恭介ええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!
いやー!恭介ヤバい。恭介ヤバい。ホント、恭介ヤバいっすよ、いやホントに。あの「一瞬」だけでダダ漏れっすわ、ホントに。
「理樹と鈴」てサブタイトルでさあ、序盤のあの「おずおずと」って感じで付き合うようになる理樹と鈴見せられたら、「あー、そういう回なのね」って思うじゃない?思うよなぁ。なのに、恭介のあの「一瞬」でガバッとひっくり返して来られて、その後の彼女らもヤバかったけど、そこでも恭介が…ああああああああああ、終わってみれば結構な「恭介回」だったんじゃねーのと!
ああ…もうちょっとの「ネタばれ」が書けないのがもどかしい…。もうこの先は毎回こんな感じですねぇ…。orz
~~~
さて。
今回のレビューは、かなりネタばれ風味全開です。先に何が起こるのか、そのものズバリは書かないように腐心していますけれど、それでも、現時点で想像の付く範囲のことは、やはり書かざるを得ないものですから…。
世界の秘密については、何ら書いていません。
でも、何かを覚悟してるっぽい恭介たちの、その「何か」には触れています。
そういうわけで、「何も知らない方がいい!」と思う方は、全力で回避されることを推奨します。
原作をプレイ済みの人、「世界の秘密を知っている」人、「多少のネタばれは鑑賞のスパイスだぜ、フッフー!」という漢気溢れる人は、この先に進んで下さい。
よろしいですか?(Y/N)
【去りゆく夏を見送る海】
あ、この「夏」とか「海」とかには、特段の意味はありません。既存のとある詩から引っ張ってきているだけですので、あまり気にせずに。
で。
今回は「去りゆく者らを見送る」ように見えるシーンが、かなり印象的に織り込まれています。アバンの、「先週のおさらいシーン」からしてそうですし。しかも、バンク使ってませんよね、ここ。姉御が目に涙をいっぱいに溜めて、理樹に告げるべきを告げ、消えるように去っていく場面が、全部新作映像として起こされています。
何故?
大事だから、ですよね。
「姉御が立ち去る」ことに、相応に意味があるからこそ、ここは一から作画し直されているわけです。
姉御だけではありません。他にも今話では、去りゆく者らが描かれているのですが、どれもこれも、よくぞと言わずにおれないほど、印象に残る描き方をされています。
理樹と鈴が付き合う、ということをカミングアウトした時の、野球部室の葉留佳のこのセリフからして秀逸。
ふぅ…これではるちんは何もかも一安心だぁ。
…ナニその死亡フラグ的な言葉。
それに同意するかのように、美魚、クドへとカメラが切り替わるのがまた秀逸で。
恥ずかしさに顔を真っ赤にして出ていった鈴を理樹が追いかけ、二人が部屋にいなくなると…部屋は光に包まれたようになり、葉留佳、美魚、クドは残りのメンバーに無言で挨拶をして、部室の外へ~光の中へと出ていきます。まるで「自分たちの役目は終わった」とでも言うように。
それを見送るメンバーも無言です。背中を見せたままの真人、目を閉じたままの謙吾、目を潤ませて見つめる小毬、そして、険しい表情で口を引き結んだ恭介…。彼らは全て、知っているのですね。何を?何かを。理樹と鈴が知らない、この世界の何かを。
これらはゲームにおいて描写されないシーンです。基本的に、主人公視点~理樹目線以外のシーンは、ゲームでは描写されないものがほとんどですから。あえて加えられたんですよね。一期のどこかのレビューでも書きましたが、そういう「挿入」が実に的確ですよね、このシリーズ。
単に「その場を立ち去った」というよりは、まるで消えていってしまったかのような葉留佳たち。もし、こうして消えていくのが彼女らの定めなのだとしたら…最後に残されるのは、「理樹と鈴」の二人なのでしょうか。小毬が書いた絵本の、小人さんのお話のように。
姉御、葉留佳、美魚、そしてクド。
一期から先週までにかけて、自分のシナリオを終えた~自身の問題を解決したヒロイン達ですね。
その枠組みで言うなら、居なくなっても良さそうなのに、彼女らを見送っていたのが小毬です。この物語で最初に自身の問題を解決した小毬。何故彼女はここに留まっているのでしょうね。
鈴から一足先に、理樹と付き合う件を聞かされた小毬は、こんなことを言っていました。
うわあああ!
良かった!良かったね、鈴ちゃん!
ホントに良かったね!
いつか、きっとそうなると思ってた…。
これからは一緒だね、理樹君と鈴ちゃん…。
ずっと、一緒だね…。
「これからは」の辺りから、もう小毬は泣いています。この演技がまた実に素晴らしいのですが…上に挙げた部室のシーンを待つまでも無く、小毬は何かを知っていますよね。単に「鈴ちゃんが幸せなら私も幸せ」というだけの声に聞こえないんですもん。
つまり、ここの小毬の言葉は、葉留佳が言っていた「これで何もかも一安心」という言葉と、同じような意味を持ち得るわけですよ。
なのに、小毬は「立ち去って」はいません。これが「まだ去っていない」ということなのか、去らない理由があるのかは示されていませんが…いずれにせよ、小毬には何らかの役割があるのかもしれません。
真人、謙吾、そして恭介は…何かのシナリオを経たわけでもないので、この場に留まっています。ただ、もし「小人さんのお話」がリトルバスターズのこの先を暗示するものならば、真人や謙吾、恭介も、人数的には小人側になり得ます。今回は見送る側でしたが、いつかは去る側に身を置くことになるのでしょうか。
そう思って、今期のOP曲「Boys be smile」のジャケ絵を見てみて欲しい!リトルバスターズのオリジナルメンバー5人が一緒に映っている絵なんですが…戸惑うような表情の理樹と鈴を、後ろから抱きかかえるようにして満面の笑みを見せる恭介たちが描かれているんです。…破壊力高ぇですよ、これ。どんな思いでこの顔を見せていたのかって思うだけで、グッと来ます。
そこで、今回の恭介ですよ…。
二人仲良くな。
これからは助け合うんだ。
……オレがここからいなくなっても。
理樹はこの「いなくなる」ことを卒業だと思ったようですが(普通ならそうですわね)、でもここの画面、恭介の顔は口元だけで、表情全体を映していません。「自分の気持ちを隠しながら話す」という演出が取られているんです。「自分もいつかここを去る」「そのことを恭介自身が辛く思っている」「でもその気持ちは隠して、言うべきことを理樹に言う」なんてことが、するすると出て来るじゃないですか。
何も知らない理樹は、無邪気に、こんな風に返すんです。
ありがとう。
……でも恭介、卒業は、まだ先じゃないか。
もう少し、僕と鈴を見守っててよ。
ここの恭介の目が!!
先ほどは見せなかった、恭介の目が!!
つい本音を見せてしまって、優しく、でも悲しげに潤む恭介の目があああああああ!!
うがはああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!
グッジョブすぎる!!グッジョブすぎるよスタッフの皆さま!!この先どんだけのものが仕込んであるのかを考えると、今からどうにもたまんねぇっすよ!!
いいことがあったら、笑うさ。
ハッハッハッハ!
謙吾の言うように、いいことがあったら笑います。じゃあ、泣くのは?嬉しくても泣くけどさ、そうなの?恭介の潤む目は、嬉しいからなの?
「Boys be smile」。少年たちよ、笑え。いいことがあったのなら、言われるまでもありません。あえて「笑え」と言わざるを得ないのは、一体…。
美しい夕焼けの下、川辺で猫缶を拾っていた理樹と鈴。理樹たちの向こう側、遠くに見える夕陽は、「いずれこの世界から姿を隠すもの」です。その夕陽が見守る中で、「あたし達が付き合おう」と言いだす鈴。その刹那、水面に波紋が広がります。このことが、水面に~世界に大きな意味を生じたのだと、示すように。二人が向き合って立つ様子を、その後も世界は静かに映しているのです…。
最後の課題。来ちゃいましたね。
次回も大変だなぁ…。
今後はもうネタばれがどうとか、言ってられない回ばっかりですよ、きっと。書く内容のハンドリングが引き続き厳しいですが、今回ぐらいの色々は示しつつ、最後まで頑張っていきたいと思います。
では、また。
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