2011年10月11日 (火)

年金支給年齢引き上げ、保険料も引き上げ。

働く高齢者の年金減額縮小を検討 厚労省、高齢者の就労促す(日経)

厚生労働省は11日、働きながら年金をもらう「在職老齢年金制度」の見直しに着手した。60~64歳で働く会社員は給与と年金の合計が月額28万円を超えると年金が減額される仕組みがあるが、減額幅を今より圧縮する改革案を示した。高齢者の就労意欲に配慮する。年金財政の悪化を防ぐため、年金の支給開始年齢を68~70歳に引き上げる改革案も示した。いずれも労使の反対が強く、実現するかは不透明だ。(2011/10/11 22:59)

実際いつかは年金の支給年齢が引き上げられ、また保険料も上がることも必然と言えなくもない。昔はある程度の割合で支給年齢にたどり着けなかったし、逆にそういう前提で制度が出来ていた。現状65歳で就労不能と判断してしまうのは色々不都合があるし、保険のセオリーとして、就労年齢でなく生存率から計算したほうがスジがいいと思う。

あまりソースに乏しい話ではあるが、今の80近くというのは、実際乳幼児期に数分の一ぐらいにセレクトされてる。また、今の30ぐらいは、3割近く70にたどり着けない気もする。

あまり明るい未来とは言えないが、全ての人間が年金支給年齢にたどりつけるということ自体が、年金の制度破綻と同義となってしまう面もある。いずれにせよ、私が大学のゼミで習ってたとおりの約束された未来だなあという感慨しかない。

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2011年10月 9日 (日)

関心の消失を恐れる

放射性物質による汚染について、どこか日本全体にあきらめのような空気が広がっている。

実際の測定や除染に多額の費用がかかることがだんだん明らかになり、現実としてその負担を負わなければならない段階になって、放射線というタームそのものを無視ないしタブー化しようとする作用が働いているのではないかと感じた。

実際のところ、一時期見られたヒステリックなまでの、放射能の危険性を訴える言説は次第にフェードアウトしつつある。正直放射性物質に真剣に向き合わなければならないのはこれからであって、事故直後にワーワー騒いでた人が、ヒステリーが治まって今から一番大事な時期に黙り込んでしまうのは、はっきり言って最悪の行動だ。自分が単に周囲の熱気に流されて騒いでいたことを自ら証明している。

私は別に原子力そのものを否定するわけでもないし、かといって絶対安全などのいうつもりもない。私が一番恐れているのは関心の消失だ。

一度しっかりコミットすることを決意したのなら、これから何年、何十年と続いていく克服までの過程をしっかりスクラムを組んで乗り越えて行くべきだし、業としてそれをする人達は実際その覚悟を決めている。折りしもようやく除染作業や放射線の影響を調査する甲状腺検査などがその緒についたばかりであり、本格的な対策はようやく始まったかりにすぎない。

結局さほどの覚悟もなしにワーワー言ってたツイッターの人や政治家や変な教授が、最近だんだんトーンが落ちてきているのを見て、なんじゃそりゃフザけんなよと思って書いた。

言論というのは決して無責任なものでなく、それほど重いものだということを言いたい。。

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2011年9月 8日 (木)

10年の道程

今日のクローズアップ現代、アメリカ同時テロから10年ということで拡大版だった。
その時ツイートした内容を適当にまとめてみる。

この10年、本当に一言では言い尽くせない色々なことがあった。
何が一番変わったかって、「本当の敵」が実に見えなく、わかりづらくなった。真実が多層化され、批評される対象となった。

経済、宗教、主義、人命、こういったものの情報化が急速に進んだ結果、権力の有無に関わらず、これらの価値を自らの利益のために利用することが格段に容易になった。
頭のいい人がネットを通して人々の欲望をマネタイズすることが昔よりも格段に容易になったと言い換えればいいだろうか。情報が虚々入り乱れているが、少なくとも、多くの人が命を落としたことについては紛れもない事実、そう信じたいのだが。

世界を生きる一人ひとりの人間の視点で見れば、目の前で起こったテロや災害など、あまりに大きすぎる惨劇を、丸ごと受け止めるキャパシティのある人間はまずいない。多くは自分の理解しやすい文脈に落とし込み、分かりやすい原因を排除しようと試み、いち早く不快な状況から脱却したいと望み、またその心理を利用しようとする者につけ込まれる。

危難を自分の利益に利用したいという邪な動機は、きっと誰にでもある。この10年、その実行が格段に容易になったと思う。

我々は他でもないこの世界に生きなければならない。10年何とかなったんだから、もうあと10年ぐらいはまだなんとかなる。その繰り返しで生きて行くしかない。

今のところキーワードは「利他」ではないかと考えている。
自分の欲望が知らず知らずに利他的行為になるシステム?
それも一つのアプローチかもしれないけど、ちょっと違うかも。
もう少し突き詰めて考えてみたい。

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2011年8月31日 (水)

問題に向き合う心、持続する姿勢。

8月も今日で終わり。短いような長いような、複雑な感慨がある。
クローズアップ現代で、原発事故と同じ時期に妊娠した婦人の方たちの話をしていたので横目で見ていた。

何はさておきとにかく逃げるのが先決だろうと思うのだが、やはり現地には複雑な事情があるのだろう。
ネットでは原発を目の敵にした陰謀論がかまびすしいが、不快な現実を認めたくない気持ちは分かるけど、これは現実なのであって我々一人一人は常に目の前の問題と直面して戦うことを求められてる。遠い彼方の悪を非難しても目の前の現実が消えることはない。

問題の解決のためというよりは、自分の主観的な心の平安のために今すぐこの瞬間に原発を止めろって叫んだ所で何が解決するというのだろうか。
誰がウソついてるとかもういいから、とりあえず十分なモニタリングと被曝を少しでも避ける具体的な方策を考えよう。悪者探しはヒマな人に任せて。

あと今回の事故を機にせっかく原発に関心をもっていただいたので、今口をきわめて原発や原子力ムラや御用学者などを悪し様に罵っている皆さんは、日にちとともにフェードアウトしていくような見苦しいマネだけはやめてもらいたい。一度コミットしたならたとえニワカでもちゃんとやってほしいというのが正直なところ。

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2011年8月27日 (土)

討論とその周辺について

夜はNHKで原発関連の討論番組だったが、げんなりと来る展開が予測できて気が進まず、TBSで世界陸上を見ていたのだが、そこではまた100mは黒人選手の聖域とか面白発言でさらにHPを削られた。明日は中国の人たちと親善水泳大会だというのにこれ以上消耗させないでいただきたい。

それはさておき、デビルサバイバー2のレベル上げをしながらツイッターのタイムラインだけ目で追っていたのだが、番組を少し見た限りではそれぞれの立場からプレゼンを行い、出席者もわりかし穏健な立場で発言をしていたように見えていたのと対照的に、ネットでの発言というのはどうにも見てて辛かった。

個別の発言については気が滅入るので言及しない。ただ愚考するに、ネットやってると人々は色々と全能感にとりつかれたりするものだなあという観察に終始するに止めておきたい。まあそういう騒ぎをやっている人ほど安全な都会から見えない大きな悪に向かって正義の言論戦を展開しているわけだが、原発の地元から見てあまりにもシャドーボクシングやなあという感慨しか抱かない。別に都会の人が全てそうだと言ってるわけじゃないけど、何らかの運動をするに当たって、問題に苦しむ当事者の共感を得られないというのは非常に大きな問題だと思うのだがどうなんでしょ。

今回の討論で何か十分な結論が得られたかどうかは残念ながら観測できなかったが、設定された議論の枠組み内で、フェアな議論を行ったほうが色々時間を無駄にしないでいいと思う。議論の前提を混ぜっ返すようなのは非生産的ですよねっと。

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2011年8月23日 (火)

夏風邪ひどかった

先週火曜日に親戚宅に焼肉に行ったときに、すこし具合が悪いかなと思ったら、翌日からノドが痛くなり、そのままの流れで発熱、鼻水、頭痛と見事に夏風邪をひいた。

たぶん嫁さんがもらってきたプロ仕様の風邪だと思う。ひどかった。
結局先週後半はお盆明けてもまったく仕事ができず、金曜日には熱が8度を突破。
日曜日ぐらいまでまともに動くことができず、今日ぐらいからやっと、何とか、仕事らしいことができるようになってきた感じ。私の盆と誕生日略してボンジョビを返していただきたい。

というわけで通常営業に復帰できると思います。

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2011年8月11日 (木)

ゲームバランス雑論

唐突だが、私はゲームが好きだ。

ゲームのどんな所が好きかというと、数的バランシングが好きだ。
モンハンに例えるならば、それほど特別でもない装備で、回復薬と薬草を最大数持っていき、プレイヤーもさほどうまくなく、それなりに突っ込んでは攻撃を喰らい、それでもやっとのことで倒すことができて、体力の残りもなかなかギリギリの線であり、AIでありながら充実感のある戦闘を体験できたとき、私はその数的バランシングの巧みさと、積み重ねられたテストプレイの数に敬意を払う。私にとって本当にいいゲームとは、そうして十分に熟成された、味わいのあるホストとゲストの交流、おもてなしの心を味わう場である。

今、ゲームに限らずサービスは、ある程度作りこんだ途中の段階でお客さんに入り口を開けてあげて、中で自由に遊んでもらって、それそのものをテストデータとしてフィードバックして、次第にゲームバランスが熟成されていくものが多い。私のやっているFF11などは、9年を超えなんとする時によって、しかも何千人ものプレイヤーが繰り返し遊ぶことによって熟成された、一点の穴すらもないバランスの上に成り立ち、さらにその上に新しい要素を加え、バランス全体を改変するほどの変化にも対応し、新しいシステムを作り続けている。かように今のゲームとはすなわち連続的なサービスであり、全て作り終わって完成されたゲームをリリースして終わりというわけにはいかない。数千人ものプレイヤーのゲーム体験そのものがゲームを変えていくという、いわゆるMMORPGの方法論は、コンソールのゲームに慣れていた私には衝撃だった。

ただ、一つのゲームについて改善に改善を重ねるのはいいとしても、一つのゲームに釘付けになるというのは、どうしても停滞を伴うのではないかとも思う。根本的なアーキテクチャの転換、またはジャンルそのものの変遷についていくに当たって、今まで育てつくしたキャラクタデータをどうするのか。

案外、ある種の人たちはゲームからゲームと渡り歩くことに慣れているのかもしれない。
私もそろそろ、ゲームの作法そのものについていけなくなっている部分があるかもしれない。
嫁に話したゲームの話を元に勢いでとりとめのない事を書いてみた。

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2011年8月10日 (水)

イギリス暴動に思う

イギリスでの暴動が話題になっている。
人種差別や経済格差と絡めて語る向きがあるようだが、実際仔細を見るとそういった主義や主張とは程とおい、無軌道な暴力によるものという見方が大きい。

日本にはDQNというタームがあるが、暴動の主体となっているのはまさにそういった層だという。ただ暴れたいだけの、教養に欠ける下層の若者達が、ツイッターで襲撃するターゲットを決めて、まるでGTAを遊ぶかのように暴行を繰り返す。完全に無秩序に発散される暴力。にわかには信じられない構図だが、先に書いた格差や差別を絡めた話より逆にリアルに感じられるのは私だけだろうか。

日本で暴動が起こらないのは2chがあるからだという話をよく聞く。たしかにそういうネットにとどまらず、日本には底辺の、力の持っていきようのない若者のエネルギーを、うまいこと発散させるいわゆる「ヒマつぶし」にあふれすぎてるという感慨もなくはない。こういったエネルギーが収束して大きな力になって、だいたい高い確率でロクなことにはならんだろうとは思うのだが、こういう環境が幸せなのかどうかは分からない。

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2011年8月 9日 (火)

近況

立秋を過ぎて本気の暑さ。だが私は室内での業務。
朝出勤時間ギリギリに起きてしまい、一日中エンジンがかからなかった。
本格的にバテが継続している。

先週から身体のあちこちにニキビができたり、多分抵抗力が弱ってるんだろう。
先日も口内炎の薬を貰って使ったばかりだが、ようやく周りの肉が盛り上がってきた。
どうにか回復に向かうのではないかと思われる。

世界的には暴落も暴動もいっしょくたに起こっていてカオスなんだが、大きな波紋が何度か残響を繰り返して、ある程度世界は元に戻るものであり、しかるべき形に変わるだろう。
宮崎監督の親子の物語を見ながらそう思った。

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2011年8月 8日 (月)

立秋

「立秋にもかかわらず夏は退陣拒否」というパロディ記事を書こうと思ってやめた。普通にシャレにならない。

昨年と比べれば夜はしっかり涼しいし、特に首都圏なんかは実際涼しい夏なんじゃないかなと思っている。ただし、残暑に切り替わってからなんか様子が違いそう。

身体的にもややバテ気味。口内炎ができたり、だるさを感じたり。
そろそろお盆だなという感じ。

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