橘の部屋2

あらすじは、アニメ「妖狐×僕SS」公式サイトより。

あらすじ　第6話　「考えるよりも」
髏々宮カルタは、妖館のSSで凜々蝶のクラスメート、
マイペースで美味しい物と卍里が大好き。ある日、
学校に残夏が現れる。卍里がカルタのことをバカに
した生徒と喧嘩をし、怪我をしたのだ。カルタと
卍里、お互いに想い合い仲の良い2人。
だが、凜々蝶は…。「僕はいまだに、他人とどう
関わっていいのか分からない…」

学校通い始めて二週間ですか。
今のところ凜々蝶はたいしてトラブル無く
過ごしてるようですが、
「せんせー、髏々宮さんがアルコールランプで
焼き海苔をあぶってまーす」
うげっ。
か、カルタ…。なにやってんの、キミ。

しかしそれに留まらず…。
教室に犬を連れて来たり…
　　うんうん、子犬、可愛いよね。
美術の写生で
課題の静物描かずに、宙を見て
オムライス描いてたり…、
　　うんうん、オムライス、美味しいよね。
体育では途中で逃走…
　　どこかから美味しそうな匂いでもしてたのかい?

－僕のことより、
　彼女の事が心配だ…。

ぷぷぷ。ほんとだねぇ。
カルタがここまでフリーダムだとは思わなかった。
でもこれは良い傾向ですね。
凜々蝶には。

やっぱ、カルタちゃんが一緒だと
ママ安心だわー。
(また言ってる)

OP～♪

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体育の時間、マラソンの途中で
突然居なくなったカルタが
授業中に戻ってきました。
手の甲に擦り傷がありますね。
何か訳がありそうだ。
あ…舐めた。

皆のひそひそ話に耐え切れなくなったのは
カルタじゃなく卍里。
立ち上がって
「おいてめーら!俺の方がワルだぜ!」
あら、どこのじんたん?
じんたん(あの花)と違うのは、
庇ってる対象が全然気にしてないって所。

「…渡狸、静かにしろ」
先生にもさくっと言われちゃった。
報われないねぇ卍里。
って、あれ?席変わった?
先週、三人横並びだったよね。
今、斜めだ。
席は時々、移動になるの?

そしてカルタは、授業中堂々と早弁。
「いただきます」
これは凄いわー。

お昼になりました。
「じゃ俺、先いってっから」
卍里とカルタ、お昼は一緒に食べてるのね。
でもカルタ、さっき食っちゃったよね。

凜々蝶は購買でパンを購入。
妖館ってさ、頼めばあの厨房の父子が、
弁当も作ってくるんじゃないのかしら。
卍里は立派な弁当持ってたよね。
あれ自分で作ったとは思えんし。

カルタは腹をぎゅるると鳴らし
がま口開けて振ってますが
出てくるのは埃だけ。
がま口もそれ、　おにぎりだね。
どんだけ食い物好きなのキミ。

「フンッお金が無いのか?
愚かだな、早弁などするからだ」
悪態は付いてますが、
絶対恵んでやるんだろうなと思ったよ凜々蝶。
今買った中から、あんぱんを取り出して
「これでも食べるか?
僕は少し胃の調子が悪いんでな」
凜々蝶ったら、顔そむけて頬が赤い。
ふふふ、でも大丈夫。
こんな言い方したって、
カルタは気を悪くしたりしない。

しばしの間の後、カルタは一歩踏み出して、
じっとあんぱんを見る。
「…くれるの?」
「調整豆乳も飲むならつけるが?」
ぷーっ!!
言い方は偉そうだけど、
言ってる事は凄い優しいんだよね。
このアンバランスさが面白いよな、凜々蝶は。

キラキラを放って喜んでるらしいカルタは、
アンパンには手を伸ばさず、
もっと近づいて凜々蝶を抱きしめる。
「…好き」
あはははは。これには凜々蝶もビックリね。

「ちよちゃん、最初会った時から、
優しい子と思ってた」
食べ物をもらったからだろうと返す凜々蝶ですが
第六感で分かるってさ。
ほらほら、やっぱり。
それ、私、どこかで書いたよね。
カルタは凜々蝶の本質を見てるって。

そんなんで分かるかと言われて、
「…五感?」
可愛いなぁカルタ。
でもほんと、凜々蝶には良い相手だ。

凜々蝶も、残夏に言われた
『もっと他人と関わるべきだ』
って言葉が頭に残ってる。
でもどう関われば良いのか分からなくて
こんな時も戸惑う。

大丈夫だよ。
カルタの方から、近づいてくれるから。

授業も終わり、靴をはきかえた凜々蝶の耳に
女生徒の笑い声とウサ耳という言葉が
飛び込んできた。
ウサ耳といえば、彼ですよね。

「あ、ちよた～ん!朝ぶりぃー」
コイツはコイツで、変なヤツだけど、
凜々蝶には良い存在だと思うわ。

ま、足で追いかけず、
パンツのデザインを公表して
引き留めるのはえげつないけどな。

ほんと、なんでも見えちゃうのねぇ。
やっかいな力だこと。
「レースって、良いのはほんと芸術だよねー」
そこは同感だ。(え)

そもそも残夏が来たのは、卍里が喧嘩して
保健室に居るかららしい。
「はっ早く言えーっ!!」
あら、そんな青ざめて慌てるなんて、
凜々蝶ったら、卍里のことも、
心配なのね、へぇ…にやにや。
良い傾向だよ、ほんと。

でもさ、保健室に居るってことは、負けたのよね。
ぼろぼろですわ。
怪我はワルの勲章って言ってますが、
負けてばっかじゃ、ワルとは呼べませんぜ。

何があったのか、卍里はすんなり言わない。
でも残夏、卍里の恥ずかしい話を暴露して
脅すのはやめなさい。

喧嘩の原因は、やっぱカルタでしたか。
そらあんだけフリーダムだったら、
おかしいとか言うわなぁ。
確かにカルタは何も考えてない。
でもちゃんと分かってる。
「考えるよりも、もっと深い所。
きっと本能とかで、何が正しいかって」
うん、私もそれ、感じてたよ。
だから安心してるんだ。

でも卍里?その例えはどうなのよ。
ジャングルのヒーローって…。
あー、でもこの、でふぉターザンカルタ、
なんか、まんま花澤さんだな。

カルタが保健室にやって来たので、
残夏が気を利かして席を立つ。
凜々蝶もね。
まっすぐ卍里に近づいて行くカルタ。
凜々蝶は、そんな二人の姿を見つめる。

仲良いよね、カルタと卍里。
幼馴染だそうで。
あ、友達以上恋人未満なのか。
って、残夏!いちいち紙芝居で説明せんでよろし。

昔、妖怪が交わった者が居たって所から
始めるんかよ。
例に出してるのが何故かカルタとも卍里とも
関係ない、一反木綿だが。

ふむ、でも先祖帰りの仕組みは
そんなだったのね。
先祖である妖怪と、同じ日、同じ時間、
同じ性質をもって生まれ、稀に記憶まで受け継ぐ
こともあるのか。
不思議と同じような運命にあったりするらしい。
って、そこも例は一反木綿かよ。

…一番簡単に描けるから?
ひょっとして。

そんな先祖帰りを、家々は始祖の再来として、
一族全体で育てることとしている。
両親の要素はほとんど反映されない。
ただの母体という感覚。

「家族という概念が希薄な僕達は、
いつも孤独です。えーん、えーん」
つまりは、皆、凜々蝶と似たような思いを
して来たってことですよね。
性格により、捉え方は様々で、
たいして気にしてないヤツも居れば、
凜々蝶のように、重く影響を受けてしまう者も居る。

でもきっと、気にしてない風な者も、
傷ついて居ないわけじゃないと思うんだ。
残夏もこんなふざけたノリだけど、
痛みを知ってるからこそ、
凜々蝶に助言をし、見守っているんだろうと
思うから。

孤独だからこそ、求めあい、身を寄せ合う。
カルタと卍里のように。
人は良くも悪くも、他人と関わらずに
生きるのは難しい。
「さぁちよたんも、レッツ、コミュニケーショ～ン!」
残夏ったら。結局それを言いたかったんだな。
「本当に、おせっかいだな、君は」
そうだね。
君のSSでも無い残夏が、
本来ここまで口出しする必要ない筈。
でもきっと、見てられないんだろうと思うの。
生きにくそうに生きてる、キミのことをさ。

「どうやって関われば良いのか
分からない、なんて、
難しく考えない。
そんなもの、いつの間にかだよ」
　ほんと丸見えなんだな、凜々蝶の頭ん中も。

その頃のカルタと卍里。
「…渡狸」
「…んん…」
「帰ろ」
この二人、なんか良いね。
友達でも恋人でもなく、
身を寄せて温まってる感じが、する。
その言葉が一番しっくりくるわ。

おー、パラソルチョコレート。
これ、まだ存在してるのか?
懐かしいー。

半分ほど進んで、やっと双熾登場ですね。
今回はカルタ回だから、出番少ないな。
魚の骨取りですか。
至れり尽くせりだねぇ。

そういえば、前回蜻蛉が凜々蝶の婚約者だと
公にしたんですよね。
以前蜻蛉に仕えていた双熾は、当然知ってるわけで
それがずっと気になってるのね、凜々蝶。

食事も済んで、そんな事をぼんやり考えていたら
テーブルにお菓子の袋が置かれました。
ベビースターラーメンかしら、それ。

いつの間にか横にカルタが立っていて
鞄をごそごそ探り、
「これも…これも…これも…これも…」
そういいながら、テーブルに
どんどんお菓子を置いていく。
「これも……美味しいよ」
双熾が温かく見てますね。
私もなんだか、ほろりと来ましたよ。

だってね、それはカルタの精一杯の気持ちだから。
置かれたのはたかが駄菓子。
だけど、カルタにとっちゃ
大事なお菓子なんだと思う。
手持ちの中から、お気に入りの
美味しいのを選んで、
これもあげる、これもあげる…っていうのは、
ほら。小さい子が初めて出来た友達に
とっておきの自分の宝物を
「これお前にやる!」
って差し出す、あの感じに似てる。
実際、カルタの精神年齢や感覚って、
そんなもんだろうしね。

「フンッ余計な気遣いだな。
まぁ一応ありがとうとは言っておくが
しかし、これでは虫歯になってしまうかもしれない。
君も気を付けた方が…」
なんて言ったもんだから、歯磨き粉までくれたらしい。

やるな、カルタ。

でも上手くお礼、言えなかったのね凜々蝶。
またへこんでる。
大丈夫、カルタだから。
残夏の言うように、そんなものいつの間にか、だよ。
妖館の連中に於いては、ね。

おっ真ん中アイキャッチ。
カルタづくしですね。
Bパートopenの凜々蝶、卍里と腕組んでるのが良いね。
卍里がほとんどペットぶら下がり状態で可愛い♪

家庭科の調理実習。
凜々蝶とカルタは同じ班のようですが、
カルタ?もう一人仲間居るんだけど、
凜々蝶しか目に入って無い?　

初めての班行動。
仲間に不快な思いをさせぬようにと
凜々蝶はこっそり緊張してますが、
カルタがいきなり唐辛子食ってるしー。

うっわー、凜々蝶ー。
香辛料をそんな細かく測って入れるのかよ。
私なんて、いつも、
「ぱらぱらーっ」「ぺっぺーっ」
超テキトーだよ。
どっちみち、カレーはそんな本格的な作り方しないけどね。

「実験か!」
あ、カルタに突っ込まれた。

料理にマニュアルなんてない、とカルタ。
さっき唐辛子かじってたのは、
新鮮かどうか見極める為だったの!?
様々な条件を考慮し、
臨機応変に、と言い出した。

「料理とは、見極め、見定めることにある」
おおー。
うわー、手際良いー。
出来たカレーは、凜々蝶が驚くほど
美味いらしい。

「料理とは、見極め、見定めることにある」
また言った!

でも実際、そうだよね。
食材の良し悪しでも、出来具合は変わってくるしな。

かくして試食。
カルタの皿、山盛りですねー。
がしゃどくろだから、どれだけ食べても空腹感とか
そんな感じなのかしら…。(適当な事言うな)

隣ではむはむ食べてるカルタを意識してる凜々蝶。
腕の包帯が気になりました。
体育の授業の途中で居なくなったの、
やっぱ理由があったのね。

木に登ったは良いが、降りれなくなった猫が
居たのね。助けようと思ったのに、警戒されて
バリッっとされたらしい。

「小さい動物見ると、渡狸思い出して
ほっとけない」
うわー、小動物が可愛くて…じゃなく、
卍里繋がりで、なのか。
よっぽど大事なのね、卍里のこと。

分かりにくいだけで、
全ての事に意味があるのかもしれないと
凜々蝶も気づく。
卍里が言ってた通りです。

「ちよちゃんは、みけ…つかみ…気になるの?」
呼び捨てですかー。しかも言いにくそう。
確かに言いにくいよな、御狐神。
それどころか私、読めまなかったよ名字。

双熾とはこの間会ったばかり。
幼馴染でずっと時を過ごしてきたカルタ達とは
違うと言いかけた凜々蝶ですが、
最近起こる不整脈は、双熾と会った時、連絡が
来た時に起きている。

もしやこれが…と思い当たる凜々蝶ですが、
会ってまもないのに早過ぎる。
これは思春期特有の異性を意識してしまうという
アレかと気付く。
それなら体の成長に基づいて見られる
自然な本能。
なにやら納得してるけど、それ、別方向に言ってない?
天の川に、UFOと木魚ふよふよしてるぞ。

そして閃いた。
「そうか!僕は恩人である彼に
発情していたのか!」
「「「「「「「「「「えー…」」」」」」」」」」
凜々蝶よ…。

あ、良い天気だったのに、いきなり雷が鳴り、
雲が覆い、どんより空になってきましたよ。
帰ろうぜと卍里がカルタに声を掛けますが
カルタは空を見上げたまま。
また何か本能で捉えてる?

化学室の片付けをしていた凜々蝶。
早く帰った方が良いわよ。
双熾でも呼びなさい。
蛇口の締りが悪くてポタリポタリと水が落ちてる。
気になるわね…。
ずっと映してるし…フラグ?

廊下を歩いていたら、雷がひときわ激しくなり
凜々蝶はうずくまって耳を押さえました。
それが不意に収まり、周囲の空気が一瞬にして変わる。
ははん、妖怪ご登場かな。

廊下に壁から水が浸みて来た。
げげっ天井になんか居るよっ。
髪の長い女。でも腰から下は蛇である妖怪が
天井に貼りついてる。

凜々蝶は鬼の姿になり、薙刀を構えます。
この恰好可愛いよね。
変化は、ぬり壁の時以来ですな。

この妖怪は「濡れ女」だそうです。
髪が常に濡れてるんだって。

まぁでも凜々蝶は結構強そうだし
大丈夫かな、と思ってたら
待ちなと背中に声が掛かる。
「体張るのは男の仕事だぜ」
言うことはカッコ良いが、豆狸だもんなぁ。
君が危ないって。

「女子供は下がって…」
バシッ。きゅいーん…。
濡れ女の尻尾で、はたかれて、
あっけなく数メートル後ろに飛ばされちゃった。
ほらねー、いわんこっちゃない。

しっかし可愛いなぁ卍里の豆狸姿。

大丈夫かと駆け寄って凜々蝶に
無理するなと言われた卍里は、
狸だって狐に負けないぐらい化かすのは得意と
多重影分身の術ーっ。
キャー可愛いーっ。
でもよわーい。

結局凜々蝶の薙刀で、成敗。
しかしこんな所にまで現れるなんて
誰かに見られてたら大変だよね。
っと、カルタが見てました。
カルタならいいけどさ。

「今回は助かったと
言ってやらんこともない。
なかなか悪くない術だったぞ」
いや、全く役に立ってなかった気がするんだが。
そう言ってやる凜々蝶は優しいな。
頭撫でてるし。

撫でたくなるよねぇ思わず。

「だから触るな!」
可愛がられるのは嫌なんだよね卍里。
男の子だから。
でもしょーがないって、そんな可愛いナリなんだから。

あれ…でも結構おとなしく撫でられてる?

お、凜々蝶、油断しないで、
まだ濡れ女、力残ってるみたいよ。
尻尾で凜々蝶を窓へとぶつけ、
割れた窓から複数の卍里と共に凜々蝶は落下しました。
これ何階かな。鬼だから凜々蝶は丈夫だろうが、
狸は身軽といっても、高さによっては
上手く着地出来ませんよね。

丁度通りかかった女子生徒2名。
窓から落ちる鬼姿の凜々蝶と、複数の豆狸と
自ら飛び出したカルタの姿を目撃しちゃいました。

「ちよちゃん、渡狸、落ちちゃうよ」
カルタはそんな呑気な台詞を吐いて変化。

…だから怖いって、その姿。
女子生徒二人、即行で失神だよ。

そら失神するよなぁ。

カルタが骨の手で凜々蝶と卍里を受け止めた。
よく指の隙間から落ちなかったね。
ごそごそだからさ、骨だけの手…。

凜々蝶は振り返り、地面に落ちた8匹の卍里を見る。
手の上に乗ってるのは1匹だけ。
心配になったんだよね、凜々蝶。
でも、そんな心配、要らないんだよ。

「渡狸…」
カルタの声に応えるように、凜々蝶の横にいた豆狸が
ぽんっと卍里の姿に戻った。
「おぅ…よく、分かったな」
「うん…分かるよ」
可愛いなぁカルタ。

EDは、カルタ仕様。可愛いことで。

♪さしすせソフトクリーム
　五臓六腑で　行こう

　相変わらず歌詞が謎…。

♪ショートケーキ　ふわり
　キャンディー　ぺろぺろ
　チョコレートの川で　綿菓子雲見た

　アイスクリームと　プリンのお城で
　カスタード渡狸　二人のランデブー

サビ以外は歌というより語りに近いが
とにかく君が甘いもの、お菓子と卍里が
いかに好きかよく分かったよカルタ。
画の方は、カルタの動きとか、凄く良いし
淡い色使いと、卍里が豆狸バージョンで
ずっと一緒なのがまた、和みますね。

Cパートはさっきの「分かるよ」の続き。

「第六…じゃなくて、第五感…もダメで
五臓六腑?…で」
「それ…違くね?」
ぷぷぷ。
でも、なんかいいねぇキミたち。

ED歌詞の五臓六腑は、ここから来てましたか。
良いキャラだわ、カルタ。

翌日は、色んな噂が飛び交ってました。
巨大な骸骨と狸とコスプレ少女。
カルタが骸骨に変身したとか、狸食べたとか。
骸骨に変身は当たってるもんな。
中には正しい情報もまぎれてる。

行きつく言葉は、
「やっぱりおかしいよね、髏々宮さんって」
変わってるのは事実ですわね。

残夏は生徒の中に写メとか撮ってるヤツ居ないか
双熾の車で学校まで来て、チェックしてたのね。
こういう時、アンタのその能力、役立つわね。
「良かった。握りつぶさなければ
いけないところでしたね」
怖いよ双熾、笑顔でその台詞。

「若者達の青春に、幸あれってね」
なに爺臭いこといってるんだ。
あー、あれか。
ひょっとして残夏は
始祖の記憶まで持って生まれたクチなのかしら。

決定打となるマズイものは無いにしても、
当分、噂は続きそうですね。
「髏々宮さん何でも食べるからね」
「顔は可愛いのに」
否定できないわー。

噂してる連中を遠目に見てる凜々蝶に、
「カルタは気にしてないんだから
お前が気にしたって、疲れんぞ」
凜々蝶が気にしてる事を察してるんだから
卍里もなかなかよね。

「それでも腹が立ったら、
俺がぶっとばしてやる」
ふふっ卍里ったら。
「逆にぶっ飛ばされないようにな」
「なっ!バカにすんな!」
そんな二人に、カルタは仲良し、と一言。

「違う!」「君の眼は節穴か…」
いやいや、カルタは物事の真ん中だけを
見ているだけ。
節穴じゃなく、穴の中心を見てて、
その周りにあるものを気にしてないだけなんだよね。

「にぎやか、良いね」
カルタが卍里と凜々蝶の手を握って歩く。

－あれ…いつの間にか一緒にいる。

ほらね、いつの間にかでしょう?
残夏がどこかでクスッと笑ってるかも。


予告。
「あのさー」
「なによ」
「いやふと思ったんだけど、
一応、女と男なわけじゃない?俺たち」
「だから?」
「もう夜も遅いし、こんな所で朝まで
一緒に居るなんて、普通ならなんだかドキドキの展開に…」
「切り刻んでハタキにするわよ」
「ごめんなさい」

ここ二人の会話もおもろいねー。
今回は本編に連勝が出てなかったので、
そこは寂しかったんだ。
予告で野ばらとの漫才聴けてうれしい。

次回は凜々蝶と双熾が二人っきりの夜を
過ごすそうですよ。
少しは進展するのかしら、二人の仲。

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前回の感想
#1
「妖狐×僕SS」#1【いぬとぼく】結構面白いかも。
#2
「妖狐×僕SS」#2【淋しがり屋の犬】連勝が楽しすぎる～♪
#3
「妖狐×僕SS」#3【ほんとうの契約】変態でも、よっぽどあったかい。
#4
「妖狐×僕SS」#4【妖館ウォークラリー】コレじゃあしょうがない。
#5
「妖狐×僕SS」#5【春の蜻蛉】こんな無茶苦茶な男でも、きっと…。


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