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漫画規制法案



カウントダウンの途中ですが
22日(水)読売夕刊連載時事4コマ漫画
「popくん」にて都の漫画・アニメ規制条例改正について描きました。
転載の許可をいただきましたので
ここに載せます。

規制にはやや賛成よりの社説を載せていた読売新聞に
これが載るか心配していました。
でもこれが掲載されている文化面は漫画に理解ある方が多く
何回かのやりとりや修正を経て掲載することができました。

ここにあるように漫画家の多くは
「改正後どこまで描くことが許されるのか?」
という創作する上で枷となる
「想像を膨らませる自由」を奪われた感覚でいます。

「完全な遊戯」で石原慎太郎氏が書いた
精神疾患の女を数人でレイプしたのち崖から突き落とすという
救いのない物語でも、読む者になにか考える機会は与えられるはずだし
石原氏自身もそれを書いた時点では書かなくてはいられなかった
なんらかの衝動や動機があったはずです。

若き日のことで今ではもう思い出せなかったとしても、
作家の、書かざるを得ないという気持ちはわかるはずです。

当時は今みたいな漫画は多くなかったでしょう。
でも漫画もアニメも小説も映画も音楽も根っこはひとつ「なにかを創作したい」
という気持ちです。
それが小説や映像なら良くて漫画やアニメだけがいけないという
理由がどうしてもわかりません。

小説「完全な遊戯」が良くて、
もしも今漫画「完全な遊戯」が描かれたら
それは規制されるかもしれません。


少なくともこんなに早急に可決の運びとせず
出版業界との話し合いを重ねるべきだったと思います。
そうすれば出版業界も自主規制の見直しをしたかもしれません。

もう改正は決まってしまったことなのでひっくり返すのは難しいかもしれませんが
今後も注意深く見ていかなくてはならないと思います。



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