留学には大きな費用がかかるもの。奨学金を上手に活用しよう。
自分が受け取れる奨学金を早めに知っておくことをおすすめします。

海外留学奨学金の基礎情報や、ご自身に合った奨学金を探す際のポイント・注意点などをご紹介してます。

留学に必要な資金には、学費(授業料・登録料など)、生活費(宿舎費・食費・交通費など)、渡航関係費(航空運賃・ビザ手数料・保険代・健康診断・予防接種費など)があり、詳細は国・地域、学校、生活スタイルなどによって異なります。
事前に経費の種類や金額を正確に調べておくことで、経済的な心配を減らすことができます。資金準備は早めに、計画的に行うことをお勧めいたします。
とくに奨学金を利用する場合は、募集が年に1回しかないものが多く、期間も限定されているので、早くから情報を集めることが大切です。
また、すべての留学経費を賄える奨学金はごく少数なので、一部または全部を自分で準備する前提で、余裕のある、確実な資金計画を立ててください。
●早めに奨学金の情報収集・留学準備を始め、適切な時期に奨学金団体や志望校に応募しましょう。留学開始時期の 1 年以上前に応募を締め切るものもあります。とくに海外から日本の奨学金団体に応募する場合は、書類の取り寄せや郵送などにかかる時間を十分に考慮して準備する必要があります。

●一般的に、語学留学より大学留学、大学留学より大学院留学というように、在学段階が高くなるほど応募できる 奨学金の種類は増えますが、いずれの場合も応募者は多く、狭き門といえます。日頃から学業に励み良い成績を収め、また、留学先国・地域の言語を学習し、語学試験・資格試験を受験してスコアを準備してください。

●奨学金提供の目的をよく把握し、不備なくわかりやすい書類を作成しましょう。研究計画書は明快な記述を心がけ、 留学後の計画も検討しておくことが求められます。提出前に書類を第三者に読んでもらい、客観的な記述を心がけることも大切です。
海外留学のための奨学金情報は、「海外留学奨学金検索サイト」で検索できます。
奨学金は政府、自治体、民間団体、学校などによって実施されており、多種多様な制度があります。応募資格、募集時期、選考方法なども制度によって異なりますが、大きく分けると、以下のようなタイプがあります。
「海外留学奨学金検索サイト」以外にも、本人や家族が属する自治体・在籍校・卒業校等に、利用できる制度がないかも調べましょう。
また、大学院以上の研究留学については、公益財団法人助成財団センターの「民間助成金ガイド」に、海外留学に限定されない助成制度が掲載されています。

「海外留学奨学金検索サイト」で留学希望国・地域の奨学金を確認できます(国・地域の指定のない奨学金もありますので注意してください)。
また、情報リンク集から、留学希望国・地域の公的な留学情報提供機関のサイトや政府奨学金の情報を調べられます。

留学先の学校の目処がついている場合は、その大学のウェブサイトで必要経費や奨学金、資金援助制度を調べられます。留学生担当オフィスや担当教員に直接問い合わせることもできます。

日本で募集される奨学金の多くは、海外渡航前の方を対象としています。
海外で応募できる奨学金の多くは、留学が決まった方や留学中の方を主な対象として現地の学校・研究所や団体が募集するものです。
「海外留学奨学金検索サイト」に掲載されているほとんどの奨学金は、日本国内から留学前に申し込むものですが、在住地を限定しない奨学金もありますので、海外在住(予定)の方は「応募資格」欄の「在住地制限(海外からの応募可否)」を確認してください。

海外留学に関する情報を収集する際、奨学金や資金援助制度についても、当該国の大使館・留学情報提供機関等のウェブサイトで調べるほか、留学希望校のウェブサイトを確認のうえ、わからないことは留学生担当オフィスや担当教員に問い合わせて調べておきましょう。なお、留学後に現地で情報収集したほうが、さらに多くの情報を集められることもあります。

わたしがつくる海外留学 P.59

奨学金も留学も申し込んでみないと何も始まりません。チャンスがあったら積極的に問い合わせてみましょう!

独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)は、
文部科学省が所管する団体です。
学生支援を先導する中核機関として、「奨学金事業」
「留学生支援事業」および
「学生生活支援事業」を
総合的に実施し、
次世代の社会を担う豊かな
人間性を備えた創造的な人材を育成すると
ともに、
国際理解・交流の促進を図ることを目指しています。