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モラトリアム制度(債務返済停止)のことが国会でとりあげられました。
 ご無沙汰しています。ブログの更新ができていないのは、いろいろと理由があって、まだ、その原因がかたづいていないので、書けませんが、こんな年末に、ホントにいやになります。

 ブログをあまりにも更新していない上に、とくらたかこのホームページも古いままなので、いろんな方からご連絡をいただきました。あと数日をのりきったら、処理しようと思いますので、よろしくお願いします。

 

 金曜日でしたか、長門市に移動しながら国会中継を聞いていたら、国民新党の糸川正晃議員が、先日とりあげたモラトリアム(債務返済停止)制度の導入を提案されたので、びっくりしました。

 小泉竹中路線で痛めつけられてきた中小零細企業は、長い間、ギリギリのところでやりくりしてきており、信用保証枠がいくら広がっても、救われないのではないかと思います。また、中小零細企業で働く方々も、お給料が下がって、生活するだけで精一杯となっている方は多いと思います。デフレが続き、以前ほどの収入もない世帯にとって、住宅ローンの返済は重荷になっているはず。
 いつか、テレビで取り上げていましたが、アメリカのサブプライム問題だけでなく、日本でも、住宅ローンの返済ができなくなる方が増えると言っていました。ローンが簡単に組めた頃、最初の返済額が小さく、後で多く返すようなローンを組んでいる方が、デフレ下で、お給料は伸びず(むしろ、減った)、毎月の返済額の増加に苦しむ方がこれから増えるそうです。住宅ローンが返せなくなった方を対象としたビジネス(住み続ける方法)を紹介していましたが、知っている方だけが得をするというものにならないように、と思いました。(もちろん、返済できなくて苦しんでいる方は、いろんな方法で救わなくてはいけませんが・・・。)


 衆議院TVから、糸川正晃議員の発言をひろってみました。
「緊急保証制度については、借り手側の対策であると言われればそうかもしれないが、そもそも信用のある中小企業というのは、緊急保証制度を利用しなくてもお金が借りられる訳です。結局、受けられるか受けられないかという微妙なところ、グレーなところに対する融資が増加するわけですよね。しかし、本当に資金がほしいと考えている中小企業というのは、もっと他にあって、緊急保証制度の11月28日現在の利用実績をみますと、相談件数61000件、そのうち承諾件数が33000件。相談したけれども申請しなかった例とかもあると思いますので、あくまでも大まかな数字ですが、どこからもお金が借りられない、本当に資金の必要なのは、その差、約28000件、これに現れているのではないかと思います。 こうした中小企業の方々を救済する必要があると思います。
 そこで、わが党は、支払いを猶予するモラトリアム制度、これを時限つきで導入すれば、借り手側にたった有効な解決方法になり得るのではないかと思います。事実、・・・(過去の事例等)・・・省略・・・。麻生総理が100年に1度の経済危機とおっしゃっているのであれば、この制度の導入を検討されてはいかがかなぁ、と思いますが、総理、いかがでしょうか?」


 それに対して、中川昭一財務大臣は、日本は、欧米に比べてまだまだ堅実だと思いますので、現時点では考えていません。と答えられました。

 それに続いて、麻生総理が答弁に立たれて、
「1920年代の話をされましたが、経産大臣のところで、これと同じようなことを2001年から2002年にかけてやりました。モラトリアムとか言うとわけがわからなくなるが、一般用語で言うと、いわゆる手形のジャンプを認めたわけです。結果として、月々20万円返すのを15万円でいいと。残り5万円の分だけあとにずっと減らしていったものですから、企業としては資金繰りが助かった、と。政府の枠としては30兆円だったのですが、返す期間の猶予をやって、その場をしのいだと。1920年から今の政府として何もやらなかったわけではない。ただ、今、それをやらなければならないというほど、しんどいことはない、というのが中川大臣の答弁です。」
と答えられました。

 民主党は、経済対策関連法案をとりまとめて、今国会に提出したいとしていますが、「3、補正予算で実施すべき緊急対策」の(1)に、
(1)中小企業の信用保証枠の拡大(7000億円)
「特別信用保証」制度を復活させ、信用枠30兆円を確保する。セーフティネット融資(原油高騰関係)の既往貸付の繰延返済を認めると共にセーフティネット信用保証の対象業種を900業種(創業後3年以上)に拡大する。
という項目がありました。年越しが不安な方々の心のセーフティネットという意味でも、ぜひ、今国会にだしてもらいたいと思いますが、「セーフティネット融資(原油高騰関係)の既往貸付の繰延返済」だけで、本当に苦しんでいる中小零細企業、または住宅ローンに苦しむ方々を救済できるのかなぁ、と思っています。

 とりあえず、メモとして残しておきたいと思います。
by dket | 2008-12-08 13:04
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まだ間に合うかもしれない

by dket
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