2006年06月11日 (日)
2006年6月11日
今夜8時から、ワールドカップは、いよいよポルトガル一回戦、対するアンゴラです。
日本時間が明け方の4時なのは、とても残念。
昨日、我が職場は午後授業があり、それが終わってから定例の会議でした。
学校の近くにあるいつものカフェが、6月10日「カモインス・ポルトガルの日」
で閉まっており、
仕方なくもう少し足を延ばして、別のカフェに入ってきました。
そこでは大型の液晶TVを2台店内にとりつけており、イギリス、パラグアイ戦を
放映していました。
テレビの下に白い紙に赤字のお知らせが貼り付けられており、
「明日の日曜日、当店は休みません。営業します。夜8時からポルトガル、アンゴラ戦!」
と書いてあるのを見つけたわたし、
「あっはっは、見てみて。さすが、ポルトガルだわねぇ^^」と、みなと笑ったのでした。
家のテレビの前に座って応援するよりも、カフェに集まり、皆でどっと沸いたり
沈んだり、これがサッカーの楽しみ方でもあるのですね。
亭主も時々、そうやってすぐ向かいにあるカフェへ贔屓のチームの試合を見に
行くことがあります。
Força Portugal!(=フォールサ・がんばれ!)
ところで、今日はもうひとつ話題を。
「アンティキテラ・メカニズム」(アンティキテラの歯車とも呼ばれる)と
言うのを聞いたことがあるでしょうか。
わたしはこれを20代のころに、「太古史の謎」という本で写真付きで読んだ
ことがあるのです。
その名は、発見された島の名前が由来ですが、現在この謎の遺物はギリシャ考古学
博物館に所蔵されています。
ギリシャはクレタ島西北にあるアンティキテラ島の海底で、1900年に潜水夫に
よって偶然発見された古代の沈没船の中から出てきた、腐食した塊です。
その錆付いた部分を徐々に取りはがして出てきたものが、なんと、古代ギリシャの
他の物とは似ても似つかぬ、複雑な機械のようなものだったのです。
30以上もの青銅のダイヤルと歯車を備えており、歯車のふちには目盛りや文字が
刻まれています。↓右がアンティキテラの歯車の一部。左はx線で見たもの。
船の中から同時に発見された壺に刻まれた年号から、紀元前65年頃のものとされます。
宇宙考古学者の間では、これはコンピューターではないか、と噂されて来ました。
1960年代、イギリスの科学者、プライス博士は、
「このような発見は、ツタンカーメン王の墓にジェット機を発見するようなものだ。
古代ギリシャ人がその文明の没落寸前に、思索面のみならず、テクノロジー分野
でも現代に非常に近かったと思うと、驚きである」と、述べています。
1959年に「アンティキテラ・メカニズム」は世界最古のコンピューターの残片と
決定され、これは箱に入ったポータブル・タイプライターくらいの大きさと言われます。
これはまさに、現代人のわたしたちが持つノートパソコンではありませんか!
↓下の画像はわたしが持つ「太古史の謎」の中の画像。本そのものが古いので
画像が悪いですがご勘弁を。
さて、ここまでは既にわたしが本で読んで知っていたことではあります。
これがです!
2日前に、ポルトガルテレビ第2放送のニュースをぼけ~っと見ていましたら、
女性キャスターが、その名を口にしたではないか!
そして、画面には見事に復元された「アンティキテラ・歯車」が動く素晴らしい
立体図面の歯車のクルクル動いている映像が!
おおおおお!
英国、カディフ大学とギリシャの大学の研究チームが共同でX線テクノロジーを
駆使し、まだ研究の余地はあるが、ついにおおまかな復元図作成に成功したようです。
では、これはいったい何に使われるコンピューターなのか?
天体観測、もしくは予測できる機械だと言われます。
して見ると、天体観測、予測の太古の遺跡物は世界のあちこちで見受けることが
できます。イギリスのストーン・ヘンジ、ピラミッド、5月3日の
我が日記でも
書いたマヤのカレンダー、アメリカインディアンのポポル族のカレンダー等等、
古代の人々は現代人のわたし達以上に宇宙に興味を持ち、天体の動きを通じて
未来を読もうとしたのでしょうか。
46億年の地球の歴史も、広大な宇宙の時間に比べると、一瞬なのであろう。
天体の動きに左右されるその一瞬を守るために、わたしたちの祖先は古代から延々と、
どのようにして手に入れたか謎ではあるその知識を使って天体を観測、予測して
きたのであろうか。
わたしは常々思います。
過去を知ることは未来を知ることである。
人類の過去は多くの謎に包まれているが、その謎を解くことは、未来の危険を
予測する鍵になるのかも知れないと。
★ランキングクリックお願いします^^
今夜8時から、ワールドカップは、いよいよポルトガル一回戦、対するアンゴラです。
日本時間が明け方の4時なのは、とても残念。
昨日、我が職場は午後授業があり、それが終わってから定例の会議でした。
学校の近くにあるいつものカフェが、6月10日「カモインス・ポルトガルの日」
で閉まっており、
仕方なくもう少し足を延ばして、別のカフェに入ってきました。
そこでは大型の液晶TVを2台店内にとりつけており、イギリス、パラグアイ戦を
放映していました。
テレビの下に白い紙に赤字のお知らせが貼り付けられており、
「明日の日曜日、当店は休みません。営業します。夜8時からポルトガル、アンゴラ戦!」
と書いてあるのを見つけたわたし、
「あっはっは、見てみて。さすが、ポルトガルだわねぇ^^」と、みなと笑ったのでした。
家のテレビの前に座って応援するよりも、カフェに集まり、皆でどっと沸いたり
沈んだり、これがサッカーの楽しみ方でもあるのですね。
亭主も時々、そうやってすぐ向かいにあるカフェへ贔屓のチームの試合を見に
行くことがあります。
Força Portugal!(=フォールサ・がんばれ!)
ところで、今日はもうひとつ話題を。
「アンティキテラ・メカニズム」(アンティキテラの歯車とも呼ばれる)と
言うのを聞いたことがあるでしょうか。
わたしはこれを20代のころに、「太古史の謎」という本で写真付きで読んだ
ことがあるのです。
その名は、発見された島の名前が由来ですが、現在この謎の遺物はギリシャ考古学
博物館に所蔵されています。
ギリシャはクレタ島西北にあるアンティキテラ島の海底で、1900年に潜水夫に
よって偶然発見された古代の沈没船の中から出てきた、腐食した塊です。
その錆付いた部分を徐々に取りはがして出てきたものが、なんと、古代ギリシャの
他の物とは似ても似つかぬ、複雑な機械のようなものだったのです。
30以上もの青銅のダイヤルと歯車を備えており、歯車のふちには目盛りや文字が
刻まれています。↓右がアンティキテラの歯車の一部。左はx線で見たもの。
船の中から同時に発見された壺に刻まれた年号から、紀元前65年頃のものとされます。
宇宙考古学者の間では、これはコンピューターではないか、と噂されて来ました。
1960年代、イギリスの科学者、プライス博士は、
「このような発見は、ツタンカーメン王の墓にジェット機を発見するようなものだ。
古代ギリシャ人がその文明の没落寸前に、思索面のみならず、テクノロジー分野
でも現代に非常に近かったと思うと、驚きである」と、述べています。
1959年に「アンティキテラ・メカニズム」は世界最古のコンピューターの残片と
決定され、これは箱に入ったポータブル・タイプライターくらいの大きさと言われます。
これはまさに、現代人のわたしたちが持つノートパソコンではありませんか!
↓下の画像はわたしが持つ「太古史の謎」の中の画像。本そのものが古いので
画像が悪いですがご勘弁を。
さて、ここまでは既にわたしが本で読んで知っていたことではあります。
これがです!
2日前に、ポルトガルテレビ第2放送のニュースをぼけ~っと見ていましたら、
女性キャスターが、その名を口にしたではないか!
そして、画面には見事に復元された「アンティキテラ・歯車」が動く素晴らしい
立体図面の歯車のクルクル動いている映像が!
おおおおお!
英国、カディフ大学とギリシャの大学の研究チームが共同でX線テクノロジーを
駆使し、まだ研究の余地はあるが、ついにおおまかな復元図作成に成功したようです。
では、これはいったい何に使われるコンピューターなのか?
天体観測、もしくは予測できる機械だと言われます。
して見ると、天体観測、予測の太古の遺跡物は世界のあちこちで見受けることが
できます。イギリスのストーン・ヘンジ、ピラミッド、5月3日の
我が日記でも
書いたマヤのカレンダー、アメリカインディアンのポポル族のカレンダー等等、
古代の人々は現代人のわたし達以上に宇宙に興味を持ち、天体の動きを通じて
未来を読もうとしたのでしょうか。
46億年の地球の歴史も、広大な宇宙の時間に比べると、一瞬なのであろう。
天体の動きに左右されるその一瞬を守るために、わたしたちの祖先は古代から延々と、
どのようにして手に入れたか謎ではあるその知識を使って天体を観測、予測して
きたのであろうか。
わたしは常々思います。
過去を知ることは未来を知ることである。
人類の過去は多くの謎に包まれているが、その謎を解くことは、未来の危険を
予測する鍵になるのかも知れないと。
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アンティキテラ
Oパーツに属する物でしたっけ?
間違っていたらm(__)m
七不思議も気になりますが、
意外や存在しているこれらの物。
まさにこれらを解読できた時には
過去ではなく、未来を開拓できるのではないでしょうか。
海も、そして、
地球内部もまだ未開拓。
宇宙に行けても・・ね。
歯痒くもあり、
楽しみ?でもあります。
Oパーツに属する物でしたっけ?
間違っていたらm(__)m
七不思議も気になりますが、
意外や存在しているこれらの物。
まさにこれらを解読できた時には
過去ではなく、未来を開拓できるのではないでしょうか。
海も、そして、
地球内部もまだ未開拓。
宇宙に行けても・・ね。
歯痒くもあり、
楽しみ?でもあります。
マーさん、そうですよ。
いえ、Oパーツでした、ですね^^
発見されたのが1900年ですから、
コンピューターであろうとほぼ認められるのに
60年、その復元に更に40年以上、謎解きに
100年はかかっていますね@@
このような長い時間がかかってしまうのは、
一つには現代人の「自分達の文明が一番発達
している」との頭があり、古代のハイテクを
はなから認めようとしないからではないかしら?
とわたしは思ったりします。
古代文字を解読したり謎を解いたりするには
お金がかかることです、理解がないと
解ける謎もそのまま埋もれてしまわないとも限りませんね。
日本のweb新聞にこういう話が載らないのは
ちょっと残念です^^;
息子はコンピューターサイエンスコースを
取っているので昨日この話を教えて
あげましたら、早速自分で検索したようです。
こんな話をわたしがすると、
「ぶははは」と小バカにしていた
のですが、どうだい!フン!ですわ(笑)
いえ、Oパーツでした、ですね^^
発見されたのが1900年ですから、
コンピューターであろうとほぼ認められるのに
60年、その復元に更に40年以上、謎解きに
100年はかかっていますね@@
このような長い時間がかかってしまうのは、
一つには現代人の「自分達の文明が一番発達
している」との頭があり、古代のハイテクを
はなから認めようとしないからではないかしら?
とわたしは思ったりします。
古代文字を解読したり謎を解いたりするには
お金がかかることです、理解がないと
解ける謎もそのまま埋もれてしまわないとも限りませんね。
日本のweb新聞にこういう話が載らないのは
ちょっと残念です^^;
息子はコンピューターサイエンスコースを
取っているので昨日この話を教えて
あげましたら、早速自分で検索したようです。
こんな話をわたしがすると、
「ぶははは」と小バカにしていた
のですが、どうだい!フン!ですわ(笑)
このアンティキテラは私は知らなかった!
それにしても、spacesisさんの知識の豊富さと探求心は恐るべき物。
昔のメカエンジニアにとっては、この
アンティキテラは非常に興味ある物です。
それにしても、spacesisさんの知識の豊富さと探求心は恐るべき物。
昔のメカエンジニアにとっては、この
アンティキテラは非常に興味ある物です。
お久しぶりです^^
知識と言うより興味です(笑)
好きなことへの記憶力はしっかり
してます^^
本などでいろいろ調べることも
元来好きですね。
大きな英語の大辞典まで取り出して
調べ、分かったときは喜びを感じる
タイプのようです^^
ところで、shimaさん、例の復元した機織(?)の話を
かつらぎ山房でしてみましたか?
知識と言うより興味です(笑)
好きなことへの記憶力はしっかり
してます^^
本などでいろいろ調べることも
元来好きですね。
大きな英語の大辞典まで取り出して
調べ、分かったときは喜びを感じる
タイプのようです^^
ところで、shimaさん、例の復元した機織(?)の話を
かつらぎ山房でしてみましたか?
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