「陰謀の国」のオリンピック
■ 昨日のエントリーの「補足」である。
□ 川澄 シュート禁止令を訂正「ノリさんなりのジョーク」
(スポニチアネックス)2012/8/2 7:02
南アフリカ戦から一夜明け、「ノリさん発言」を一部訂正した。なでしこジャパンの川澄にシュート禁止令を伝え聞くと「それはノリさんなりのジョーク。自分が受けた印象は、ワイドに開いてボールを動かし奪われないでくれというニュアンスだった」と笑いながら明かした。
南アフリカ戦には後半13分から出場したが、この日もミニゲームでシュートも決めるなど好調を維持している。「3時間のバス移動はあっという間だけど飛行機は別」と移動がないことも喜んでいた。
「日本は現場が強い」という話を確認させる記事である。
「なでしこ」佐々木監督の「勇み足」をフォローした形になっている。
一昨日の「なでしこ」 における「引き分け」狙い戦術は、それ自体、批難されるべきではない。
ただし、そういう戦術における「意図」を口に出して言ってはいけない。
「総動員体制確立のために色々な選手の調子を確認した」とだけ言っておけばよかったのであろう。
佐々木監督の「日本人らい生真面目さ」がポロリと出てしまった瞬間であろう。
だが、そういう「生真面目さ」は、国際舞台では、仇となることもあるのである。
ところで、英国は、「陰謀の国」である。
開会式に「女王陛下の007」を登城させる演出は、「カッコイイ」ものであったけれども、そもそもジェームズ・ボンドが身を置くMI6は、英国の対外諜報を担って来た組織である。
英国紳士にとって、「陰謀」や「謀略」は嗜みの一つである。
だが、そういうものにまつわる「後ろ暗さ」を「公正」や「気品」で見事に覆い隠してきたのも、英国紳士の流儀である。
前のエントリーでも書いたように、「『ずる賢さ』は露骨になってはいけない」けれども、それを実践してきたのが、大英帝国の歳月である。日本人は、こうしたところは本腰を入れて倣うべきなのであろう。
「ずる賢さ」には、「公正」や「気品」という衣装を着せよ。
それができなければ、バトミントンで失格になった中韓両国ペアのような仕儀になる。
オリンピックは、色々なことを考えさせてくれる。
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