その1. 有効/無効の状態の確認 | その2. 有効/無効の設定 | その3. DROWN/FREAK/Logjam について

その1. 有効/無効の状態の確認
 Webブラウザの SSL/TLS プロトコルバージョンの、有効/無効の状態を確認をするWebサイトの例。
 QUALYS' SSL LABS にアクセスする。

 SSL 3 が無効の状態の例。(画像はクリックで拡大します。)
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 SSL 3 が有効の状態の例。(画像はクリックで拡大します。)
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その2. 各種ブラウザの SSL/TLS の有効/無効の設定

IE | Firefox | Google Chrome | Opera 15 以降 | Opera 12 まで | Safari | Vivaldi

Internet Explorer
Microsoft: [POODLE 対策] 2015 年 4 月よりInternet Explorer 11 でSSL 3.0 を既定で無効化します

1. インターネットのプロパティ画面を表示する
 Internet Explorer 11/10/9 の場合  ツールボタン _ [インターネット オプション] をクリックする。
i03402

 Internet Explorer 8 の場合  コマンドバー _ ツール _ [インターネット オプション] をクリックする。
i03401
2. [詳細設定]タブ _ セキュリティ の項目を表示する
 Windows 10 の Internet Explorer 11
i03404

 Windows 8.1/8/7 の Internet Explorer 11/10/9/8
i03403

3. プロトコルの有効/無効の設定をする
 SSL 2.0 を使用する: チェックを外す
 SSL 3.0 を使用する: チェックを外す
 TLS 1.0 を使用する: チェックを入れる
 TLS 1.1 の使用: チェックを入れる
 TLS 1.2 の使用: チェックを入れる

4. [OK] をクリックして完了です



Firefox
(バージョン 34 以降は対応済み。SSL 2.0 / SSL 3.0: 無効、TLS 1.0 / TLS 1.1 / TLS 1.2: 有効)

その1. about:config | その2. アドオン Configuration Mania
その3. バージョン 37 以降での注意点

その1. about:config で設定
SSL 2.0 / SSL 3.0 に加えて、TLS 1.0 も無効にする例。

 1. 隠し設定画面を表示する
  Firefoxの隠し設定画面を表示する(about:config)

 2. [検索:]欄に security.tls.version と入力する
f05101

 3. 設定名 [security.tls.version.min] を右クリックし [値を変更] をクリックする (設定名のダブルクリックでも可)
f05102

 4. [1] を [2] へ書き換え [OK] をクリックする
f05103

f05104

 (設定項目が初期設定値から変更されると太字に変わる)
f05105

 5. SSL 2.0 / SSL 3.0 / TLS 1.0 は無効になる。 TLS 1.1 / TLS 1.2 は有効。
  [3] へ書き換えた場合は、TLS 1.2 のみ有効になる。

 6. 以上で完了です。


その2. アドオン Configuration Mania で設定
 1. アドオン Configuration Mania をインストールする
  a. [+ Firefox へ追加] をクリックする
f05111

  b. [インストール] をクリックする
f05112

  c. [今すぐ再起動] をクリックする
f05113

 2. 設定パネルを表示する
 [Alt]キー を押して 一時的にメニューバーを表示する。
 メニューバー _ ツール _ [Configuration Mania] をクリックする。
f05114

 3. セキュリティ _ SSL の項目を表示する
f05115

 4. プロトコルの有効/無効の設定をする
  SSL 3.0: チェックを外す
  TLS 1.0: チェックを入れる
  TLS 1.1: チェックを入れる
  TLS 1.2: チェックを入れる
  TLS 1.3: Firefox 49 以降の設定項目
        チェックを入れた場合、security.tls.version.max が [4] になる。

 5. 以上で完了です


その3. バージョン 37 以降での注意点
 Firefox 37 以降、TLS の安全でないバージョンフォールバックが無効 になったため、
 Webサイトによっては接続できなくなりました。
 Bugzilla: Disable fallback whitelist by default, in all releases (Firefox 44)

 危険性を承知で接続する場合は、その1. と同様の手順で、
 security.tls.version.fallback-limit の値を [3] から [1] または [0] に変更します。
f05151

 また他の手段として、
 安全でないバージョンの TLS へのフォールバックが必要な Web サイトをハードコードされたホワイトリストに記載
 する方法があります。 (Webサイトが修正されるまでの経過措置、これは次第に削減される予定。)
 security.tls.insecure_fallback_hosts に例外的に接続を許可する フルドメイン を入力します。
f05153

f05154



Google Chrome
(バージョン 40 以降は対応済み。SSL 2.0 / SSL 3.0: 無効、TLS 1.0 / TLS 1.1 / TLS 1.2: 有効)

スラド: Chrome 45のセキュリティ改善により、開けないサイトが現れる

起動オプションで設定
 1. タスクバー または スタートメニュー の Google Chrome アイコン を右クリックする
c03001

 2. [Google Chrome] を右クリックする _ [プロパティ] をクリックする
c03002

 3. [ショートカット]タブ の リンク先: の末尾に [ -ssl-version-min=tls1] を追加する
  (-ssl-version-min=tls1 の前は 半角スペース。 環境によっては --ssl-version-min=tls1)
c03003

 4. SSL 2.0 / SSL 3.0 は無効になる。 TLS 1.0 / TLS 1.1 / TLS 1.2 は有効。
    -ssl-version-min=tls1.1 では TLS 1.1 と TLS 1.2 が有効
    -ssl-version-min=tls1.2 では TLS 1.2 のみが有効

 5. [OK] をクリックして完了です



Opera 15 以降
(バージョン 27 以降は対応済み。SSL 2.0 / SSL 3.0: 無効、TLS 1.0 / TLS 1.1 / TLS 1.2: 有効)

起動オプションで設定
 1. タスクバー または スタートメニュー の Opera アイコン を右クリックする
o05311

 2. [Opera] を右クリックする _ [プロパティ] をクリックする
o05312

 3. [ショートカット]タブ の リンク先: の末尾に [ -ssl-version-min=tls1] を追加する
  (-ssl-version-min=tls1 の前は 半角スペース。 環境によっては --ssl-version-min=tls1)
o05313

 4. SSL 2.0 / SSL 3.0 は無効になる。 TLS 1.0 / TLS 1.1 / TLS 1.2 は有効。
    -ssl-version-min=tls1.1 では TLS 1.1 と TLS 1.2 が有効
    -ssl-version-min=tls1.2 では TLS 1.2 のみが有効

 5. [OK] をクリックして完了です



Opera 12 まで
1. Operaボタン _ 設定 _ [設定...] をクリックする
o05301

2. [詳細設定]タブ _ セキュリティ _ [セキュリティプロトコル...] をクリックする
o05302

3. プロトコルの有効/無効の設定をする
o05303
 SSL 3 を有効にする: チェックを外す
 TLS 1 を有効にする: チェックを入れる
 TLS 1.1 を有効にする: チェックを入れる
 TLS 1.2 を有効にする: チェックを入れる

4. [OK] をクリックして完了です



Safari
スクリーンショット(画像)はありません。
カナダ Western University のWebサイト を参照してください。

Poodlebleed Vulnerability
October 15, 2014
... ... ...
3. To turn off SSLv3 support in Safari:
- click on TOOLS button
- Go to OPTIONS
- Click on ADVANCED tab
- Click on ENCRYPTION tab
- Remove Checks next to the "USE SSL 3.0" option



Vivaldi
(対応済み。SSL 2.0 / SSL 3.0: 無効、TLS 1.0 / TLS 1.1 / TLS 1.2: 有効)

起動オプションで設定
 1. タスクバー または スタートメニュー の Vivaldi アイコン を右クリックする
d02101

 2. [Vivaldi] を右クリックする _ [プロパティ] をクリックする
d02102

 3. [ショートカット]タブ の リンク先: の末尾に [ -ssl-version-min=tls1] を追加する
  (-ssl-version-min=tls1 の前は 半角スペース。 環境によっては --ssl-version-min=tls1)
d02103

 4. SSL 2.0 / SSL 3.0 は無効になる。 TLS 1.0 / TLS 1.1 / TLS 1.2 は有効。
    -ssl-version-min=tls1.1 では TLS 1.1 と TLS 1.2 が有効
    -ssl-version-min=tls1.2 では TLS 1.2 のみが有効

 5. [OK] をクリックして完了です


備考
マイナビニュース:Windowsスマートチューニング Win 8.1編: SSL 3.0をOSレベルで無効にする




その3. DROWN / FREAK / Logjam について
impress - 2016年3月2日
全HTTPSサイトの33%でSSL/TLSが解読される恐れのある脆弱性「DROWN」 ...

ITmedia エンタープライズ - 2015年5月21日
TLSに脆弱性「Logjam」発覚、主要ブラウザやメールサーバに影響

TechNet Blogs 日本のセキュリティチーム - 2015年3月6日
[FREAK] セキュリティアドバイザリ 3046015 「Schannel の脆弱性により、セキュリティ機能のバイパスが起こる」を公開

THE ZERO/ONE - 2015年3月18日
掘り起こされた過去の亡霊 SSL/TLSの「FREAK脆弱性」