SCP-555
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収容中のSCP-555

アイテム番号: SCP-555

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-555は標準的な収容ロッカーに保管します。SCP-555から18m以内、あるいはその収容房に死体を持ち込むことは禁じられています。 SCP-555の収容手順は事件555-1が発生した後に修正されました。

SCP-555は5x5x3mのコンクリート収容房に保管します。壁の内部に、3テスラ以上の複合内部電界強度を持つ電磁石列を設置します。空洞部内に、使用可能である最も強力な永久磁石列を電磁石列と離して配置し、停電が発生した際は自動システムによって正しい位置に移動させます。収容房は他の施設から最低20mの立ち入り禁止区域を作って隔離し、高磁場とSCPそのものが原因で齎される危険を防ぎます。この立入禁止区域内に死体を持ち込むことは禁止されています。SCP-555の汚染を防ぐためにHEPAエアフィルタシステムが設置されています。SCP-555は決してSCP-447と同じサイトに保管してはいけません。

説明: SCP-555は直径1.25cm、長さ8cmの両端が丸い金属製シリンダーで、一般に金物病1の予防のためにウシへ与える磁石と類似しています。これは壊死したヒト組織(抜け落ちた毛髪、死体、剥がれた皮膚細胞、極端な例では皮膚の表皮層)に対して誘引力を持つ未知の性質のフィールドを放射しています。このフィールドは逆二乗則に従う傾向が見られず、あらゆる既知の力と異なる形で物質あるいは電磁場と干渉します。SCP-555そのものは力の影響を受けないと見られ、集中的な加熱、圧力、衝撃に対して反応を示しません。

フィールドから放射された誘引力はSCP-555の近距離に存在する壊死物質の量に応じて線形に増加します。特定のポイント(測定によるとSCP-555の周囲に存在する壊死物質の量が約295kg)を越えると、進行は指数関数的に早まり、そしてフィールドの強さと半径は高速で増加します。

またフィールドは永久磁石にも影響を及ぼします。SCP-555の近距離に存在する磁場の強さは時間と共に減少し、SCP-555のフィールドの強さに応じて減少の度合いは変化します。

SCP-555は19██年、カリフォルニア州の████████に存在する墓地でエージェントにより回収されました。ある棺が棺側付添い人の手を離れ、1948年に死去した███████ ███████の墓の上で静止した件から、財団はSCPの可能性を警告していました。

███████ ███████の遺体は財団の法医学専門家へと引き渡され、その胴体部は皮膚への損傷が無いままに内部が破壊されていました。SCP-555は遺体の胃の中から発見されました。遺体は異常な特性を持たないことが判明したため、再度埋葬されました。

墓地を地中探知レーダーで調査したところ、半径12m以内に存在する全ての棺がSCP-555を収容するサイトの方角へ地中を移動していることが明らかになりました。

補遺: 事件ログ555-1を参照してください。

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