酷使は禁物? |
iPhoneのホームボタン、日本では1日概算2億1230万回以上押されているそうです(アスキー総研調べ)。iPhone、iPad、iPod touchといったiOS端末のホームボタンは非常に押しやすく、また、その機能のわかりやすいさに定評ありますが、人によっては依存度が高すぎるのか、故障例も実に多く耳にします。かくいうワタシのiPad 2も購入後2ヵ月目ぐらいに反応が悪くなり、結局アップルストアで良品と交換してもらったんですよね。
ただ、保証期間内であれば無償で交換してもらえますが、保証期間内に都合よく壊れるとは限りません。iPhone 4からiPhone 5への買い替えを予定している方々は、ホームボタンがいつ壊れるかと戦々恐々としている方もいるんじゃないでしょうか?
そんな方々にぜひオススメしたいのが、意外と知られていない(ACCNすら知らなかった)、“AssistiveTouch”機能です。
AssistiveTouchをオン |
AssistiveTouchはもともと身体的な事情からiPhoneのジェスチャー操作などが困難な方のために用意されている機能ですが、使ってみるとほとんどすべての方にメリットのある機能であることがわかります。
AssistiveTouchは“設定”→“一般”→“アクセシビリティ”→“AssistiveTouch”で機能を有効にします。
ボタンが現われます |
ボタンは移動可能 |
AssistiveTouchを有効にすると画面右隅にボタンが現われます。出現直後は上の最初の写真のように濃い色のボタンですが、表示されてからしばらく経つと色が薄く変化します。
また、このボタンは左右の辺のそれぞれ4ヵ所に移動することが可能です。ジャマにならず、かつ操作しやすい場所に移動できるわけですね。
このボタンを押すと、下記のような起点画面が表示されます。
起点画面から4つの機能を実行 |
起点画面には、ホーム、デバイス、ジェスチャー、よく使う項目……が割り振られたアイコンが並んでいます。ここで、あらためてつぎの操作を行なうわけです。
ホームに戻る |
各種デバイスの設定 |
2・3・4・5本指のジェスチャーを実行 |
任意のジェスチャーを実行 |
マルチタッチジェスチャーを多用する方以外にとって、便利なのが“ホーム”と“デバイス”ではないでしょうか?
直接ボタンやスイッチを操作するよりもワンアクション増えてしまいますが、接触不良などのハード的な不具合でホームボタンが反応しないときや、ケースの構造的問題で側面のキーやボタンが押しにくいときには大変重宝するはずです。
ボタンがジャマなときはこの設定 |
動画を観るときなどボタンがジャマなときは、“設定”→“一般”→“アクセシビリティ”→“ホームをトリプルクリック”に、あらかじめ“AssistiveTouch”を登録しておけば、ボタンの表示・非表示が自由自在です。
ホームボタンを隠すといいかもです! |
グーグルで“ホームボタン”と入力すると、それに続く検索文字列として“iPhone”、“デコピン”、“修理”、“効かない”が出てしまうほど、ホームボタンの不具合には多くのユーザーが悩まされている模様……。
すでに反応が悪くなってしまい、保証期間外(あるいは一瞬もiPhoneを手放せない)という方はこのAssistiveTouch、試してみる価値あるかと。私の場合、iPad 3またはiPhone 5購入後、現モデルの売却または譲渡を考えているので、AssistiveTouchでホームボタンをいまから温存する次第でございます。
なお、最新のiOSのバージョンでもご紹介していますので、関連記事『iPhoneのホームボタンが壊れたときに修理費がいらない解決方法』もあわせてチェックしてみてください。
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