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『私の財産告白』は私のバイブル 

私の資産運用におけるバイブルである『私の財産告白 -本多静六-』を紹介したいと思います。
エントリーが遅くなりましが,資産運用を始めてから常に繰り返し読んでいる本です。

内容は戦前~戦後に活躍した林学者,本多静六(日比谷公園などを設計)が「四分の一貯蓄法」を実行した後に投資に打って出て巨万の富を築き,晩年財産のほとんどを寄付するまでを綴った自伝です。

詳しくは読んで頂くと分かるのですが,戦前にこのような日本人がいたのだと思うと胸が熱くなりました。。 


本多氏はハッキリと「金儲けは悪くない」と宣言します。
物事を成すには経済的基盤が必要不可欠で,そのためにはまず「貯蓄」が第一である。と説きます。
氏が実践した貯蓄法は,給与の四分の一を強制的に貯金する,『四分の一貯蓄法』と名付けられたもので,過酷な生活(妻子・義母・書生数名を養う身だった)を耐え忍んだ様子が伺えます。

その後,資金を得た氏は「投資」に打って出ます。
具体的には当時出来たばかりの鉄道の株と今後沿線が伸びそうな山林を買い漁りその後莫大な利益を得たり,関東大震災で暴落した東京電燈の株を買占め,復旧後に売却し多額の利益を出します。
この投資例は現在にも通用するものです。

氏は「貯蓄のみでは大きな利益はでない。貯蓄で得た資金を投資に回すことが大事である」と語ります。しかし同時に「基本は貯蓄である。投資ありきではいけない」と念を押します。
正に永遠の真理ではないでしょうか。

更に,株式投資する際は充分に各分野へ分散するようにと警告しています。「西洋には卵は一つの籠に盛るな」と言う言葉がある,と。
私はこの格言は最近知ったのですが,既に戦前の日本の林学者がこの言葉を知り,実践していたことに震えを覚えました。

その他にも様々な金言を我々に残している本多氏ですが,私が一番感銘を受けたのは,「財産的な成功を収めた者は,その財を社会奉仕に還元しなければならない」・「社会奉仕税というようなものをなすのは責務だ」という発言です。
正に欧米で一般的な認識ですが日本ではあまり広まっていないこの考えを,戦前の人間が当然のように持っていたことに,ある種の感動を覚えました。
戦前の日本にビル・ゲイツがいた!
そう思わずにはいれませんでした。

ただ,以前実名で寄付をした時に色々あったそうで最も多額(ほぼ全財産)の寄付は匿名で行ったそうです。

上記括弧内に書いたように氏は最終的に子供たちには最低限の家屋敷を譲り,残りの財産のほとんどを寄付してしまいます。
その理由は,「多額の財は子孫の努力を奪うことになる」からだそうです。
私はまだ子供はいませんが,将来の相続についても示唆してくれた気がします。

長々と書きましたが,この本は本当にお勧めします。
現代ポートフォリオが述べられているわけでもないし,節税方法が書いているわけでもありません。
しかし,本書には我々が「お金」についてどう向き合えばいいのか,「お金」を通じて人生にどう取り組むのかなど様々なことを示唆してくれます。
なお,後半はお金のことではなく,人付き合いなどの人生訓が語られていますが,こちらも人生の先輩として我々が耳を傾けるべき内容です。

発行は1950年と古いですが最近復刻されて容易に入手可能です。



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[2007/01/22 11:02] 書籍紹介 | TB(2) | CM(2)

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[2007/01/26 08:38] URL 投資を楽しむ♪

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