5号館を出て

　すでに数え切れないほどのレポートが上がっておりますが、日本時間の今日からＧｏｏｇｌｅが提供するブラウザーであるGoogle Chrome (BETA) for Windowsの配布が始まりました。

　いろいろなところから行けると思うのですが、もっともわかりやすいのはＧｏｏｇｌｅのホームページに出ているアイコンをクリックすることかもしれません。右下にブラウザと書かれているところのアイコンがＣｈｒｏｍｅのものです。
　そこをクリックするとここに出ます。
　右上のダウンロードアイコンをクリックし、ダウンロードされたセットアッププログラムを走らせるだけで、簡単にインストールが完了します。

　Ｆｉｒｅｆｏｘ３を使っている場合には、ブックマークだけではなく、クッキーや記憶したパスワード、さらにはアクセス履歴までもが引き継がれるのは、さすがにユーザーのすべてを知っているＧｏｏｇｌｅらしい対応だと感心するとともに、一抹の気持ち悪さを感じるのもいつもの通りです。

　早速使ってみましたが、画面がシンプルなので使い方にとまどうことはほとんどありませんでした。常に８カ所くらいのサイトにつないで使っているＦｉｒｅｆｏｘ３と比べるのはフェアではないのですが、タブ１枚だけでのアクセスならば現時点では最速の仲間であるのは間違いありません。

　アドレスバーと検索バーが統合されていて、窓を意識せずにアドレスでも検索語でも打ち込めるのは、とても便利です。しばらく使ってみると、さすがにＧｏｏｇｌｅらしいと思わせる仕掛けに出会うことになるのですが、特に設定することなく新しいタブ画面を開くと今までにアクセスした「良くアクセスするページ」というのが、サムネイルで表示されクリックしてアクセスできます。

　気持ち悪いけど便利というＧｏｏｇｌｅ印サービスの典型でしょう。
　そして、もうひとつの最大の「売り」と思われるのが、このシークレット・ウィンドウかもしれません。アドレスバーの右にある書類アイコンをクリックすると、編集や新しいタブやウィンドウを開くといった機能が選べるのですが、「シークレットウィンドウを開く」をクリックすると、ブラウザの履歴や検索履歴に記録が残らないばかりでなく、作成されたクッキーも窓を閉じる時に消去される「安全な」ウィンドウが開きます。一部では「アダルト・ウィンドウ」と呼ばれているようですが、共通のコンピューターなどを使っている時には必須の機能だと言えます。
　とりあえずの第一印象は悪くなかったので、しばらく使ってみて、最後の仕上げとしてこのエントリーを書いています。

　そして、発見したことはエキサイト・ブログの編集画面では、かなり異常な動きをするということです。まず、文字列にリンクを埋め込もうとすると関係のない外側にリンクが作られてしまいます。そして、画像をアップロードする時にも無駄なスペースが挿入されてしまうのです。ガッカリしてしまいました。

　まだベータ版ということなので、いろいろな不具合はこれから直されるのかもしれませんが、ここまできてＦｉｒｅｆｏｘ３から乗り換えようという気分が急速に削がれてしまいました。

　それに、昨日まで70%を越えていたフォクすけのＦｏｘＭｅｔｅｒ３が急に２５％になってしまったことも気になっています。フォクすけはＣｈｒｏｍｅが嫌いだということがわかりました（笑）。「なかのひと」にアクセスしてみると、実際にはＦｉｒｅｆｏｘ３への移行がすでに73.1%になっていると表示されるのですが、Ｃｈｒｏｍｅの発表と、この現象には何か関連があるような気がしてなりません。

　というわけで、私はもうちょっと様子見です。みなさんは、どうされていますか？