yasuokaの日記: 『南伝大蔵経』の著作権は切れているのか 12
日記 by
yasuoka
ネットサーフィンしていたところ、J-CASTニュースの「著作権切れ書籍データのネット公開停止 出版社側からの抗議に国会図書館が折れる」(2014年1月8日)が目に止まった。
国立国会図書館が「近代デジタルライブラリー」でインターネットに無料公開していた著作権の切れた書籍が、当分の間、館内での閲覧だけに制限されることになった。
『大正新脩大蔵経』(1923年~1934年、大正一切経刊行会、全88巻)については、インターネット提供を再開する。
『南伝大蔵経』(1935年~1941年、大蔵出版、全70巻)については、当分の間、インターネット提供は行わず、館内限定の提供を行う。
つまり、『大正新脩大蔵経』についてはネット公開を再開し、『南伝大蔵経』についてはネット公開を停止する、というのが、国立国会図書館の現時点での結論であり、それをJ-CASTは「著作権切れ書籍データのネット公開停止」と伝えているわけだ。
このJ-CASTニュースを読む限りだと、『南伝大蔵経』の著作権が切れているかのような印象を受けるのだが、少なくとも『南伝大蔵経』の翻訳者(たとえば水野弘元や干潟龍祥)の著作権は切れていない。もちろんパーリ語原典の著作権はとっくに切れているだろうが、それをもって日本語の『南伝大蔵経』を「著作権の切れた書籍」として扱うJ-CASTの方が、どう考えてもオカシイ気がする。いったいどういうつもりなんだろう。
どういうつもりもなにも (スコア:2)
オカシイんだよ
自分でも言ってるじゃないか。
Re: (スコア:0)
安岡孝一のほうがどう考えてもオカシイ気がする。いったいどういうつもりなんだろう。
安岡孝一のほうがどう考えてもオカシイ (スコア:0)
特にコッチ↓
yasuokaの日記: 『大正新脩大蔵経』の著作権は切れているのか [srad.jp]
近デジ公開分『南伝大蔵経』は翻訳者の著作権も切れたもの (スコア:2, 参考になる)
この記事を読まれた方に、
「国会図書館は著作権の切れていない資料を公開していたのか」と
誤解されることを避けるために補足すると、近デジで公開されていたのは、
『南伝大蔵経』のうち、監修者に加え翻訳者の著作権も切れたものに
限られていたそうです。
永崎さんの解説記事より
http://d.hatena.ne.jp/digitalnagasaki/20130702 [hatena.ne.jp]
J-CASTニュースの記事を書かれた方がそこまで把握して
「著作権切れ書籍」と書かれたのかは分かりませんが……。
Re: (スコア:0)
あくまで翻訳者の著作権も切れた部分だけ公開、と。
これを書かなきゃ、国会図書館が全部公開したとしか読めんよね。
(参考になるモデあげたい)
近デジ公開分『南伝大蔵経』は代表著作者の著作権も切れてない (スコア:0)
翻訳者以前に、代表著作者(宇井伯寿・長井真琴・辻直四郎)の著作権も、まだ切れてないような。監修者(高楠順次郎)の著作権だけ考えればいいの?
『南伝大蔵経』は「高楠博士功績記念会」団体名義による訳編 (スコア:0)
「高楠博士功績記念会」という団体名義による纂訳なので、
「高楠博士功績記念会」の代表者(宇井伯寿・長井真琴・辻直四郎)の
著作権保護期間が切れていないとしても、その点に関しては
現行法では公表後五十年で著作権は切れているのではないでしょうか。
http://p.twipple.jp/zOKNo [twipple.jp]
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000000727483-00 [ndl.go.jp]
Re: (スコア:0)
会の代表者ですけど代表著作者と書いてあるのは今のところみつからず
認識の違いと、主張の外れっぷり (スコア:1)
> このJ-CASTニュースを読む限りだと、『南伝大蔵経』の著作権が切れているかのような印象を受けるのだが、
> 少なくとも『南伝大蔵経』の翻訳者(たとえば水野弘元や干潟龍祥)の著作権は切れていない。
国立国会図書館側は、『南伝大蔵経』を『大正新脩大蔵経』の単なる再版のように考えているみたいですね。
大蔵出版側は、「『南伝大蔵経』は『大正新脩大蔵経』の二次著作物で、新たな著作権が発生している」
と主張すべきなのに、その辺りを言葉の選び方を間違えて、国立国会図書館側に伝わってない。
で、『大正新脩大蔵経』は著作権が切れていて、『南伝大蔵経』は切れていない状況を、
「『大正新脩大蔵経』の二次著作物で、新たな著作権が発生しているから」と主張せずに、
二つまとめて同じ理由で公開差し止め請求したもんだから、
「両方とも著作権は切れている」と言う認識で話が進んでるんです。
Re:認識の違いと、主張の外れっぷり (スコア:1)
・南伝大蔵経はパーリ語聖典からの翻訳シリーズなので『大正新脩大蔵経』の二次著作物ではないです。
・南伝大蔵経は各巻の翻訳者著作権が切れているものに関してのみ近デジ公開されていました。
・国会図書館側は資料を読む限りではかなり正確に状況を把握しているようです。
Re: (スコア:0)
このコメントが一番外れてワロタ
下訳者の著作権? (スコア:0)
高楠博士功績記念会纂訳、高楠順次郎監修による『南伝大蔵経』ってあるのに、下訳者の著作権について語るのはオカシイのではないか?
ttp://www.ndl.go.jp/jp/news/fy2013/report140107.pdf