2007年05月知られざる会員制サイト |
Tweet |
続きはwebで!というキャッチコピーに代表されるように、ここんところ広告におけるwebサイトの重要性は益々高まっていくばかりです。
何か買い物をする際には、今まではカタログを請求しまくってみては検討してみたものですが、今では、その代わりをメーカーサイトの該当ページが担うようになっています。
また、品物そのものの評価にしても、今までは実際に使っている人の話を聞いてみたり、雑誌のレビュー記事を参考にしてみたり、あるいは実際に店頭に行って触ってみてからといったものが、今では価格.comの口コミ情報であったり、2ちゃんねるの各種スレッドであったりと、広告のみならず、消費行動におけるwebへの依存はもはや止めようがない所まで来ていると思われます。
企業側もその辺は心得ているようで、webサイトならではの情報提供を行っていたり、身近な例だとクーポン券をwebサイト上に置いていたりするものもありますね。
何にせよ、消費者である我々にとっては、このような流れはとても喜ばしいもので歓迎したいと思います。
そんな中、頑なにwebへの露出や情報提供を拒んでいる商品もあります。
なんと言っても、その商品名をググっても、その商品ページがヒットしない(≒存在しない)、しかも、誰もが知っててごく普通に町中で販売されている商品.......何だと思います?
正解は....
タバコです。
嘘だと思うなら検索してみてください。
JTのサイトの、商品一覧ページはヒットすると思いますが、商品そのもののページはいくら検索しても出てこないと思います。
JT曰く、
「未成年者の喫煙防止の観点より、たばこのブランド広告、ブランドイベントのご紹介ならびにブランドキャンペーンのご案内は行っていない」そうです。
これは即ち、てめーらタバコ吸いならわざわざ広告なんぞ打たなくてもどーせ買うだろって事ですかい?
まあ、実際そうなんですが...
しかし上記の案内文には続きがありまして。
「 たばこブランド専用サイトを開設しております。」
なーんだ、ちゃんとページあるんじゃない。
まったくもう驚かせちゃって。
早速その「JTたばこwebサイト」へ行ってみることにしましょう。
「ご覧いただける方は成人喫煙者に限定させていただいております。」
OKOK。オレ、成人。しかも妻帯者、そして一児の父。
ご覧頂ける方の条件を余裕でクリア。
しかし上記の案内文には続きがありまして。
「専用のIDとパスワードが必要です。」
何それ( ゚д゚)
IDとパスワードなんか知らないよ?
タバコのパッケージに書いてあるような代物でもなかろうし....
と思ったら
案内がありました。
どうやらユーザIDとパスワードを取得しないと見ることができないらしいです。
何だか、「着メロ無料ダウンロード!でもその前にユーザ登録お願いねメアドや個人情報も頂戴ね」というようなタチの悪いサイトの香りがしてきましたが、まあメアドなんぞはドメイン持ちでサーバ持ちの俺様の場合はなんぼでも捨てアド量産可能なので全く問題なし。個人情報に至っては既に電話帳に載っかってる手前、その程度の情報なら別に開示する分には構わん。
さて、いざ、登録!
...って、えええええええ!
フォームにプチプチって入れて、えい!送信!で終わりじゃないのぉぉぉぉぉ?
しかも認証方法が「電話確認」と「署名確認」って、これヘタな会員制サイトよりもガード固ぇよコレ!
そこまでして守るほどの情報があるのか?あるのか?
ていうかこのシステムって我々が支払ったタバコ代(から税金分を引いた分)で賄ってるんだよな?
これは、はっきり言って無駄じゃねーか?
とも思うものの、そこまでして守るサイトの内容は果たしてどんなものか、がぜん興味が出てきたってのと、我々が支払ったタバコ代で運営されているシステムゆえ、使わにゃ損という気持ちが出てきたので、登録してみることにしました。
署名申し込みと電話確認と2通りあるようなので、さっさと登録できそうな電話確認を試みてみることにしました。
が........
「ご本人様のご申告内容につきましては、録音・記録させていただきます」
ヒィィィィ....
いや、あの、別にやましいことは何もないんですが...
録音・記録って言われるとやっぱ引くよね(´Д`|||)......
なので、もう一つの「署名確認」で行くことに...
ふむ、必要事項を記入して事務局に送ればいいのだな。
きみきみ、わたしは急いでるのだFAXするので早急にIDとパスワードを発行してくれたまえ。
しかし上記の案内文には続きがありまして。
「5日~10日程度でIDとパスワードを郵送にて送付致します。」
(#゚Д゚)オラー!
いかん駄目だ
たかだか製品の案内ページ見せるだけの認証に5~10日かかるってどういうことよ?
まあ未成年者に対するアクセス防御という点は必要だとも思うし理解もするが、いかんせん時間掛かりすぎ。もうちょっとなんとかならぬものかねぇ?
この手の広告ページへのアクセス誘導って、思い立ったが吉日で、時間が経てば絶つほど興味って薄れていくもんじゃないの?
だがしかし選択の余地は無し。
サイトに置いてあるPDFを印刷し、
記入して、
FAXで送信。
そして座して待つこと1週間。
ようやく到着。まったくもう。
しかし気になるのは
再発行のお知らせってなってるけど....過去にID発行してくれといった記憶は全くないのですが.....
これは勝手にID採番してるって事ですかね?まあ細かいところを突っ込み出すときりがないので、早速入手したIDとパスワードを使って入ってみましょう。
さんざん待たせやがってこのやろ。
これで何もなかったらどうしてくれようか。
ここに届いたIDとパスワードを入れて、よし、GO!
のっけからこれかい('A`|||)
つーか怖ぇよ!
そしていよいよ待望のご本尊へ....!
本邦初公開(ですかね?)、これがJT会員制サイトのトップページだ!
まあ、なんつーか。
普通ですね。
いやむしろ商品一覧で無駄にスペースを取っている分だけわろしな感じさえ漂ってきます。
ここまで辿り着くのに無駄に時間かかったせいもあって、何とかして登録することの優位点であるとかを探し出してネタにしてやろう褒めてやろうかと思ったのですが、
別に、敢えて登録をしなければいけない理由と言えるようなモノは見つかりません('A`)
まあ、キャンペーンなどの情報は随時提示されるようなので、タバコ屋の店頭チラシを見逃したりしがちな人はちょこまかと確認すると良いかも知れません('A`)
ああ、あと、やたらと巨大画像ファイルやFlashが多用されて居いるので、ナローバンド環境の方は覚悟して臨んだ方が良いでしょう('A`)
また、ブロードバンド環境の方であっても、サーバ自体が重くてショボいせいか、やたらと表示に時間が掛かる場合がありますので、それはそれで覚悟して臨んだ方が良いでしょう('A`)
実に面倒くさい登録プロセスを経たくせに、ユーザに対して何の見返りも無いってのが、殿様商売っぷりを如実に表していると思いました('A`)
そんな感じです('A`)
追記:2008/05/01
1年経ったことだし久しぶりに覗いてみるかと思ってJTのサイトへ行ってみました。
(つまりあれ以来JTのサイトは見てなかったってことです)
すると、登録手続きに変化が見られました!
以前はオフラインによる申し込みオンリーだったものが、なんと「パソコンでの申し込み」に加え、「携帯での申し込み」が追加されていました!
流石に不評だったんでしょうか....
どのような登録プロセスなのか、ちと見てみることにしましょう。
ほう、メールアドレスをまずは登録するのですな。
すると、プロフィール登録画面のURLが記載されたメールが来ると。
王道パターンっすね。
で、プロフィールを登録を行うと。
いいよいいよ、普通だよ。
...ん?
続きがあるぞ....?
成人喫煙者宣誓が必要とな?
みたいな?
でも、え、電話番号?
これはもしや...
「お名前」「生年月日」「私は成人喫煙者です」の3つの内容を録音していただきます。
(lll゚Д゚)ヒィィィィ
やっぱり録音ー!(´Д`|||)
そしてそれが終わるといよいよID・パスワードの発行です。
が。
「※確認完了までに数日かかる場合があります。」
(#゚Д゚)オラー!
まあ、従来の「5~10日」が「数日」になった分、登録作業が短縮されたと評価....できねぇ.....(´Д`|||)
きっとこの短縮分の日数は、郵送物を印刷する日数と、郵送にかかる日数だ...(´Д`|||)
つまり、なにも変わってませんでした('A`)
かくして、少しでも急いでJTのタバコ情報サイトを見たい場合は、
それが嫌な場合は従来通りFAXで申し込むしかないようですが、この場合は
登録したアナタ、もう生声での脅迫電話とか直筆の脅迫状とか、できないっすよ('A`)
しかし、年齢制限付きコンテンツの提供ってのは難しいもんですねぇ....
直筆署名入り申込書にしろ、宣誓の録音にしろ、後で問題になったときのエビデンスな訳でしょ?
個人的には、そこまで厳しく閲覧制限しなくてもいいと思いますがね。そうはいかないんでしょうね。
喫煙する未成年者のせいで、夜は自販機でタバコ買えないわ、もうすぐ自販機でタバコ買うには変なカードが必要になるわ、我々にしてみりゃとんだとばっちりですわ('A`)
あーもうなんかさ、声紋に筆跡まで提示したんだから、 いっそのこと生体認証にしたらどうかな?
ページ見るときには、マイクに向かって「あ~~~~」とか、なんか字書くとかさ('A`)
せっかく提示した情報なんだから、なんか有効に使って欲しいなと。なんといっても、その金出してるのは俺らだからな('A`)