koe-A Mac | Mac OS X 10.4以降(Intel 32bit/64bit, PPCは非対応) |
AqKanji2Koe-A iOS | iPhoneなど iOS 6以降(armv7/armv7s/arm64 bitcode対応) |
- 評価版はダウンロードから入手できます。
なお、下記製品にAqKanji2Koe-A/-Mエンジンが組み込まれています。
製品名 | 説明 |
---|---|
AquesTalk ESP32 | Espressif Systems製 ESP32版ライブラリ AqKanji2Koe-M(ローマ字出力)+AquesTalk pico |
AquesTalk Pi | Raspberry Pi用実行モジュール AqKanji2Koe-A + AquesTalk |
AquesTalk TTS | Android OS準拠 TTSエンジン(アプリ) AqKanji2Koe-A + AquesTalk10 |
関連リンク
- オンラインデモ(AqKanji2Koe-M)
- オンラインデモ(AqKanji2Koe-A)
- 評価用アプリ (AquesTalkPlayer Windowsアプリ AqKanji2Koe-Aのみ)