マーヴィン・ゲイのパスポート、中古のレコードの中から発見される

マーヴィン・ゲイのパスポート、中古のレコードの中から発見される

アメリカのあるレコード・コレクターがとてつもないお宝をアルバムのジャケットの中から発見したことが伝えられている。

かつてモータウン博物館で働いたこともあるこのコレクターは、ガレッジ・セールで手に入れたアルバムの中にマーヴィン・ゲイのパスポートがしまってあったことを発見したという。パスポートは1964年のもので、出世作となった同年のヒット曲"ハウ・スウィート・イット・イズ"をリリースする以前のものだという。

このレコードを売っていたのは、かつてモータウンでミュージシャンとして活躍した人物宅とのことで、この人物が亡くなった際、このコレクターによれば博物館の同僚らと遺族が博物館に寄贈した様々な品を引き取りに行っていたという。その後、この故人宅で行われるガレッジ・セールに足を運んでいたというが、アルバムは50セント、シングルは25セントで売られていたレコードのジャケットの中に今回のパスポートが入っていたという。

各地の街の人々が所有する骨董品を紹介するテレビ番組『アンティーク・ロードショー』に出演したこのコレクターは「買ってきたレコードを自宅に帰って確認してたら、アルバムのジャケットの中からこのパスポートがぽろっと出てきたのです。だから、文字通りにこの手に転がり込んできたんですよ」と語っている。

番組のコメンテーターのローラ・ウーリーはこのパスポートについて次のように手放しで褒め称えている。
「わたしがこのパスポートについて惚れ惚れしてしまうのは、この写真がまだ本当に若いというところですね。日付は1964年となっているところもすごいことなんですけど、でも、名字がGayeとなっているようにeをすでに綴りに加えているんです。というのは、(雇われミュージシャンから)ソロ・アーティストとしてモータウンと新たに契約した際にマーヴィンはこのeを名字に加えていて、この理由については様々な説があるんです。人がよく言うのは、(本名にeを加えることで)マーヴィンは自分を父親から遠ざけたかったということと、名字の後ろにやはりeが入っていたサム・クックをあまりに信奉していたから、自分のアイドルに倣いたかったからだとも言われていますね」

さらにウーリーはこのコレクターに最低でも2万ドル(約200万円)の保険金をこのパスポートにかけた方がいいと助言し、コレクターが「ほんとですか?」と訊き返すと、「冗談でもなんでもありません。マーヴィン・ゲイのゆかりの品がひょっこり出てくるなんてことは本来ありえないことなんですから。マーヴィン・ゲイゆかりのものが出てくるというのはとても稀なことなんです」と解説した。

番組のパスポート紹介ページはこちらから。
http://www.pbs.org/wgbh/roadshow/archive/201301A47.html
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