サクラクエスト 4話 町おこしに挑む事になった五人に試練が!?
サクラクエスト 4話の
あらすじと感想です。
前回は由乃が国王としての決意を固めた
回でした。
ひとまず国王としてやっていく事にした
由乃。しかし町の人は別に変わらなくて
も別に構わないという人ばかり。あげく
よそ者扱いされて、何をしたらいいのかが
見えてきません。
しかしヌルキャラ地方選手権でカブラの
着ぐるみを着るかチュパカブラにするかで
口論になっているのを見て、逆に「どっち
でもいいじゃないですか!」と一喝し、
何が間野山の人たちの心に残るのか一年
かけて探し出すと宣言します。そして
しおり達四人に手伝ってもらうよう頼んで
五人で間野山の町おこしに挑む事になり
ました。
それを受けて、早速企画を考え始める
由乃達。しかし厳しい現実を知る事になり
ます。
以下、4話のあらすじです。
サクラクエスト 4話 あらすじ
由乃に頼まれて間野山の町興しを手伝う事
になった早苗は、半年間住んでいた古民家
から由乃達のいる寮に引っ越す事になり
ました。この日は由乃達も手伝いにやって
来ました。
手伝いをする最中、由乃は欄間に目が
とまりました。
「何これ。すごーい!」
と感心する由乃。凛々子が
「欄間。知らないの?」
と言うのに対し
「欄間は知ってるけど、こんなすごいの
見た事ない。こんなに細かく彫ってある
ものだって知らなかったよ。」
と言って感心する事しきりです。しおりが
「欄間彫刻は間野山の伝統工芸なんだよ。
門前町にある商店街には彫刻師の人達が
集まった木彫り村もあるの。」
と教えてくれました。
そうこうしているうちに無事荷物の整理を
終えて、寮に向かおうとしますが、
トラックが故障したようでエンジンが
かかりません。仕方なく近くにある修理
業者のところに行きました。
外から呼び出しますが、返事がありま
せん。その時、由乃は'Touch'と書かれた
ボタンのある箱を見つけ、それを触り
ました。すると突然その箱が変形して
自販機に!さらにその音を聞いた業者の
男が飛び出してきました。
「おお変形した!わしが触っても動かん
かったのに!」
と驚いた声で言うその男は由乃に何をした
か聞き、ただ触っただけだと言うと、由乃
の手を掴んで
「なるほど!ヒアルロン酸か!わしの乾き
切った手にはヒアルロン酸が足りん
かったのか!」
とワケのわからない事を言います。思わず
引いてしまう由乃。
ドクというあだ名の男は、修理の腕は確か
でした。トラックの故障もあっさり直して
みせました。ただ変わり者のようで
「丑松は相変わらずのようだな。わしが
あれほどチュパカブラ王国はやめて
メカカブラ王国にしろと言ったのに。」
と言う具合。そして
「お前たち引越しの途中だったな。
だったらちょうどいい。」
と言って何かを取り出し
「実験中のパワーアシストスーツ、
ヘラクレス2号だ!」
という機械を貸しました。
しかし由乃が使ってみると、結構便利
でした。重いダンボールも楽に運べます。
その後、しおりに引越しそばを作って
もらったりしながら、無事早苗の引っ越し
は終わりました。
翌日、観光協会に集まった五人に、丑松は
「観光客がどっと押し寄せ町が潤う何か
いいアイディアはあるか?」
と聞いてきます。それに対し由乃は
「木彫り村はどうですか?早苗ちゃんちで
見た欄間がすごかったんです。」
と言い、早速木彫り村へ様子を見に行く事
にしました。
次の日、木彫り村へ行った五人。村という
ほどの規模ではなく、人通りも少なかった
ですが、しおりは
「もともとはお寺の周りに仏師が集まって
彫刻が栄えた場所なんだけどね。」
と教えてくれました。
同じ頃、観光協会では木彫り村の事で丑松
と美濃と山田が話をしていました。過去に
何回も木彫り村で町おこしをしようとしま
したが、その全てが失敗だったとか。
しかし丑松は
「他所モンで馬鹿モンの国王が面白いと
言いよったんじゃ!お前達よりよっぽど
見込みがあるわい!」
と言って、聞く耳を持ちません。
木彫り村では由乃が可愛い木彫りの置物を
見つけました。するとそこの店員らしき男
が
「お土産に一つどうですか?今やったら
チュパカブラの置物もついて同じ
お値段。」
と声をかけてきました。しおりはその男に
「今日は観光じゃなくて木彫り村のPRの
ための視察に来たんです。」
と言い、新国王の由乃を紹介しました。
その男は辰男と言いました。また兄弟子の
一志も現れました。早苗が二人に
「二人とも他所から間野山に来られたん
ですか?」
と聞くと、辰男が
「はい。一志さんは北海道から。僕は大阪
から。」
と答えます。
一志は素っ気なく
「ごゆっくり。」
とだけ言って、奥へ引っ込んでいきま
した。辰男は
「兄さんは愛想ない人やから。せやけど腕
は超一流ですから。国王さんが間野山
彫刻を広めてくれるんやったら、僕ら
なんぼでも協力します。」
と言ってくれました。
王国の建物に戻った五人。由乃が
「早速、いかにして木彫り村に観光客を
呼ぶか計画、略して「いかきぼ計画」の
会議を始めたいと思います!」
と言って、会議が始まりました。しおりが
過去の失敗例を資料にまとめてくれたので
それも参考にしながら議論を進めていき
ます。
しかし最近は彫刻を飾る床の間や欄間の
ある家が少なくなったし、一点物なので
値段も高く量産できるものでもないし、
さらに後継者問題もあるなど、なかなか
ポジティブなアイディアが出て来ません。
しかし早苗は
「既存のマーケットがダメでも、きっと
どこかに活路があるはずよ。」
とあきらめません。
真希が
「すごいやる気。あの兄弟子に惚れた
か。」
と言うのに対し、早苗は
「そういうんじゃなくて。他所から来て
頑張ってるのは私も同じだから応援
しなきゃって。」
と返し
「故きを訪ね新しきを知る。私達で
イノベーションを起こすのよ!」
と気合を入れるのでした。
商店会の会合の席で、辰男が由乃が来て
くれた事を話しますが、千登勢は
「観光協会のくだらない策にのるんじゃ
ないよ。間野山彫刻は国の伝統工芸にも
指定されてるんだ。プライドを持ち
な。」
と聞く耳を持ちませんでした。
由乃達の会議も煮詰まっていました。気分
を変えるために飲み物を買いにいくと、
ドクがいて
「おう国王。ヘラクレス2号の使用感は
どうだった?」
と声をかけてきました。
「はい!とっても助かりました。重い
荷物も楽々運べて。」
と答える由乃にドクは
「わしとしては農作業とかにも使って
もらいたいところなんだが、年寄りは
ああいう物なかなか受け入れんから
な。」
と言います。
その時、由乃が
「あっ!ひらめいた!」
と言い出します。
翌日、由乃と早苗は辰男達の作業場に
行き、ドクが作ったパワーアシスト
スーツに彫刻をつける事を辰男に提案
しました。早苗が
「スマホのケースみたいに機械部分を
おしゃれに包み込む事で最新
テクノロジーと伝統工芸の
コラボレーションを実現!的な。」
と説明します。
その時、一志が不愉快そうな雰囲気を
漂わせていたので、辰男は由乃達を
連れて外に出ました。
「すんません。一志さんはこういうの
嫌いやから。でも僕は面白いと思い
ます。ぜひ協力させて下さい。」
と辰男は言ってくれました。
「彫刻付きパワーアシストで田植えって
絶対面白いと思うんです。」
と浮かれる由乃。一方、早苗は一志の事を
気にして
「勝手な事をして、兄弟子さんは怒ったり
しませんか?」
と辰男に聞きました。
辰男はそれに対して言いました。
「あの人は一人我が道を往く人やから自分
の仕事の邪魔されたら怒るやろうけど。
僕らが何かやる分には何も言わへんと
思います。偏屈に見えるかもしれん
けど、一志さんの彫るもんはホンマに
すごいんです。ここにあるもんに負け
へんくらい。僕には到底真似てけへん。
だから僕は僕で一志さんとは違うやり方
でやろう思います。」
由乃達のアイディアは早速実行に移され、
試験用のものが作られました。早速、農家
であるしおりの家で、しおりの父親に
付けてもらって実験します。
「おお!こりゃ軽い!アハハハ!」
と喜ぶ父親ですが、調子に乗り過ぎて彫刻
の先を飼料の袋に突きさしてしまいまし
た。
喫茶店で反省会をする五人。
「やっぱ実用的じゃなかったか。」
と言う真希に、
「でも目の付け所は間違ってなかった
はず。伝統と最新テクノロジーの
融合。」
と言う早苗。その時凛々子が占いの機械を
使っているのを見て早苗は
「この手があった!」
と言い出します。
「ドクの工場のあったあの変形メカ自販機
に木彫りの仏像を合体させるのよ!」
というのが早苗のアイディアでした。
早速このアイディアも実行に移され、試験
用の機械が作られました。凛々子が100円
を入れると彫刻は変形して、飲み物が出て
きました。試験は大成功でした。喜ぶ
由乃達でしたが、突然
「ふざけるな!」
と怒鳴り付けられました。
怒鳴ってきたのは一志でした。
観光協会に戻ると、千登勢が怒鳴り込んで
来ていて、丑松と口論になっていました。
間野山彫刻は伝統工芸で国から保護されて
いると主張する千登勢に対し、伝統工芸の
条件は産業として成り立っている事であり
今のままでは指定を取り消されると
譲らない丑松。
その後、由乃は丑松から商店会が何と
言おうが関係ないから引き続きやれ、と
言われますが、本当にこのまま続けていい
のかはためらわれました。
「私達がした事って結局、かぶら寿司を
ソーダにした事と同じ事なのかな。」
と漏らす由乃。
その時、早苗が
「私、もう一度きちんと謝ってくる。」
と言い出し、由乃と二人で一志の下へ行き
ました。
一志を前に、早苗は言いました。
「本当にごめんなさい。でもこれだけは
わかって下さい。決してふざけたわけで
はないって事を。間野山彫刻は
素晴らしいと思います。だから何とか
したいんです。私も一志さん、辰男さん
と同じ他所から間野山に来た者と
して。」
それに対して一志は
「君はなぜ間野山に来たんだ?」
と聞いてきました。早苗は
「それは、自然の中で自分らしく働こう
って決めて。」
と答えますが、一志は厳しい言葉を早苗に
投げかけました。
「つらい事から逃げてきただけじゃない
のか?別に間野山である必要はない。
逃げてこの地にやって来た人間に
とやかく言われたくはない。俺は覚悟を
持ってここに来た。君とは違う。」
何も言い返せない早苗。由乃は
「そんな言い方ってないと思います。私達は
私達なりにみんなが間野山彫刻を見て
すごいって言ってくれる方法を一生懸命
考えて」
と早苗をかばうように言いますが、一志は
「誰もそんな事頼んじゃいない。」
と素っ気なく返すだけです。
そして一志は
「なら一つ聞こう。それは何の木かわかる
か?」
と聞いてきますが、由乃は答えられま
せん。一志はそれを見て
「わからないか。その程度で間野山彫刻の
何が伝えられる。笑わせるな。」
と冷たく言うのでした。
二人は王国に戻り、外で話しました。
早苗は
「さっきはありがとう。でも逃げてきた
ってのは本当なのかも。」
と言って、自分の事を話し始めました。
「東京で働いてた頃は毎日深夜まで残業
してさ。フラフラになって終電で帰って
朝はまた通勤ラッシュで押しつぶされ
そうになって。休みの日は疲れて一日中
ベッドの中。それでとうとう身体壊して
入院しちゃった。それでも私、必死に
会社に行こうとしたの。私がいないと
納期がー、クライアントがー、って。
でも笑っちゃう。無理やり退院して会社
に出たら、代わりの誰かが私の仕事を
やってくれてた。それで何の問題も
なし。その時思ったの。「ああ、別に
私じゃなくてもいいんだ。私がいなく
ても世界は何の問題もなく回っていく
んだ」って。そしたら急に全部
馬鹿らしくなって。
だから私、一志さんみたいな考え方を
否定できない。他に代わりがない唯一
無二。自分にしか出来ない仕事。」
そして早苗は
「私、これ以上はやめておく。やっぱり
いい加減な気持ちで関わっちゃいけない
んだ。」
と言い出します。由乃は
「そんな、いい加減な気持ちって」
と言いますが、早苗は
「ごめん。由乃は由乃なりに一生懸命なの
はわかってる。でも私には無理だ。」
と言うのでした。
サクラクエスト 4話感想 早苗の昔語りが突き刺さってくる回でした
いやぁ、4話にしてかなり重い話を
突っ込んできましたねぇ。僕は早苗と
同業者なので、彼女のセリフには身に
つまされるものがありました。
町の伝統工芸である間野山彫刻で町興し
をという着想は悪くないと思うんです
けど、それだけだと厳しいものがある
し、何より伝統があるからこその
しがらみが結構あると思うんですよね。
千登勢や一志に代表されるように、
どうしても保守的な発想になっちゃい
ますから。そこを考えなかったのは
失敗でしょうね。
また変に話題性を意識して、どこか
ぶっ飛んだ発想になってしまったのも
拙かったですかね。丑松が言うように
観光客をドーンと集める策なんて
そうそう作れるものではないと思うので
まずは間野山彫刻の素晴らしさを理解
した上でそれを少しずつ広める事から
始めるのが大事かなという気が
します。ホームページ作りなら早苗の
得意分野ですし。
で、その早苗の過去が描かれたわけ
ですが、自分と重なるところがあって
結構辛いです。オンリーワンの仕事
なんてそうそうあるものではないのです
が、一志はそれを見つけていた。それに
対する羨望があるからこそ、早苗はこれ
以上踏み込めないと思ったのでしょう。
また一志に踏み込む事は自分の過去と
もう一度向き合う事につながるとも
感じて、それが怖いと思ったのかもしれ
ません。今回の早苗と真希に関しては
過去に何らかの傷を負ってきたよう
だったので、どこかでそれが描かれる
だろうとは思っていましたが、こんなに
早く来るとは思いませんでした、しかも
予想より重いし。
という事で、次回は早苗が今回の事から
どう立ち直っていくかが焦点になりそう
です。由乃にとってみれば、いきなり
大臣を一人失うのは困りますし、こう
いうのはほっておけないタイプに見える
ので、由乃と早苗がどのように今回の
危機を乗り切るか、楽しみに待ちたいと
思います。
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