天才と精神障害との間には関係がある 64
ストーリー by reo
ただあれは死ぬほど苦しい 部門より
ただあれは死ぬほど苦しい 部門より
danceman 曰く、
天才と精神障害との間には関連性があるようだ。自身も躁鬱病患者であるという Johns Hopkins 大学医学部 Kay Redfield Jamison 教授によれば、「苦悩する天才」や「マッドサイエンティスト」を裏付ける研究が 20 〜 30 も報告されており、精神分裂症や躁鬱病といった精神病を患う人の多くは、創造性が豊かで知性が高いことが分かっているとのこと (本家 /. 記事、Medical Daily の記事より) 。
特に躁鬱病患者にみられる気分障害と創造性には深い関連性があるとのこと。2010 年に報告された研究によれば、16 歳のスウェーデン人 70 万人を対象に知能テストを行い、10 年間に渡って経過観察を行ったところ、16 歳の時に優秀だった人が躁鬱病になる確率は通常の 4 倍であることが分かったとのこと。
躁鬱病の人は、鬱状態から抜け出す時に特に創造的になる傾向があるのだそうだ。鬱状態から抜け出す時、前頭葉の活動が鎮まる一方で頭頂葉の活動が活発になるのだが、人が爆発的な創造性を発揮するとき、このように脳内で活発化する領域がシフトするのだという。
ふと思った事 (スコア:2)
優秀な人は、その他の人々から隔離しておくことで、躁うつ病に罹る確率を抑えられるのかな。
Re:ふと思った事 (スコア:1)
リンク先英語読めてないんですが。
ストーリー本文より
>精神分裂症や躁鬱病といった精神病を患う人の多くは、創造性が豊かで知性が高いことが分かっている
だとしたら、精神分裂症や躁鬱病の精神病患者が入っている病棟の入院患者の多くは創造性が豊かで知性が高いということで桶?
他の症状の患者もいるでしょうからそんなことはないか。
あと、精神分裂症って最近あまり聞かないけど、症例の名称だか判断基準が変わったんだっけ?
Re:ふと思った事 (スコア:3)
現在では
精神分裂症=統合失調症
躁うつ病=双極性障害
ですね。
根拠とされている調査は、知的能力が高い人が双極性障害になりやすい、ということであって、
統合失調症や双極性障害の人が知的能力が高いとはいえないでしょう。
双極性障害と創造性に関しては、先ごろなくなった作家の北杜夫さんがいろいろ自らの
体験を何かに書いていた覚えがあります(うろ覚え)。
一方で、統合失調症はIQとの相関はなかったと記憶していますが、どうでしょうか。
Re:ふと思った事 (スコア:1)
なるほど、日本ではそうなってるけどあちらの国(アメリカ?)だと古い名称のまま通ってて、ストーリー紹介ではそちらの名称を採用したんでしょうね。
北杜夫さんの躁鬱についてはテレビで紹介されてるのを見て絶句してました。
#中庸であり続けるという方が難しい気がする。
Re:ふと思った事 (スコア:1)
#中庸であり続けるという方が難しい気がする。
中庸側とその対極側両者のボーダーラインから外れていると、どっち側も相手にされずこぼれおちる。
// ライトノベル・アニメーションほかでおなじみの「残念なキャラクター」という受け皿がそれになるか?
Re:21世紀の精神異常者 (スコア:1)
>なるほど、日本ではそうなってるけどあちらの国(アメリカ?)だと古い名称のまま通ってて、ストーリー紹介ではそちらの名称を採用したんでしょうね。
名称が古いってのは日本だけの話で、向こうではいまだに「schizophrenia」のままのようですね。
日本は患者とその家族団体が無理に変えさせたようですが、
「精神分裂→精神は分裂してないからおかしい」なら、「統合失調←何の統合が上手くいってないの?」か、素人にはさっぱりわかりませんけど。。。
#百姓も小使さんも障害者も看護婦も聾桟敷もダメな日本では、
#「中国人→中国の人、若者→若い人、女→女性(ただし男はOK)、40歳前後→アラフォー」、「~します→~させていただきます」というおかしな変換まで進んでいる……
Re:21世紀の精神異常者 (スコア:1)
#コメントにレスしてアレですが。
その言葉で自分が蔑まされているように思えるから嫌だと言う人がいるなら使わないほうがいいのは確かですね。
割と仕事で使うめ○ら板だんだん使われ無くなってて、最近はほとんど使わなくなった。
ブライ○ドボードとか言ってた人もいたけど、海外のほうだかでブライ○ドもめくらと同じニュアンスだから駄目だとかいう話も出てきてんじゃどうすりゃいいんだとか仲間内で話してたこともありました。
子供の頃、左右にばらつきがある状態をさして「ち○ば」「片ち○ば」と普通に言ってたけど。
これもいつの間にかNGになってるし。
実家の近所に左利きのご主人がやってた「ぎ○ちょ」という居酒屋があったけどあの店はどうなったんだろう。
Re: (スコア:0)
> 一方で、統合失調症はIQとの相関はなかったと記憶していますが、どうでしょうか。
人ではなく、家系でみると、統合失調症と知能に相関があるみたいな話が、
「天才と分裂病の進化論」 http://www.amazon.co.jp/dp/4105419013/ [amazon.co.jp] にあったような。
Re:ふと思った事 (スコア:1)
精神分裂症は現在では統合失調症と呼ばれますね。
言葉から受けるイメージと現実の疾患の差があるため変更された、ということで。
#多重人格=精神分裂症だと思ってた人がいたなぁ。
Re: (スコア:0)
> あと、精神分裂症って最近あまり聞かないけど、症例の名称だか判断基準が変わったんだっけ?
統合失調症に名称変更されています。
http://www.mhlw.go.jp/kokoro/speciality/detail_into.html [mhlw.go.jp]
Re: (スコア:0)
精神科の閉鎖病棟って、 非社会性パーソナリティ障害から痴呆で徘徊癖のある人まで入ってるよ。
なのでお絵描きタイムに書かれた絵を見ても、小学生の塗り絵と大差ないものが多い。
ただ、統合失調症の人や境界性パーソナル障害の人で絵のうまい人はいる。
でも世間一般でも絵がうまい人はいるよね。
潜在的患者、患者予備軍なのかも知れないけど。
知性はそこそこ高いけど、犯罪や陰湿なイジメとかに向けられることも少なくない。
暴力団とか犯罪者で「なんでその頭の良さを仕事に生かさない?」と思うことがしばしばある。
ストーカーなんて輩もそんな感じ。
いわゆる「才能の無駄遣い」というヤツだね。
Re: (スコア:0)
考えすぎるから鬱になるってことのような気がするのだけどどうかな。
Re:ふと思った事 (スコア:4, 参考になる)
物事が順調な時は二、三手先を予想して動けるので「考えすぎ」も良いのですが、一旦物事が悪い方へと傾くと暗い未来に向かって思考が止まらなくなり、死にたくなります。
で、今度はどうやって死ぬかを考え始める、という負の無限ループに陥ります。
こうなった場合、抗鬱剤の量を増やして思考を鈍らせる事で鬱状態から抜け出してきましたが、残念ながら私は天才ではないので、特に何か画期的な事を思いつけたりはしていません。
ストーリーに関しては、逆もまた真なり、とはならないようです。
beejay_aniki
Re:ふと思った事 (スコア:2)
考えすぎるから欝になるのではなく、欝の状態の理由を後付であてはめているだけ。
#という風に考えたほうがよいですよ
欝がもっとひどくなると、物が考えられませんから。
考えられないというより、脳を使う全ての活動に対して疲れ、苦痛を感じるというか。
本を読んだり、TVを観たり、話す、歩くなどのちょっとした日常動作も。
というか、ストーリーでは欝病じゃなくて躁鬱病の事を言っているらしいので一緒にはしない方がいいでしょうね。
#存在自体がホラー
Re:ふと思った事 (スコア:1)
Re:ふと思った事 (スコア:1)
鬱は完全に病気というか脳に機能不全がある状態なので、精神のとか心の持ちようとかの次元の話じゃないです。
何らかの原因で足の先に血が回らなくなって、壊死して歩けなくなった、と同じで
何らかの原因で脳がうつ状態になりやすくなって、生活に支障が出る、ということです。
考えすぎないようにすれば。。。というのは、
不摂生をしなければ、成人病になりにくい、よりも因果としては弱いかな。
Re: (スコア:0)
働くアリと働かないアリの仕分け実験と同じで、優秀な人同士の中でも再び同じ事が起こりそうですが。
Re: (スコア:0)
優秀だろうと人であることに変わりは無いので、孤独にしたら余計おかしくなると思いますが。
もともと合わない相手とはつきあわないか、逆に相手から避けられるだろうし。
Re: (スコア:0)
サヴァン症候群。チャーリーパーカー、多分モーッツアルトも。例を挙げればきりが無い。この俺もそう^ρ^
Re:ふと思った事 (スコア:5, 参考になる)
サヴァン症候群は明確な知的障害が見られるが、記憶力など特定の能力だけ突出している症例を
指すので、もしあなたがサヴァンの人なら施設に入ってる確率が極めて高いわけですが。
「なぜかれらは天才的能力を示すのか~サヴァン症候群の驚異」という分かりやすい本が
出ているので一度読んでみるといいでしょう。
おそらく高機能自閉症、アスペルガーなどと勘違いしてるんじゃないですか?
ただ、歴史上の天才をアスペルガーと決め付ける風潮には個人的には違和感がある。
アスペルガーと決めつけられることが多いアインシュタインにしても、いろいろ読む限り
他者と(普通かどうかはさておき)コミュニケートできていますし、ボーアとの論戦などから
してアスペルガーであったとは思えない。
どうも、天才=アスペルガーということにしたい人がいる、という感じがします。
偏見かもしれませんが。
Re:ふと思った事 (スコア:2, 参考になる)
さらに補足させてもらうと
サヴァンやアスペは障害(先天的)であって精神病(後天的)じゃないよ。
このトピは精神病の方の話なのでそこ注意な。
「はいはい、ステマ、ステマ」(オフトピ) (スコア:0)
>どうも、天才=アスペルガーということにしたい人がいる、という感じがします。
一時期あった(流行った?)、何か特定の製品や作品を評価したり、商品リンクを張っただけで
「ステマ、ステマ」と騒いでる連中みたいな物じゃないでしょうかね。
そういう連中は「ステルスマーケティング」と「マーケティング」を識別するだけの判断力すら
ないために、「下手な鉄砲も数打ちゃ当たる」的に、何か目に付いたもの全てに対して
「ステマ、ステマ」と騒ぐしかないのです。
Re:「はいはい、ステマ、ステマ」(オフトピ) (スコア:3)
そういえばステマが連呼される以前は2ch上でアスペ連呼が流行っていた記憶があります。
一人以外は全員敗者
それでもあきらめるより熱くなれ
Re: (スコア:0)
2chあたりで論理的思考力の著しく欠如した馬鹿を叩きのめすとアスペ扱いされるよw
Re: (スコア:0)
わざわざ馬鹿を叩きのめすのはやはり何か精神に問題があるのでは
Re: (スコア:0)
原義からするとむしろアスペルガーは論理性が(人並み以上に)高く社交性が低い、つまり理屈っぽくて空気を読まないタイプなので、2chで時々見かける「アスペ」は意味的には全くの正反対で実に恥ずかしい誤用です
Re: (スコア:0)
> 原義からするとむしろアスペルガーは論理性が(人並み以上に)高く社交性が低い、つまり理屈っぽくて空気を読まないタイプ
そんな「原義」は存在しませんよ.
Aspergerは人の名前ですし,autismのautoは「自分」という意味なので.
自閉症スペクトラムの中に「論理性が高い」という症状はありませんし,全文にわたって誤解を招く表現だと思います.
Re: (スコア:0)
その症状が躁鬱病になるどうかは判らないけれど、もし私がたった一人で
チンパンジー達の中に入って暮すことになったら、多少意思疎通ができた
としても、皆気の好いやつらであっても、滅入ってしまうと思います。
チームに入った新人の一人が、どうもチンパンジーぽいせいで、
そう考えてしまうのでしょうか。好青年なのだがうちでは無理かなあ。
Re:ふと思った事 (スコア:1)
なんだかんだで患者として、10年ほど精神科医との付き合いがあるのですが、
#抗鬱剤を処方されて、まだ飲み続けている
その人の状態が病であるかどうかの境目は社会的生活がおくれるかどうかで見てるんじゃないかと
ぼんやりと感じています。どれだけ問題のある性格や状態でも社会的に不適合を起こしてないならおっけーという感じで。
#脅迫神経症でもうまく折り合いをつけて生活できればそれはそれでよしと
今回の話は、高すぎる知性や創造性は社会への適合を妨げるのではないかという見方をしてみたり。
#いかん、中二病擁護の方向にいってしまった。
#存在自体がホラー
Re:ふと思った事 (スコア:2)
> ほぼそんな感じの定義になっていたはず。本人や周囲に被害がなければ世間的に見てどんな奇行をしていようが病気ではないとかそういう定義。
マンガで分かる心療内科 [yucl.net]の露出症 [yucl.net]とか窃視症 [yuik.net]にその説明ありますね~。
ということは (スコア:2)
優秀なマッドサイエンティストってのは、当たり前の存在なんだな。
進化 (スコア:1)
でもこういう過程があったからこそ、今の人類の進化があると思えば、
この精神障害というのは「社会不適合者」とかではなく
「進化に必要な突然変異種」とみなす方がいいのかもしれないですね。
かといって社会にいられると結構困ることが多いのも確かですけど。
Re:進化 (スコア:1)
>「進化に必要な突然変異種」とみなす方がいいのかもしれないですね。
そういう意味では「全ての個体は突然変異種」だよ。
むしろ「個人差」とか「バラツキ」とか呼ぶ方がいい。
天才の持つ「知能が高い」というのは本来なら優れた要素なのに、その優れた
能力が種全体に広まらないのはなぜか。メリットに匹敵するくらいのデメリットもあって、
全体としての能力は必ずしも秀でているとは言い切れないからだろう。
一方で「知能が低い」というのも本来は劣った要素だから淘汰され絶滅しても
良さそうな物だけれども、それ相応のメリットもあるので淘汰されずに
生き残ってる。
その程度の違いでしかない。
Re:進化 (スコア:3)
進化というのは、生物が置かれている環境に適応するということであって、
優れたものが生き残ることとは(微妙に)違います。
環境が変化すると、それまで進化の頂点にあった生物が劣ったものとして
淘汰されたりしますよね。
環境の変化に対応するために、生物の進化にはランダムな要素が
埋め込まれていたりもするわけですけど。
ちなみに、遺伝的アルゴリズムでは、ランダムさの度合いが進化の速さとか
適応度を大きく左右したりもします(これは余談ですが)。
つまり人間が置かれている環境が、知能が高いことを要請しているかどうか。
知能が高ければ環境に適応する能力は一般的に高いと考えられますけど
かつては、力が強いとか病気になりにくいといった性質も同程度に重要で、
知能が高いだけでは環境に適応は出来なかったでしょう。
現代では、力や病気は機械や医療によって補われるので、知能の高さを
要求する圧力は、かつてより高まっているかもしれません。
その淘汰圧による進化が目に見える形で現れるより先に、
人間が絶滅してしまう可能性が結構高いような気もしますけどね。
Re: (スコア:0)
人間は社会的動物なので、社会を構成する際、頭や脳細胞ばかりが出来ると
不都合という話もありそうです。
個体発生の過程で、同じ遺伝子が(単純な濃度勾配等で)分化していくとか、
卵の周囲の温度でオス/メスが変化してしまうとか、に似たような話があったりして。
ともあれ、ロボット化/自動化が進むにつれて、その構成比も脳細胞的役割を担う
比率が高まるような淘汰圧が掛りそうですね。
進化の過程で、脳容量が急速に増大した人類のように。
Re: (スコア:0)
なるほどfirewheel氏もサンドバッグぐらいにはなるわけですね
Re: (スコア:0)
結局、人間ってコミュニケーションスキルが一番大切な生き物だからじゃないかな。
IQが違いすぎると他の人とのコミュニケーションがお互い苦痛になるんですよね。
「コイツ何訳の分からないこと言ってるんだ?」と「コイツなんで理解できないんだ?」のぶつかり合い。
普通は多数が凡庸なので、少数の高IQ者は「頭おかしい人」と見られてしまう。
もちろん理解できている高IQ者が相手のレベルに合わせればいいのですが、
高IQ者には常に相手のレベルに合わせる必要があり、ストレスが溜まりまくり。
他の人と会話していて物事の考え方が異なっていることを自覚した経験があるかもしれ
躁うつ病というと (スコア:1)
北杜夫氏が思いつくが、あの人も小説家で精神科医で医学博士でと何気にすごい人だったなぁと
昔から (スコア:0)
Re:昔から (スコア:3)
私は博士課程にすすんでから、統合失調症になった人だけど、一般に統合失調症を発症するとIQが下がるらしい。これは知能がさがっているのではなくて、知能をテストで表現するさいに問題があるからと本で読みました。まあ、表現できない知能なんて無いも同然ですけれど。
ジョン・ナッシュみたいな例外はいるけれどね。アインシュタインの二男が統合失調症だったり、天才の近親者には精神疾患患者が多いとも聞いたこともある。
Re: (スコア:0)
統計的に相関が証明されたというのが新しいのかな。
昔から言われてたことでも科学的に正しい(あるいは間違っている)ことが判明したのはつい最近というのはよくあること
Re: (スコア:0)
紙一重じゃなくこの場合、同一なんじゃね。紙一重の差があるって話じゃなく、知能が高いのと病気が同居してるわけだし。
セロトニンは無関係なの (スコア:0)
うつ病ってセロトニンの分泌が極端に低下することで起きるそうだから
回復期のセロトニン量が異常に高くても不思議はないし
知ってた (スコア:0)
俺らのことでしょ?
紙一重 (スコア:0)
バカもしくはキチガイと天才は紙一重とはよく言ったもの?
Re: (スコア:0)
というよりも、むしろ同じ
思ったこと (スコア:0)
考えなければ,その分苦しさが減るかも分からん
そらあたりまえだ (スコア:0)
自分の周りが馬鹿ばっかりだと、世の中を悲観したくなろうってものだろう。
芸術家には (スコア:0)
側頭葉てんかんも多い気がする
統合失調症の患者から見た社会 (スコア:0)
犬から人間を見れば、突然、何をやりだすか分からない、統合失調症患者に見えていると思う。
自分も十数年前にインターネットで就職活動をしていたら、そう言われた。
たいした金額も稼げず、自分の家も持てない、人間に、自由などなかった。
そのとき、思ったのは、今の人類に知能は必要とされていない、ということだ。
実際、人類の平均的な脳の重さ、容積は増えていない、あるいは、少しずつ減り続けている。
現代では、コンピューターをはじめとする機械が、知性を補助してくれる。
むしろ、人類全体が巨大な一個の個体のように振舞えるようにする能力が今は求められているような気がする。
一般には、共同作業能力、協調性というものだ。
だから、他の脳の能力が高くても、要となる社会への親和性が足りないと、統合失調症と診断されるようだ。
子供の言っていることが、親に理解できなくなったら、危険信号だ。
医者は、一度、精神病だと思うと、話の論理などまったく聞かない。
犬が人間を見るときのように、口調や騒ぎ具合で、精神病の重症度を勝手に判定する。
あとは、独房に無期限に強制入院させて、自尊心がズタズタになるのを待つだけだ。
自尊心が失われて、「自分は生きるに値しない人間だ。言われたことに従って生きるしかない」と
あきらめれば、治療のめどがついたことになる。
精神病の薬はとても強く、多くの人が新聞を理解することも、自分の名前を書くこともできなくなって戻ってくる。
いつも、眠く、手が震えて、足元もふらついて、まともな作業などできなくなる。
それを、何年もかけて、一般人なみに戻してゆくリハビリ人生が待っている。
そして、社会からは、働けない上に、突然、何をしだすか分からない危険分子のレッテルを貼られる。