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古代ローマ人はキリンやフラミンゴの肉まで食べていた? 24

ストーリー by hylom
風呂とフラミンゴ 部門より
eggy 曰く、

紀元79年にヴェスヴォイ火山噴火の火砕流に埋もれた、古都ポンペイの非上流階級地域の発掘を10年間行ってきたSteve Ellis准教授率いるシンシナティ大学考古学者チームによると、ポンペイ市民はウニやフラミンゴ、キリンの脚など、イタリア外から輸入された珍しい食品も食べていたそうだ(International Business Timesslashdot)。

発掘された建物の多くはかつてはレストランであり、建物の下水管やトイレからは石灰化及び炭化した食事の残り物が見つかったとのこと。ここから、穀物、果物、オリーブ、レンズ豆、地魚、ナッツ、鶏卵が手頃に入手でき一般的に食されていたことが分かったそうだ。さらに、ウニやフラミンゴ、キリンの脚なども発見された。古代ローマ発掘でキリンの脚が見つかったのは今回が初めてという。

キリンの脚がポンペイの標準的なレストランで見つかったことは、当時、野生動物を扱った長距離貿易がなされていたことを示すだけでなく、非エリート層の食事内容も多様で豊かであったことが分かるとしている。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • イタリア人も生ウニを食べるし、ポンペイ遺跡は地中海から1キロ弱しか離れてない。
    • by Anonymous Coward on 2014年01月07日 7時27分 (#2522995)

      原文:太字にしたところが「ウニ」

      They also uncovered evidence that Pompeiians enjoyed a variety of exotic foods, some of which would have been imported from outside Italy, including sea urchins, flamingos and even the butchered leg joint of a giraffe.

      ウニがかかる大元は「 a variety of exotic foods」。それに非限定用法で「 some of which would have been imported from outside Italy」がついて、
      それにウニがincludeされる。

      分解すれば「エキゾチックフード(ウニ・フラミンゴ・キリンなどを含む)のいくつか(some of)は、イタリア外から輸入されていたのかもしれない(would have been)」。
      つまり、例示したものの一部分(=すべてではない)について、輸入品である可能性があることしか述べていない。

      フラミンゴですら、現生生息域がぎりぎりイタリアの一部にかかっている [wikipedia.org]ので、
      ローマ時代はもっと広く分布していたかもしれず(ローマが拡大を続けた紀元前後の当時は気候最適期のひとつだっけ?)、
      フラミンゴ肉も地産地消だった可能性はある。

      なので研究者(あるいは記事の著者)は、食材の生産地に関する表現では慎重に「would」「some of」でぼかしている。
      ただ、食事として食べられていた痕跡を見つけたことに関しては、「They also uncovered evidence that Pompeiians enjoyed a variety of exotic foods」
      と自信を持った表現を使っている。

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      • by Anonymous Coward on 2014年01月07日 8時34分 (#2523012)

        ぼかしているんじゃなくて分かっていることと分かっていないことを区別しているだけじゃないか?

        親コメント
        • by Anonymous Coward on 2014年01月07日 8時59分 (#2523017)

          ぼかしているんじゃなくて分かっていることと分かっていないことを区別しているだけじゃないか?

          その通りなんだけど、『はっきりと「わからない」とは書いていない』『「~かもしれない」と表現していること』を
          タレコミ文の「ウニやフラミンゴ、キリンの脚など、イタリア外から輸入された珍しい食品も食べていたそうだ」という明瞭な言い切り表現と比較して、
          「ぼかした」と比喩しました。

          #ちなみに、
          #「わからない」って言ってしまうとそこで試合終了(某バスケマンガ的に言うと)なんだけど、
          #「かもしれない」って書くと「今後の研究課題ですね」って含意になる。
          #そもそも「(原理的に)わからない」かどうかすら「わからない」ことが大部分なので、「わからない」とは研究レポートではあまり書かない。

          親コメント
          • 引用部分は記者の表現なので、あまり細かい点にこだわらなくてもいいのではないでしょうか。

            ScienceDailyの記事 [sciencedaily.com]では、

            A drain from a central property revealed a richer variety of foods as well as imports from outside Italy, such as shellfish, sea urchin and even delicacies including the butchered leg joint of a giraffe.

            のように、ウニやキリンは輸入されたものとして扱っています。

            「would have been imported」については「輸入されていたのかもしれない」というより、「輸入されていたとみられる」という感じかな、と思います。

            親コメント
            • by headless (41064) on 2014年01月07日 23時10分 (#2523513)
              噴火したのはヴェスヴィオ火山だよね。
              親コメント
            • by Anonymous Coward

              うーん、そこは構文の解釈ですけど

              >A drain from a central property revealed a richer variety of foods as well as imports from outside Italy,

              「as well as」は A as well as B [weblio.jp] は「A=B」じゃなくて「AとともにBをrevealした」と
              (「Aと一緒にBが見つかった」であって「AすなわちB」とは限らない)意味していると思えるんですよ。

              つまり、この前半部分で「A drain from a central property は」以下をreveal(明らかに)した:
                  「豊かなバラエティある食物」とともに「イタリア以外からの輸入品」が見つかった
              あとに続く「such as」の部分でも、「 shell

              • 考えてみると、「such as」以下は「a richer variety of foods」のことで、輸入された食品がどれなのかは示していませんね(「imports from outside Italy」を説明するならカンマは入れない)。IBTimesの記事でも「including」以下は「a variety of exotic foods」の説明で、これらが輸入された食品とは言っていないようです。ただし、研究者から口頭で説明を受けて書いたものであれば、記者の解釈が入っている可能性もあります。

                「as well as」については、「輸入された食品だけでなく(を含む)、他の場所で見つかったものよりもぜいたくな食品がいろいろ見つかった」という感じでしょうか。キリンの脚は巨大な生ハムみたいなものを想像しましたが、レストランで扱うとマグロ解体ショーみたいになりそうです。もしかすると輪切りになっていて、関節部分の骨が見つかったのかもしれません。

                で、IBTimesの記事は講演を聞いて書いたものと思っていましたが、よく読んでみると引用部分はScienceDailyの引用部分(元記事はシンシナティ大学のニュース記事 [uc.edu])と同じなので、ScienceDailyの記事を読んで書いたものかもしれませんね。
                親コメント
  • by manmos (29892) on 2014年01月07日 9時42分 (#2523034) 日記

    あのドラマでも、ちらっと、ウツボの養殖の話とか出てくる。

    #あのドラマ、結局、映画化されてないような。

  • by allan (45474) on 2014年01月07日 9時45分 (#2523036)
    フラミンゴはイヌも食わないほど不味いらしいぞ
    • by Anonymous Coward on 2014年01月07日 10時00分 (#2523041)

      http://www.stanford.edu/group/stanfordbirds/text/essays/Flamingo_Feedi... [stanford.edu]

      古代ローマでフラミンゴの舌が(キジの脳、イシダイ?の肝、ヤツメウナギの腸?と並ぶ)珍味扱いだったそうだ。
      カラスミみたいな感じか(違

      The flamingo's marvelously adapted tongue almost became its downfall. Roman emperors considered it a delicacy and were served flamingo tongues in a dish that also included pheasant brains, parrotfish livers, and lamprey guts. Roman poets decried the slaughter of the magnificent birds for their tongues (much as early American conservationists lamented the slaughter of bison for theirs). One poet, Martial, wrote (as Stephen Jay Gould recently translated):

              My red wing gives me my name, but epicures regard my tongue as tasty.
              But what if my tongue could sing?

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      うまい・まずいの感じ方は国や文化による部分もあるから。

  • by Anonymous Coward on 2014年01月07日 10時22分 (#2523046)

    「我輩は猫である」で、孔雀の舌を食べる話とか書いてたような
    これってフラミンゴだったのか

  • by Anonymous Coward on 2014年01月07日 10時24分 (#2523048)

    腐らなかったのだろうか?
    それとも、干し肉とか燻製になっていた?
    それとも、冷蔵庫っぽい何かがあった?

    • by Anonymous Coward
      そういう加工技術はあったんだろうなぁ。
      生かしたまま移動させたとしたら、さらにすごいけどね。
      • by Anonymous Coward

        当時は、サハラ砂漠が今より小さくて、キリンの生息域が今より北に広かったのかもしれない。

    • by Anonymous Coward

      塩漬けにでもしたのでは?
      ハムみたいに。

    • 闘技場などでキリンを戦わせた話は良くあり、かなりの数のキリンが生きたまま連れてこられている。

      「古代ローマ発掘でキリンの脚が見つかったのは今回が初めて」ということで、そういう風にして殺されたキリンが珍味として時々、出回ったのではないだろうか?

      • by Anonymous Coward

        食べてたのかな。単なる店のディスプレーってこともあるのかしら。

        • by Anonymous Coward

          実際に食べて(提供して)いたのは狗肉ですか。

  • by Anonymous Coward on 2014年01月07日 13時44分 (#2523171)

    そこに食えるもんが転がってるなら普通は食うわな。
    教義だの偏食だので勝手に線引きしてそれを他人に押し付けるのがそもそも間違ってる。

    • by Anonymous Coward

      宗教とか迷信も、かつての合理主義の名残かも…

      そこら中のXを拾い食いしても死なないし、
      Xの個体数がそうそう減らないような惑星だったら
      昼間っから大食、姦淫しても神様は咎めないかもしれない。

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