朝河貫一　　　野口英世　　　福沢諭吉　　　山川健次郎

　　今週はこれらの本を読みました。（どれも小難しい本ではありません＾＾）
　　明治の人たちのパワーというのは凄いものがありますね。
　　過酷な状況下、途方もない不条理に立ち向かったその気迫と行動力
　
　　きっと今の世の中にもこのような人たちがいるのだとは思うのですが．．．

　　朝河貫一の『最後の「日本人」』は、Amazonにあった中古本を今週頼んだもの。
　　氏は米国で教鞭をとりながら日米開戦を回避すべく弄走した世界的な歴史学者。
　　この本が届いた１２月２０日が米国で日本人初の教授の誕生日だったということを、
　　読み終えた今日、本の年譜で知りました。またまた不思議なご縁を感じております＾＾


　 －　最後の「日本人」　朝河貫一の生涯　－　阿部善雄 著　　朝河貫一の言葉より　
　　　　　　
　　国家はその国民が人間性（ヒューマニズム）を持っている限りにおいてのみ、
　　自由な独立国である。しかし、その政治体制が民主主義の組織をそなえている
　　というだけでは、自由な独立国とはいえない。自由主義にあっては、その国民が
　　世界における人間の立場をすべてにわたって意識するまでに進歩しているかどうか、
　　それこそが重要である。　　　　　　　　by Kanichi Asakawa 　　


　　日本人の国民性　　　　最後の「日本人」　永遠のニューヘブンより

　　日本は善悪共に浅薄なる観がありますが、小生の史観よりすれば、これは
　　浅薄よりもむしろ敏感性の豊富なることの現象と思ひます。古来、日本人は
　　ほどに常に鮮かな涸るゝことなき外事に対する好奇心、無邪気の憧景ある
　　ものは嘗て比類を見ざる所であります。　


　　アメリカ人への忠告　　　　－１９４５（昭和２０）年 －最後の「日本人」　敵国内の自由人より

　　大学生や高校生までが、あたかも自分たちが世界の悪を正す小さな政治家でも
　　あるようにうぬぼれているが、これはアメリカ人が生まれつき率直さや、公平無私の
　　心をそなえているからではなく、過去の経験が、これを当然なこととしたのであり、
　　世界はこの過去半世紀にわたる教育の産物を、一世代か二世代のあいだ
　　我慢しなければならないであろう　

　　アメリカ人は、かんたんにある一つのことを善と考えると、それにそって自分なりの
　　行動に出ることが多いが、もともと世界には、不平等という矛盾が厳存するので、
　　各人にあっては、そうした矛盾の省察を避けてはならない　
　　　　
　　

　　あまり知られていない（と思いますが．．．）お二人のことをちょっとご紹介

　　　　　・朝河貫一 ・・・ 東京専門学校（現 早稲田大学）を卒業後２１歳で渡米
　　　　　　　　　　　　　　　　　１８９５（明治２８）年～１９４８（昭和２３）年
　　　　　　　　　　　　　　　日本人初のイェール大学教授になる。　Ph.D.　
　　　　　　　　　　　　　　　日米開戦前夜、ルーズベルト大統領の天皇宛親書の
　　　　　　　　　　　　　　　草案を書いた。滞米五十余年、７４歳・米国で永眠　　　　　　　　　　　　　

　　　　　・山川健次郎 ・・・　イェール大学で物理学の学位を取得し帰国
　　　　　　　　　　　　　　　　　日本人として初の物理学教授（東京帝国大学）になる
　　　　　　　　　　　　　　　　　日本の物理学の創始者とよばれている
　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　＊ Yale and Japan History and Overview
　　　　　　　　 http://yale.edu/opa/intl/japan/docs/history.html　

　◇ サイト外関連記事
　　　　　＊朝河貫一：自覚ある「国際人」　増井由紀美　敬愛大学国際学部助教授
　　　　　　　　　－明治末から大正にかけてイェール大学に見る日本人研究者事情－
　　http://www.u-keiai.ac.jp/issn/menu/ronbun/no18/18-115_masui.pdf

　　　　　＊ 朝河貫一に関する記事：
　　　　　　　Kiyoshi Kurokawa's blog （Google カスタム検索・・・朝河貫一）　12/31追記
　　　　　　　　黒川 清　政策研究大学院大学教授
　　　　　　　　氏のブログでは２００３年から１０件程取り上げてたようです。
　　　　　　　　また、本日見つけた氏の文章から「なぜ、またまた朝河先生なのか。
　　　　　　　　それは今の日本の状況が100年後になっても本質的にちっとも変わっ
　　　　　　　　ていないと考えるからであり、今の日本をめぐる状況がある意味ではよく
　　　　　　　　似ているようにも感じられるからです。」と(私と）同じように仰っていました。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　>>>学術の風より

　　　　 　　２００７年はYale大学の教員になってちょうど100年だそうです　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　◆ ちょっと面白いNEWS・・・時事通信記事より

　　　　　こんな行動する？　しない？

　　　　　・待ち時間は恋愛のチャンス？　飛行機の発着遅れを利用－米調査

　　　　　・恋愛望む医師はＥＲに勤務すべき？ 【パリＡＦＰ＝時事】

　★★★　with coffee owner おすすめ映画
　　　　　・ＮＯＥＬ（ノエル） Gyao

　　　　　　　温かい誰かとの絆がなければ身も心も凍えてしまうクリスマス・イヴの
　　　　　　　ニューヨーク。親子や恋人同士、互いのすれ違いから孤独を抱えて
　　　　　　　しまった人々にささやかな幸せが訪れる．．．
　　　　　　　出演：スーザン・サランドン、ペネロペ・クルス、ポール・ウォーカー

　　　　　　　きっとサンタさんが星降る夜に小さな奇跡を運んでくるはず♪　
　　　　　　　ほらっ　　足元を見てみて（ソックスの中に何か入っているかも♪）＾＾

　★★★　with coffee owner おすすめドラマ　12/24追記

　　　　　・宮廷女官 チャングムの誓い（宮廷料理人編・宮廷女医編）　　無料Yahoo動画
　　　　　　　
　　　　　　　先週末にＵＰされた第４話・第５話は、中でも私のお気に入りのお話。
　　　　　　　子供達をどう育てたら良いのかということを考えさせられるお話ですね。
　　　　　　　まだ見たことがないという方は是非この機会にご覧ください＾＾

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
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