しっとう？岩田亜矢那

今までこのセクハラ野次事件について、きっどさんは敢えて沈黙を守っていた。
理由はその舞台が「東京都議会」と言う、きっどさんとは縁もゆかりも無い、
イチ地方ローカルでの出来事であったからである。
皆さんもボツワナ国会で起こったイザコザに、そうコメントする事も無いでしょ。

でも内容が、内容だけに、ここで一度だけ述べておきたい。

きっどさん、年齢的には加害者の一人である自民党の鈴木章浩とやらとほぼ同年代。
ただ、立場的には野次を受けた側の塩村文夏都議に近い。

きっどさんは多くの人々から、野次じゃなく、面と向かってこれまで何千回と
「結婚しろ！」と言われ続けて来た。
また今回のような明らかな悪意・敵意じゃなく、単なる好奇心から、
それどころかきっどさんの事を本当に思いやって
「なんで結婚せえへんねん？」と尋ねられる事なんぞ、過去において何万回単位である。

もう慣れっこになったとは言え、
男性の立場でも、やっぱり嫌だし、
今でも訊かれる度に少しずつ傷ついている。

「結婚しろ！」
「結婚せえへんのんか？」

の言葉の裏には必ず
「結婚して一人前」
「どっかおかしいのと違うん？」
とのニュアンスが多かれ少なかれ必ず含まれている。
（まず間違いなく、言ってる本人は自覚していないけど）

ある一定の年齢となっても独身の者には
なんらかの事情や、それなりの主義主張が存在する。
きっどさんは、きっどさんの事を心配して真剣に質問してくれる人には、ちゃんと答えるけど、
別にこちらからペラペラと能動的に喋りたいとは思わないし、
決してハッピーな気分に為る事ではない。
だいたいにおいて邪魔くさいし、
「ほっといてんか」ってのがホンネ。

だから、きっどさんはどんな事についても、出来るだけ他人様の詮索はしないように心掛けている。
だから反対に「他人興味ないのかな～」とか「話したいのに質問してくれへん」
と周囲の人から思われてるかも知れない。
ならゴメン、話してくれたらいっぱい訊くよ。

そして自分では「詮索しない」つもりでも、他人様の言いたくない部分に踏み込んでる時があるかも知れない。
そんな時には、きっぱりと「うるさいボケ！」と言って下さいな。
ただわかって！
たぶんその人の事をとっても大切に思って、とっても心配してる時に違いないから。