Tumblrを紹介しているブログでは、Dashboard上でキーボードショートカットによって、多くのポストをReblogできるMozilla Firefoxのカスタマイズも併せて解説されている事があります。最近になって、Google Chromeでも完全ではないもののFirefoxのようにReblogできる環境が整いつつあります。このポストでは、まだ少ないChromeにおけるDashboard上のReblog環境の構築について解説します。
まずFirefoxでは以下の拡張とUser ScriptがReblog環境の構築に必要です。
2011/11/22追記
現在、上記の組み合わせはFirefoxやGreasemonkey(Greasemonkeyを改良したScriptishというアドオンも登場してきています)の更新に伴い、正常に動作しなくなっており、動作させるにはコードの修正を行わねばなりません(参考)。また、Greasemonkeyで動作するAutoPagerizeは今では旧版という扱いになっており、さらに、Minibufferには脆弱性が発見されています(参考)。FirefoxにおけるReblog環境を構築する為の代替策として、Tumblr LifeやCursedTumblrの導入が挙げられます。
もはやおなじみの面々ですが、最後のtumblr Dashboard jk disableは紹介が漏れている事があるようです。上記の他にも、様々なサービスにコンテンツをポストできるTomblooとDashboard + Tomblooの組み合わせでReblogCommandが必要なくなったり、Dashboard上で画像の拡大縮小とビデオ再生、Notesを見たりLikeできるplay on tumblrやポストのタグ付けができるTumblrTagCommandなどがあります。
Chromeでは現在、以下の3つの拡張で上記6つのツールに近い機能が利用できるようになっています。
Chromeの拡張の仕組み自体がGreasemonkeyの役割を果たしています。TaberarelooはChrome版Tomblooであり、ReblogCommandとtumblr Dashboard jk disableの機能を有しています。AutoPatchWorkはChrome版AutoPagerizeと言ってもいいのですが、AutoPagerizeの公式サイトで公開されているのはAutoPagerize for Chromeです。ここでAutoPatchWorkを紹介しているのは、より細かく設定できたりKeyconfigと連携する事ができるからです。そのKeyconfigはLDRizeの機能を持っています。
LDRizeとReblogCommandの動作に必要なMinibufferの機能を実現できる拡張はまだ確認できていないのですが、この3つの拡張で十分にReblog環境を構築できます。
※TumblrのPreferences(基本設定)で"Enable endless scrolling"(エンドレス スクロールを有効にする)を有効にし、それに満足している方はAutoPatchWorkを導入する必要はありません。
それでは具体的に拡張の設定手順について説明します。Chromeに3つの拡張をインストールしたら拡張機能のページを開きます。既にインストールしている人は最新版へ更新してください。更新は拡張機能のページの上部にある"デベロッパーモード"をクリックし、"拡張機能を今すぐ更新"をクリックするとできます。更新が上手くいかない場合もあるので再インストールする事が必要になる時もあります。
それではまずTaberarelooの設定をします。拡張機能のページよりTaberarelooの"オプション"から設定ページを開くと、いくつか細かい設定ができる事がわかります。最初に"デフォルトのポスト先"で、最低限の設定として、TumblrのReblogの項目を常にポストするよう設定します。2回クリックします。
次に"ポスト関連"の下のほうにある“Dashboard + Taberareloo"の項目で、"Disable Tumblr default keybind"と"Dashboard - ReBlog"を有効にします。"Dashboard - ReBlog"のショートカットキーは既定の"T"のままで良いです。この"T"はショートカットキーにおける"Shift + T"ではなく、"T”(文字として入力すると"t")のみの状態を表していますので注意してください。
設定できたらページの下にある"保存"をクリックしてください。保存せずに設定ページを閉じてしまうと、今行った設定が反映されません。
次にKeyconfigの設定をします。設定ページを開いたら“Basics”の“LDRize"を有効にします。
FirefoxのLDRizeの挙動により近くしたい方は、"Smooth Scroll"も有効にしてください。設定できたらページを閉じます。
AutoPatchWorkに関しては特に設定は要りませんが、次のページの読み込みを早期に行いたいならば、設定ページの"Basics”にある"読み込みを開始する位置"を最大の2000に設定しましょう。
ここまでの設定が完了したら、Dashboardへアクセスしてみましょう。Chrome上でFirefoxのようなReblog環境が構築できているはずです。J、Kキーでポスト間の移動。Oキーでそのポストのページをバックグラウンドで新しいタブに開く。TキーでポストをすぐにReblog。PキーでポストをチェックしていきTキーを押すとまとめてポストをReblogできます。
※この解説はWindows 7 Home Premium SP1 64bit上のChrome 15.0.874.121、拡張はTaberareloo 2.0.38、AutoPatchWork 1.9.3、Keyconfig 1.12.1という環境で動作を確認してあります。
更新履歴
- 2011/11/22: Chromeや各拡張の変更に合わせて解説を一部書き換え、画像を差し替えた
- 2011/05/13: 各拡張の変更に合わせて解説を一部書き換え、画像を差し替えた
- 2010/02/19: 公開