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アサツーディ・ケイ(ADK)は26日、博報堂DYホールディングス系のインターネット広告会社、デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム(DAC)の持ち株すべてを売却すると発表した。ADKは電通グループと共同出資のネット広告会社を設立ずみで、こちらに経営資源を集中させる。成長するネット広告市場のなかでADKは伸び悩んでいたが、事業体制を見直して巻き返しを目指す。
ADKはDACへ24.8%を出資しており、近くこのすべてを売却し、一部をDACが自社で買い取る。残りは他の既存株主が買い取る可能性もある。DACは1996年の設立。博報堂DYホールディングスグループが5割超を出資する筆頭株主で、ネット広告の企画、販売などを手掛けている。
ADKは本体とDACを通じてネット広告事業を手掛けてきたが、伸び悩んでいたため新しい事業体制を検討していた。
今月にはADKが51%、電通グループが49%を出資するネット広告会社、ADKデジタル・コミュニケーションズを設立した。過半数を出資し、主導権を握ることができるADKデジタルを今後のネット広告戦略の中核に据える考えがある。