すごろく格納庫（中）

・親の職業が判明し、かつ生活が裕福であることを示す描写が存在（５組）

水瀬家……　父は実業家。「大金持ち」「超お金持ち」（伊織証言）。
家は「豪邸」（Ｐ証言）で、執事ほかの使用人がいる。
上の兄は「コンサルタント会社の社長」、下の兄は「アメリカへ留学中」で、どちらも「親戚からも『一族の最高傑作』って、言われるぐらいの切れ者」。

秋月（律子）家……　父はチェーン展開している商店の創業者。店は「地元では、けっこう名前も通ってる」（律子証言）

萩原家……　父は推定なんかの親分（ガテン系 or 荒事系）。家は「ご近所の中でも、大きいほう」「ちょっと建物が古くて、敷地が大きい」（雪歩証言）で、多数の「お弟子さん」が家内に住んでいる。

星井家……　父は国家公務員、母は地方公務員。ふたりとも給料は「すっごく高」く（美希証言、かつ親の発言からの伝聞）、美希に仕事を「いくらでも紹介」できるコネがある

双海家……　父は医師。マンション住まい


・親の職業が不明（３組）

天海家……　両親の職業に関する情報なし。特に、父に関する情報は皆無。春香自身及び母についての描写（「お菓子」や「歌」を趣味にできる）から、並以上の生活はしているものと推定される。

如月家……　両親の職業に関する情報なし？　千早自身に関する情報（音楽コンクールに複数回出ている）からは、並以上の生活はしているものと推定される？

三浦家……　両親の職業に関する情報なし。娘をひとり暮らしさせられる程度には普通に余裕があり、娘に結婚をせっつくくらいには普通に余裕がない。


・生活が裕福ではない描写がある（２組）

菊地家……　父はレーサー。ただし「全然もうからない」ので「家、大変」で、「母さんの稼ぎで、持ってるようなもん」な状況（真証言）。ただし通っている学校は女子校のため、推定私立の高校に娘を通わせることが可能な余裕はある。

高槻家……父は「職、転々としてる」。浩司の迷子や学校の面談に関するエピソードから、日中は両親不在→共稼ぎ？
家は借家で、「せまくて……」「これぐらいのところが、精一杯」（やよい証言）「小さくても、居心地のいい感じがする」（Ｐ証言）
給食費について、父から「今月は、そこまで手がまわらない」、やよいのアイドル業について母から「ごめんね、アイドルのバイトなんかさせちゃって」との発言あり。



・まとめ
コネでの入社、父が社長の親友であることが明言されている水瀬家とのつながりは確定的。デビュー経緯が特殊な律子（プロデューサー志望、事務員採用）・亜美真美（事前に入れ替わり方式でデビューする合意ができている）も家と社長の間につながりがあっておかしくない。採用経緯が未詳＆全体に扱いが特殊＆社長が関わってくる傾向が強い美希もまたしかり。
そう考えてくると、裕福組の中で一見、家と765プロの間に交流がなさそうな萩原家（採用経緯はオーディションに「友達が勝手に応募」。父からアイドル活動について怒られている）も怪しくなってくる。雪歩父が娘を溺愛していること、実際には音楽・芸能活動に理解があることを考えると、実は娘の知らないところで手を回していた……という可能性が浮かび上がってくる。
一方で、千早や真のデビュー時の状況からすると、家庭との連絡なしに、あえて事情のある子を候補生にしているというケースも存在する。やよいの場合にはそれに留まらず、デビュー以前に事務所の掃除をしている、弟を事務所で預かる等の状況からして、765プロと高槻家になんらかのコネが存在して765プロが高槻家をバックアップしている（または、やよいの活動をきっかけとしてそうした関係が生じている）可能性が窺える。
すなわち、高木社長には広い層の人間とのコネが存在し、それが765プロの人材発掘の経路になるとともに、アイドルの採用・育成という活動自体によってそれが強化・拡大されていることが推測される。
↓
（中略）
↓
結論：高木社長は黒い。

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