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チュニジア革命におけるソーシャルメディアの役割は、情報を透明化したという点と、大規模なデモの組織化のための伝達ツールとなったという二点に大別される。
前者の場合、フェイスブックやツイッター、ユーチューブなどへの記事、写真、映像の掲載という側面もあるが、既存のメディアにソース(原材料)を提供したという側面もある。
たとえば、今回の革命においても大きな役割を果たしたとされるアルジャジーラ(カタールに拠点を置く放送局)が報道したチュニジア関係のニュースソースの多くは、ソーシャルメディアから入手されたものだと言われている。
ソーシャルメディアやインターネットがなくても、抗議デモは起こる。けれども、もしインターネット等がなかったら、わたしたちは、現地で行われていることについて、ここまで詳しく豊富な情報を得ることができなかったろう。アルジャジーラも今回のような連日の報道はできなかったはずである。
今回の抗議デモの組織化については、国民の33%の人が使っているネットとならんで85%の利用率に達している携帯電話、とくに携帯を使ったSMS(ショート・メッセージ・サービス)もまた、大いに貢献した。