ふらいんぐうぃっち舞台探訪記①
2016年 04月11日 00:22 (月)
「青森で魔女はじめました」
横浜から「一人前の魔女」を目指し弘前に引っ越して来た15歳の少女・木幡真琴と黒猫チト、そして彼女たちを取り巻く人々が織りなすほのぼのとした日常。雪解けと春の到来を迎えた東北・青森を舞台として、時を合わせ4月からの放送スタートとなりました。コミック原作者・石塚千尋さんが弘前市在住ということで、地元でも愛されている「ふらいんぐうぃっち」は、放映前から弘前駅にて巨大看板を設置と舞台めぐりマップ配布するなどの力の入れようでした。そして4月からは弘南バスと鉄道によるラッピング車両の走行など、弘前では実に地元愛溢れるイベント企画が次々登場しております。今回はそんな東北の人々と自然の「優しさ」に触れることが出来る第一話「6年振の不思議」に登場した背景をストーリーを追いながら紹介します。
(参考:コミック版舞台探訪記)
ふらいんぐうぃっち舞台探訪記①〜弘前市街地編〜
ふらいんぐうぃっち舞台探訪記②〜弘前市郊外編〜
第一話:弘前駅
横浜から引っ越して来た真琴は新幹線で新青森下車、奥羽本線にて弘前にやってきたようですね。写真は駅東西通路から撮影したものです。
第一話:弘前駅
ホームに到着した車両も奥羽本線の701系のようです。
第一話:弘前駅
第一話:弘前駅
電光掲示板に映る蛍光版。かつて同じ時刻帯の線があったかは不明ですが、ピッタリの車両は走っていないようでした。
第一話:弘前駅
弘前駅の改札口。ここまで見て来たとおり、弘前駅の様子はかなりリアルに再現されていますね。
第一話:弘前駅
改札口をでると円形の案内表示版がぶら下がっていますが、りんごの巨大オブジェは撮影時には東側に移動しており、案内表示版の下では物産展をやっていました。
第一話:弘前駅
弘前駅正面ですが、側壁にはふらいんぐうぃっちアニメ放映を祝うパネルが展示されています。ちなみにレンタサイクル貸し出しを行っている観光協会はこの入口に向って左側です。
第一話:弘前駅前バスプール
弘前駅弘前城公園方面出口に弘前駅から各方面に向うバス停があります。
第一話:弘前駅前バスプール
真琴が居候することになる倉本家がある下湯口へは相馬方面行きのバスに乗車。
第一話:ホテルナクアシティ弘前前
第一話:弘前駅
第一話:ふじみ橋北詰
相馬方面とは逆方向で、弘前城公園から北に上がり岩木川を渡ったところにあります。
第一話:国道28号線悪戸付近
市街地から28号線を下湯口方面に進み、りんご公園を越えてしばらく走ったところになります。
第一話:下湯口
下湯口バス停から弘前市街地方面を向いたカットです。こちらから相馬行きのバスが走ってきます。
第一話:下湯口バス停
こちらと反対車線の弘前市街地行きのバス停には、現在弘南バスとのコラボレーション企画としてふらいんぐうぃっちステッカーが貼られています。
第一話:下湯口バス停
下湯口にてバスを下車する真琴ですが…
第一話:下湯口バス停
物語始まりの象徴となるバス停ですが、実際には1時間に1本程度しか走っていませんので、アクセスはレンタサイクルもしくは自家用車がお勧めですね。
第一話:下湯口バス停
「あ」
第一話:下湯口バス停
「ふぁ〜、ハハハ」
第一話:下湯口バス停前
「チトさん見てください。4月なのにこんなに残ってますよ。」
第一話:下湯口バス停前
「雪!」
第一話:下湯口バス停前
「真琴。」
と、雪を食べられるか吟味している真琴に近づいて来たのは親戚の倉本圭。
第一話:下湯口バス停前
「やっぱ真琴だ。久しぶり〜。
「あ〜、もしかしてけいくんですか?大きくなったから分かりませんでしたよ。」
第一話:下湯口バス停前
「で、なんで雪もってんの?」
「これは〜…なんでもないです。」
第一話:下湯口バス停前
「よう〜チト。元気にしてたか?」
第一話:下湯口バス停前
「迎えに来てくれたんですか?」
「ああ。真琴、方向音痴だったろ。うちまでたどり着けないんじゃないかと思ってな。」
第一話:下湯口バス停前
「そんな昔の話をしないでくださいよ。これくらいの道は覚えていますよ。さあ、行きましょう。千夏ちゃんにも早く会いたいです。」
「おぅ〜い、うちはそっちじゃないぞ〜。」
第一話:りんご公園
そして倉本家で一息ついて昼食をとる真琴たちですが、テレビで映っているのは28号線沿いにあるりんご公園です。トップ画像の岩木山もここから撮影したもので、キービジュアルさながらの美しい岩木山が一望できます。
第一話:紙漉澤橋(かみすきさわばし)
そして真琴の買い出しに付き合うことになった千夏。不可思議な行動をとる真琴に少し警戒心があるようです。
第一話:紙漉澤橋(かみすきさわばし)
「やっぱり、こっちはいいですね。」
第一話:紙漉澤橋(かみすきさわばし)
「落ち着くといいますか、時間がゆっくりといいますか…」
第一話:紙漉澤橋(かみすきさわばし)
「おねぇちゃんどこから来たの?」
「ん?出身ですか?」
第一話:紙漉澤橋(かみすきさわばし)
「わたしは横浜っていうところから来たんですよ。」
「わー、ヨコハマ知ってる、東京のとこのでしょ!」
「あ〜、ちょっとおしいかな。」
第一話:イオンタウン弘前樋の口店
そして二人が来たのは弘前市街地からほど近い、岩木川沿いにあるイオンタウン。
こちらのイオンタウンは内装までそっくり再現されていますが、店内は撮影禁止となっています。
第一話:イオンタウン弘前樋の口店
「おいしいですか?」
「めっちゃまいうー。」
第一話:イオンタウン弘前樋の口店
「あったあった。外に売ってたんですね〜。ちょっと持っててもらえますか?」
第一話:イオンタウン弘前樋の口店
「ほうき買うの?」
「ええ。あった方がなにかと便利ですし。」
第一話:イオンタウン弘前樋の口店
「いけるかな…」
第一話:イオンタウン弘前樋の口店
そして「ふわっ」と。
第一話:イオンタウン弘前樋の口店
第一話:イオンタウン弘前樋の口店
第一話:イオンタウン弘前樋の口店
このシーンもまた物語の冒頭を象徴するワンシーンですね。
第一話:イオンタウン弘前樋の口店
「おおっとっと、危ない。」
第一話:イオンタウン弘前樋の口店
「う〜ん、やっぱり竹だとクセが強いですね。乗ってれば慣れるかな…」
第一話:イオンタウン弘前樋の口店
「………わっ!!」
第一話:イオンタウン弘前樋の口店
「?」
第一話:石場家
そのころ圭は中学からの友人・石渡なおの実家の酒屋で麦酒の調達。
「居候?」
「そ。」
「男?女?」
「いや女。同い年。」
「やらしい。」
第一話:石場家
「明日から同じ学校通うから紹介するわ。」
「へ〜そうなんだ。で、どんな子なの?」
「奇々怪々って感じ。」
第一話:石場家
「え?なに?かいかい?分かんない…」
「ま、会えばわかるべ。」
第一話:石場家
「おにいちゃ〜ん!」
「お、噂をすればだ。」
第一話:石場家
なおの実家モデルとなったのは弘前城公園沿いにある酒屋・石場家です。建物はかなり古く、重要文化財の指定を受けており、家の前に立っている赤いポストは弘前大学のポスターにも起用されているそうです。なお、こちらでは聖地巡礼ノートが設置されていますので、弘前巡礼の際には是非店内にもお越し下さい。地酒も非常に豊富です。
第一話:石場家
「どうした、迷ったか?」
「いえ、上から見えたので降りてきました。」
第一話:石場家
空を飛んだことで興奮しきりの千夏w
第一話:石場家
「落ち着け落ち着け…」
第一話:石場家
「けいくん、こちらの方は?」
「ここの酒屋の娘、石渡なお。中学のときからの同級生。」
完全に度肝を抜かれて目が点になっているなお。
第一話:石場家
「おともだちですか?」
「そう。」
第一話:石場家
「はじめまして。この度、こちらで魔女をやらせていただく、木幡真琴です。」
第一話:石場家
「ときにご迷惑をおかけするかもしれませんが、よろしくお願いします。」
「…え?」
「え?」
「…ええ!?」
第一話:弘前学院聖愛中学高等学校
そして迎えた入学式の日。真琴たちが通うことになる学校もコミックでモデルとなった弘前学院聖愛高校です。
※学校構内は関係者以外立ち入り禁止、また住宅街であることから、巡礼者の皆様におかれましては学校の生徒さんや近隣住民の方に対して配慮ある行動をお願いいたします。
第一話:美山湖
真琴の説明シーンで登場する背景ですが、西目屋町の美山湖のようですね。
→参考画像
第一話:弘前学院聖愛中学高等学校
そして入学初日が終わる頃には真琴となおはすっかり打ち解けた様子です。
第一話:弘前学院聖愛中学高等学校
「え?けいくん帰らないんですか?」
「ああ、中学のときの連れと遊びに行くんだ。悪いけどなおと一緒に先帰っててよ。」
第一話:弘前学院聖愛中学高等学校
「じゃ真琴のこと頼むな。なお。」
「へいへい。」
第一話:弘前学院聖愛中学高等学校
「あ。けいくん…」
「晩飯までには帰るって、かあちゃんに言っておいて〜。」
第一話:陸上自衛隊弘前駐屯地付近
そして二人で下校するシーンですが、こちらの薮のモデルとなっているのは高校西にある陸上自衛隊駐屯地近くの小高い丘のようです。
第一話:陸上自衛隊弘前駐屯地付近
と、突如薮の中に入りだす真琴。
第一話:陸上自衛隊弘前駐屯地付近
「ちょ、ちょっと何してんの!?方向音痴にも程があるって!」
「違います違います。」
そして第一話のクライマックス、マンドレイクを引っこ抜くシーンとなるわけですが…
第一話:弘前城公園
マンドレイクの叫びが響き渡るシーンで登場する数カットの一つは、後に登場する犬飼さん。場所は占いをやっている弘前城公園のようですね。
第一話:陸上自衛隊弘前駐屯地付近
こちらは駐屯地近くの電柱。
第一話:陸上自衛隊弘前駐屯地付近
「なおさ〜ん、お待たせしました〜。とったど〜なんて。」
「なに…それ?」
マンドレイクの効用を一通り説明してプレゼントされながらも、なおはボソリ
「…いらない。」
***
それでは最後にオープニング登場のカットを紹介しましょう。
OP:紙漉澤橋(かみすきさわばし)
まずは本編でも登場した紙漉澤橋。本編とは反対方向からの風景になります。
OP:下湯口交差点
こちらはバス停を弘前市街地に少し歩いたところにある交差点です。
OP:神明宮
そしてコミックにも登場し、今後本編でも登場が予想される神明宮。
OP:藤田記念庭園・大正浪漫喫茶室
こちらも同様、今後の登場が期待される藤田記念庭園ですね。
OP:紙漉澤橋(かみすきさわばし)
再び紙漉澤橋(OPでは橋を両側から見た風景が登場していることになりますね)。
OP:下湯口バス停前
もう言うまでもないでしょう、下湯口バス停前です。
OP:下湯口バス停前
というわけで今回の舞台紹介は以上です。ご覧の通り、第一話から弘前市街地の様子が緻密に描かれたカットが多数登場しており、弘前が舞台であることを全面に展開したアニメとしてふさわしい第一話になったのではないでしょうか。第二話以降も下湯口周辺、そして何より弘前最大のイベントで今回ふらいんぐうぃっちもタイアップしている「弘前さくらまつり」が4月23日から5月5日まで開催されますが、今年は早咲きであることに対応して、16日から22日までを準まつり期間として前倒し開催されることになりました。一度しかない(かもしれない)ふらいんぐうぃっちと「日本三大桜」のタイアップ、咲き乱れる桜とともにその目に是非とも焼き付けたいですね。
最後に、この度(というか毎回)登場カットを特定・情報提供いただいている背景坊主さん(@high_k)、どうもありがとうございました。マンドレイク自生場所など困難なカットは背景坊主さんのご協力により今回ご紹介することができましたことに感謝申し上げます。
*引用画像は全て比較研究目的で掲載しており、著作権は全て石塚千尋・講談社・ふらいんぐうぃっち制作委員会にあります、ので。
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No title
2016年04月19日 15:09
美山湖は西目町ではなく、西目屋村ですね。
中津軽郡西目屋村にある目屋ダム湖の名称です。
ちょっと気になったので^^;
失礼しましたm(__)m
中津軽郡西目屋村にある目屋ダム湖の名称です。
ちょっと気になったので^^;
失礼しましたm(__)m
No title
2016年04月26日 23:07
こんばんは。
美山湖ではなくて岩木のミズバショウ沼では…?
違ってたらごめんなさい。
美山湖ではなくて岩木のミズバショウ沼では…?
違ってたらごめんなさい。