Best Album
30. exael/uon - S/T
Beer On The Rugから素晴らしいテクノを出していたexaelの久しぶりの作品。uonというアーティストとスプリットで出しているのですが、彼女の雰囲気と合間ってとても暖かいドローン作品になっている。
29. Oneohtrix Point Never - Good Time Original Motion Picture Soundtrack
R Plus Seven以降ずっと挑戦的なことをリスナー側から要求されてきただけに、サウンドトラックという土俵で落ち着いた作品を出せたのは彼的にも良かったのかなと思ったり。でもやっぱり変なサウンドトラック。買ったカセットがまともに聞けないやつだったのは残念。
28. Jonathan William Scherk - Modelled
タイさんが年間ベストの記事で「水の使い手」と書いていたのが面白かった。僕も同意見です。
27. Beat Detectives - Heavy Traffic
この人たちは毎回どうやって作ってるかよく分からない。酒に酔ってるようでシラフだし、飲んでないと思ったらいつのまにか飲まれてしまっている。
26. Ramzi - Pèze-Piton
これまでの同様の密林ハウスは相変わらず良いし、チャレンジングなことにも取り組んでいる。
25. LXV - Inversion Method
「Four In The Mirror Back (feat. Forest Management)」の絶妙な高揚感。例のPhinery10本カセットパックのうちの一つ。
24. Angel 1 - Terra Nova
タイさんからAngel 1の作品が良いと言われて買って、聴いて、良かった。
23. Cemetery - excoriation (瘢痕)
ポストパンクやノイズを踏まえた甘いアンビエント。
22. Chino Amobi - Paradiso
「Welcome to Paradiso」という女性のナレーションが頭から離れない。
21. Forest Swords - Compassion
会社の出張で遠いところに連泊していて、めちゃくちゃ辛い気持ちになっていた時に聴いていた。
20. Khotin - New Tab
ばりばりハウスやってた人のアンビエントが今年良かったなというイメージが個人的にあるのですが、そのイメージはこの作品によって形成されている。
19. H.Takahashi - Raum
優しいアンビエント。音数が少ない中でこれだけ優しい音を奏でられるのは見事。
18. Koeosaeme - Sonorant
音の刻み方と突き進んでいく感覚が聴いていてとても楽しい。
17. ju ca - Overture
ju caはずっと前から好きで今年やっとアルバムを出してくれた。「Funeral Drone Pt I & II 」は曲単位で言ったら今年五指に入るぐらい好き。もっと作品を出してくれ、頼む。
16. Mhysa - Fantasii
音も面白いし、音の定位が面白い。
15. Loto Retina - Fiction
細かな音へのフェティッシュがこの人にはあるし、そういうところが僕は好き。
14. Visible Cloaks - Reassemblage
今年を象徴するアーティストだと思います。現在のアンビエント再評価の機運を作ったのにはこの人たちも一役買っている。マルコノスタルジでのライブも良かった。
13. LSTNGT - Boarding Gate
琴線に触れるトランス。聞くといつも感傷的な気持ちになってしまう。私信ですが先日のPOWのライブ凄く良かったです。構成がとてもよく練られていた。
12. More Eaze - 2stre3ss
変拍子。心地よい。
11. $ega & The Rainbow Streets - 想いで100景
アルバムタイトルの通り、彼の個人的な思い出が着想元になっており、共感できる感情が音ともにその思い出達に込められている。最終曲「環状線グルーブ」でいつも心が打ち震えてしまう。
10. Klein - Tommy
綺麗に区画整理された音の洪水。
09. Nmesh - Pharma
ネットに漂う音の残滓を墓場から掘り出しそのままパッケージングしたような作品。コラージュ元の怨念すら感じる一つ一つの音の重さが凄い。
08. Arca - S/T
本当純粋な感想なのですが、アルカの声めっちゃ良い。
07. woopheadclrms - Meeting Room + Rare Plants
想像力の広さを縦横無尽に跋扈する音から感じる。動きのあるワクワクするアルバム。
06. Bleed Boi - GMA23
CVN主宰Grey Matter Archiveから。躁鬱的な狂気を感じるミックス。これを聴いていると今年のdark jinjaでの彼の素晴らしいライブを思い出す。カセット早く届いて欲しい。
05. Giant Claw - Soft Channel
音の配置と強度が凄い。強靭な音。本筋とはちょっと逸れますがひなこたかださんがクラブで「Soft Channel 007」を流した時はぶち上がりました。
04. Leo Hoffsaes & Loto Retina - Early Contact
作中描かれる家族の姿と流れる音がぴったりマッチし、感動的な物語を紡ぎ出している。
03. Yves Tumor - Experiencing the Deposit of Faith
難しいことをさも簡単なことのようにやってみせている。エレクトロニックの面白さが詰まった稀有なアルバム。
02. Toiret Status - Nyoi Plunger
前作omaruでの素晴らしい仕事を更に突き進め、また一つ新たな音の世界を切り開いた。#42の徐々に高まっていく感覚、圧巻。
01. Le Makeup - Hyper Earthy
ソウルとエレクトロニックが見事に融合した、彼のピュアな思いを感じるこの作品が今年のベストです。個人的な話にはなりますが生活のリズムが変わった今年、いつ聴いても落ち着いた気持ちになれました。
Best Reissue
・tech noir - 齐
再発して恥ずかしながら初めて聞いたのですが、感動しました。都会的な洒脱やエキゾチックな音色がバランスよく入り混じっていて音のクオリティも高く、作品として成立している。
Best Live
・dark jinja
東京/大阪両方行きましたが、どちらも素晴らしかった。特に東京のBleed Boi(Angel Club)のパフォーマンスが凄かった。中東のフレーバー漂うウワモノに暴力的なBPMのビートを重ねてフロアをぶち上げていた。
・Elysia Crampton
Le Makeupこと井入くんから来日すると聞いて、その場で絶対行くと約束して実際東京へ行ったのですが、井入くんがWWWXでやっているのもうるっと来たし、ヨシタカヒカワさんも素晴らしかった。その高揚感の中でElysiaが演奏しはじめたのですが、キーボードから感動的な音しか出ていなかった。神の化身か何かかと思った。体に雷が走る感覚ってこういうことなのかと思った。その後のMars89さんもめちゃくちゃ良いDJをしていて、ずっと踊っていた。この時のことは結構後になっても振り返る。dark jinjaと併せてこれが間違いなく今年ベストイベント。
・インフラ
緊張でほぼ話せなかったですが、リルセガくんと会えてとても良かった。他にも会いたい人に皆会えて、皆元気そうで僕もちゃんとやらないとなと改めて思ったり。皆の夢が叶ったような素晴らしいイベントでした。
リハビリも兼ねてこうして文章を書いてみたのですが、今年は全然聞いてないと思って焦っていたら案外聞いていたし、ベストもすんなり選べたし、書くことが山のようにあって、驚いてしまった。生活の変化もあり、地に足ついてなかったのだと反省しました。来年はちゃんといろいろ書きます。以上です。