Vine Linux Magazine
Vine Linux Magazine 2010.11
さて、今回はクリスマスも過ぎ、年明けもまもなくですが11月号をお届けします。
ニュース
Vine Linux 5.2 リリース
2010年11月の大きなニュースは何と言っても Vine Linux 5 のアップデートリリースである Vine Linux 5.2 がリリースされたことでしょう。Vine Linux 5 を対象として発行されているセキュリティフィックスやバグフィックスの適用以外にも、X.org ビデオドライバの更新なども行われています。詳しくはお知らせ「Vine Linux 5.2 を公開」をご覧ください。
VineSeed に GNOME 2.32.1 登場
ご存じの通り Vine Linux 標準のデスクトップ環境「GNOME」となっています。2010年9月29日にリリースされた GNOME 2.32 は既に 10月半ばには VineSeed に投入されていましたが、11月20日にはマイナーアップデートである GNOME 2.32.1 が VineSeed に投入されています。
セキュリティ・バグフィックスアップデート
11月は、Vine Linux 5 のセキュリティアップデートが5件、それ以外のアップデートが1件ありました。
- セキュリティアップデート
- firefox, xulrunner, thunderbird, apr-util, subversion, freetype2, pidgin
- それ以外のアップデート
- bind
bindのアップデートはこのアップデートから Extended Support Version の採用となります。
また、12月1日付けで kernel や glibc などの重要パッケージのセキュリティアップデートも提供されています。 こちらもあわせてご確認ください。なお、これらのアップデートは Vine Linux 5.2 には既に含まれています。
パッケージ紹介
VinePlus 5 に新規に追加されたパッケージを紹介します。
新規パッケージ
- tiarra
- Perl で実装された IRC proxy です。既に VinePlus にある plum と同様の用途となりますが、事実上開発が停止している plum とは異なり、tiarra は開発が継続中のようです。
- CDemu
- CD/DVD-ROM デバイスをエミュレートするソフトウェアです。パッケージ名は「cdemu-daemon」や「cdemu-client」となっています。BIN+CUE 形式の CD イメージなどをマウントすることができます。GNOME アプレットの gCDemu (パッケージ名は gcdemu) なども同時に追加されています。
このほかにも様々なパッケージがアップデートされていますし、 開発版の VineSeed にはより多くの新規パッケージが投入されています。
おわりに
2010年7月から始まった Vine Linux Managize では、新しく追加・更新されたパッケージの一部紹介や開発状況の紹介など毎月紹介する定期的な記事と、不定期に発行される読み物や活用方法などの記事を発行しています。定期版は毎回持ち回りで行うため、筆者の興味によって内容は大きく異なる場合があります。
Vine Linux Magazine では、Vine Linux に関する様々な情報、小ネタ、Tips、ノウハウ/バッドノウハウ、活用事例などを書いていただけるかたを募集しています。 また、「XXの記事を書いて欲しい」などのご要望などもお待ちしておりますので、ML, IRC や個別メールなどでお知らせください。