風力を活用する「ハイブリッド帆船」開発計画が進む 38
ストーリー by hylom
原点回帰 部門より
原点回帰 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、
現代ではあまり見られなくなってしまった帆船だが、これを復活させる計画があるようだ。産学連携グループ「ウィンドチャレンジャー計画」が、風力を推進力にして燃料の大幅削減を図る「次世代大型帆船」の開発を進めているという(読売新聞)。
この帆船は航行距離が長い貨物船などの大型商船を想定。強化プラスチック製の帆(高さ50メートル、幅20メートル、厚さ4メートル)で海上の風を推進力として取り込み、不足分をエンジンで補う方式。帆を4基積む8万トンクラスの場合、東京から米・シアトル間の北太平洋航路往復で年間平均約30%、最大50%以上の燃料削減が見込め、二酸化炭素の排出削減にもつながると試算されているとのこと。
帆の制御はコンピュータで行われ、荒天の場合などは縮めることもできるそうだ。
デジャヴ (スコア:4, 参考になる)
ウィンドチャレンジャー計画 [classnk.or.jp]は新愛徳丸建造以降の技術の進歩に随分期待をしてるみたいですが、さてどうなることか。大きく複雑なメカが増えるのは新愛徳丸と同様ですからね。
て言うかCO2云々や輸送コスト云々言い出したら 原子力船の [rist.or.jp] 方が良くね? [rist.or.jp]
Re:デジャヴ (スコア:1)
海王丸 [wikipedia.org]や日本丸 [wikipedia.org]だってディーゼルによる機走可能だし、いまさら感が・・・
どっちかっていうと「ハイブリッド」って言うぐらいだから風車回してそこで得た力でスクリュー回す方を期待したんだけどなぁ
Re: (スコア:0)
原子力船ってお高いんでしょう?
Re: (スコア:0)
原子力船「むつ」の放射線漏れ事故のときに、おにぎりで漏れを食い止めるような、日本の高度な技術が再び披露されるわけか。
胸が熱くなるな。
Re: (スコア:0)
軍用や極地砕氷船ならともかく、民間の貨物船に原子炉を搭載すればテロリストの格好のターゲットになるぜ。
Re: (スコア:0)
新愛徳丸なんて、全然新しくもなんともない。牛動力外輪船のほうが、歴史的には古いしエコじゃないか?
http://en.wikipedia.org/wiki/De_rebus_bellicis [wikipedia.org]
Re: (スコア:0)
新愛徳丸で問題となった点をどう解決するつもりなんでしょうね。燃料費を減らせても輸送量が減ったり造船費用がバカ高かったりしたら意味ないですよ。
ウィンドチャレンジャー計画 (スコア:1)
ウィンドチャレンジャー計画
http://wind.k.u-tokyo.ac.jp/index.html [u-tokyo.ac.jp]
関連発表資料
http://www.classnk.or.jp/hp/pdf/reseach/ri2012_05seminar.pdf [classnk.or.jp]
表返りである (スコア:1)
つーか、「次世代大型帆船」と呼ぶのがもやもやします。
どうも、先祖帰りなんじゃないかという感覚が拭えない。
#背景とか用途とか別物だとは分かってもいるし、それが悪いと思っているわけではないですが
#存在自体がホラー
Re:表返りである (スコア:1)
先祖帰りだとすると、次世代で正しいのでは?
代が次になって、先祖とおなじ形質が顕れるんですよね。
以前に無かった? (スコア:0)
オイルショック時代に良くあった話の焼き直しでは?
Re:以前に無かった? (スコア:1)
セイルやマストに軽量、コンパクト、強靱な最先端の素材技術を活用し、
従来より船のスペースを犠牲にせずに実現できるようになりました。
…と考えると途端にイマドキの技術っぽく聞こえませんか。
Re: (スコア:0)
セイルやマストは船体の外側なので、
スペース云々だと、バラストが問題になるでしょう。
あ、
劣化ウランとか使えば良くね?
Re: (スコア:0)
セイルはともかくマストは推進力をもろに受けるので船体構造にがっちり組み込まないとマズそうですが…。
Re: (スコア:0)
セイルやマストが軽量化されれば、必要なバラストタンクも小さくできるんじゃないですかね。
マストの基部は船体にガッチリと組み込む必要がありそうですが、四方からケーブルで引っ張れば、マスト基部の構造も簡略化できそうな気がします。
ケーブルがいっぱい張りめぐらしてあると、見た目が悪いとかクレーンを使った貨物の積み下ろしに困るかもしれませんが。貨物の積み下ろしに必要な空間が相対的に少なくてもよいタンカーとか自動車運搬船などなら実用的な気もします。
Re: (スコア:0)
うん分かった、その船の保守作業は君に任せるよ。
バラストタンクの密閉状態の確認、くれぐれもよろしくね。
Re: (スコア:0)
劣化ウランというのは、ウランが劣化して放射能バリバリとかいう意味ではなくて、放射性の非常に低いウラン238がほとんどを占める物質ですよ。密閉されようがなんだろうが、たいした影響ないがな。そんなモン気にするんなら、自分の体の中にあるカリウム40を全部捨てなさいよ
Re:以前に無かった? (スコア:1)
放射能とは別に、重金属としての毒性も話に出たりしますね。
それはそれとして、適当にググると航空機やヨットのバラストとして実際に利用された例も色々あるようで。
Re: (スコア:0)
石綿だって舞い散らなきゃ安全ですよ。
ウラン鉱山の残渣なんかは放射能レベルが低いから放置されてることが多いけど、結構裁判沙汰になってますよね。
日本だと人形峠とか。
モンゴルでは絶賛係争中だし。
内モンゴルだと中国当局が抑えこみにやっきだし。
北朝鮮は情報が完全にブロックされたし。
バラストにつかうぐらいならなんの問題もないけど。
ただ、廃船後中国やインドに売却されたりするからなあ。
その後どうなるか心配。
砲弾にしてぶっ放すのは論外だと思うけど。
Re: (スコア:0)
再生エネルギーなんかと同じで、この種の技術開発は一直線に進むものではありません
外的な要因(例えば石油ショック)で一斉にプロジェクト(太陽光・太陽熱発電、波力発電等)が立ち上がり、危機が去れば(石油価格下落)従来技術との競争で優位に立てずに開発停滞、その後長い時を経て技術の進歩で復活~というように寄せては引く波のように徐々に開発・産業化・事業化が進むものです
Re:以前に無かった? (スコア:2)
Re: (スコア:0)
ハイブリッドカーをトヨタが研究始めてから初代プリウスまで20年かかったとか聞かされると、そういうもんだよねえ
気長にやってほしい
Re:以前に無かった? (スコア:1)
ハイブリッド動力自体わりと古いですしね。かつては環境云々が目的じゃ無しに無しに、実用に足る変速機が作れなかったからですが
厚さ4メートル? (スコア:0)
それはすごい.... (^_^;
# 4機 という情報は出てたけど、厚さの情報は見つけられなかったなぁ。
風向や風力って、かなりむらがあると思うので、
エンジンの効率のいいポイントと、風力のむらをバランスよく制御するところがキモだと思うけどなぁ。
50%削減なんていう数字を先に出すのではなくて、既存の船に追加して、
さっさと運用テストしてみるのがいい気がします。
Re:厚さ4メートル? (スコア:3, 参考になる)
50%削減というのは、新愛徳丸 の実績値だろうね。帆とバランスとるために普通の船の数倍にもなるバラストが必要になるから、既存の船に追加するのは無理がある。少ないバラストで済ませようとすれば、バラストも風の方角に対応して制御する必要もあるだろうしね。無理につければ、高波や突風で転覆するのが落ちだよ。
Re:厚さ4メートル? (スコア:4, 参考になる)
結局、新愛徳丸以降一般化しなかったのは、巨大なバラストのために貨物室が圧迫されて荷物が積めなかったり、バラストの重みでかえって燃費がかかるような状況があって運用コストが高かったり、建造費が高くついたりしたのが原因だからね。
Re:厚さ4メートル? (スコア:3, 参考になる)
海難事故防止という点でも問題があるみたい。帆船特有の問題として船の舳先が向いている方向が進行方向が必ずしも一致しないから他の船が進路を誤認しやすいとか、周辺監視がブリッジから肉眼監視できないしレーダー等の死角の問題もあるから周辺監視関連の艤装に金がかかるとかね。
Re: (スコア:0)
内海ではエンジン航行、外洋ではエンジン+風力で航行、
風力で早く移動できた分を寄港地付近で風力だけで消化する運用なら
細かい速度制御の必要すら無いのでは?
#セールストークに燃料効率を唄いたいんでしょうが、さっさと運用テストすればというのは同意です。
ヨット部なめんな (スコア:0)
こんなものは全く使い物にならないとだけ言っておく。
ぶっちゃけて言えば「潮風なめんな」。
電子制御の、最早クルーザーと見まごうような動力付きのハイテクヨットですら、風の読み違いでマストが折れたりするというのに、呑気に帆で風力発電・・・・・
とりあえず、どこぞの大学のヨット部にでも行って、揺れる船と潮風を体験してくるといい。
洋上風力発電が一体どうして難しいのかわかるわ。
陸上に吹く風と海上に吹く風は、強さも方向も規則性も全部別物。
Re:ヨット部なめんな (スコア:3, 興味深い)
こんなコメントは全く参考にならないとだけ言っておく。
ぶっちゃけて言えば「風力発電なめんな」。
発電量64万2400キロワット時 本県沖の洋上風力発電所 稼働率94.9% [minpo.jp]
Re:ヨット部なめんな (スコア:1)
新愛徳丸でしっかり使えるって上に書いてあった
Re: (スコア:0)
別に発電するわけじゃないから。
Re: (スコア:0)
風力発電なんて、どっから出てきたの? 記事読んでないでしょ?
確かにウィンドチャレンジャー計画に参加しているClassNKは洋上浮体風力発電なんかも研究開発しているが、別件だしな。
Re: (スコア:0)
なんとなく推測すると、
【ハイブリッド】を電気+エンジンと短絡思考したのではと。
用語の誤解が広がっていく実例ですね。
#汽走するヨットには風情がない
Re: (スコア:0)
そんな小舟と何千トンもある商船と比べられても。
Re: (スコア:0)
見当外れなことを言う奴に限って上から目線となる現象に、
そろそろ名前を付けるべきだと思うんだ。
「斜め上から目線」ってどうだろう?
中途半端 (スコア:0)
寧ろ帆走オンリーが前提でも良いんじゃないかと思うんだが。
特に期日が重用でない品目専用にして、燃料なんて入出港時に使うだけってのを前提に。
基本、全部無人航行。
なんならバージ形状にして入出港時はプッシャーにお世話になる前提でも良いかな。
「どっちの良い所も」とかよくばりが出来る程、技術は今の所余裕が有るとも思えないんだよね。