【ワシントン共同】米共和党のトランプ次期大統領は30日、自身の交流サイト（SNS）で、1月3日に実施される下院議長選について、同党のジョンソン下院議長の続投に「支持」を表明した。共和党保守強硬派の間では、当面の米政府の支出を賄う「つなぎ予算」案の編成を巡り、民主党に妥協する姿勢を見せたジョンソン氏への批判が出ていた。

　2024年11月の大統領選と同時実施された連邦議会選の結果、下院（定数435）の議席は共和党219、民主党215、欠員1。新議会発足初日に議長を選ぶが、共和党議員のわずかな造反でもジョンソン氏は続投に必要な過半数の票を獲得できない状況。続投が否決されれば、すぐに後任が見つからず混乱する恐れもあると懸念されている。

　トランプ氏はSNSでジョンソン氏について「勤勉で信心深い」と評価。「完全かつ全面的に支持している」と訴えた。

　トランプ氏は1月20日の就任初日から不法移民の強制送還や関税強化など、大統領選で公約に掲げた「米国第一」の政策を推進する方針。