もの忘れ
来年の母のお供
点字カレンダーが届いた
達者なもので 母は数字にめっぽう強い
こっちはカレンダー見ないと何日とか曜日とか
把握できないけれど
母は 頭に入ってるらしくスルスル答えるし
人の誕生日や命日はめちゃくちゃ覚えてるし
暗算も早い
本当にすごいと思う
それに比べて私は トホホ
明日は父の月命日なので
帰りにお花を買ってこよう
お正月だから 神棚の榊も一緒に買うといいわ
なんて…朝食を食べながら計画していた
今日は仕事も朝から目まぐるしく
何をやっているんだかわからないくらい
忙しかった
覚悟の上の残業をこなし
もう夕飯を作る気力はないので
どうせ花を買うんだから
お惣菜も買って帰ろう と思い
母に 帰るコールをして スーパーに向かった
目に止まったお惣菜は
偶然にも母も食べたいと思っていたものらしく
思いは同じだと 喜んで
温め直して いただきます!
と一口食べた瞬間 思い出した
花を買うのを 完全に忘れてる!
バカじゃないか 本来の目的をすっかり忘れて
もうこの頃こんな事ばかりと嘆いていると
あんた 目がまわってんのよ
いろんな事があり過ぎて
しょーがないわさ と母は慰めた
確かに 本気で目が回ってる
エレベーターに乗ってる時みたいに
時たま ふわっとすることがある
本当に私 大丈夫だろうか…
更年期障害のひとつに もの忘れがあって
本当に数分前の事を忘れる って
何かで読んだ気がする
更年期の影響は何ひとつ感じなかったけど
もう終盤 あるいは終わってる頃なのに
ここへきてそんなことあるかね?
とにかくショックだ
仕方ない 明日はお花なしでお墓に行くけど
お父さん、ごめんしてね
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