大学への飛び入学は、平成9年度に制度化されて以来、平成27年12月現在、9大学において導入され、これまで123人が実際に飛び入学したことが2月4日、第34回教育再生実行会議で公表された。入学実績は千葉大学がもっとも多く、82人にのぼっている。 第34回教育再生実行会議が公表した資料によると、日本では飛び入学を平成9年度に制度化。平成10年度に導入した千葉大学(文学部、理学部、工学部)を皮切りに名城大学(理工学部)、昭和女子大学(人間文化学部、人間社会学部、生活科学部)、成城大学(文芸学部)、エリザベト音楽大学(音楽学部)、会津大学(コンピュータ理工学部)、日本体育大学(体育学部)で実施している。 京都大学(医学部)と東京芸術大学(音楽学部)では、平成28年度入学者選抜から制度を導入。飛び入学制度の導入校は9大学となる。 飛び入学とは、特定の分野で特に優れた資質を有する学生が、高校を卒業しなくても大学に入学できる制度。早期から大学教育を受けされることで資質の伸長の道を開くことが目的。受け入れ大学は、大学院が置かれ、教育研究上の実績や指導体制を有するなどの要件があり、制度対象者も高校に2年以上の在学などの要件がある。 平成27年12月現在、飛び入学制度を利用して大学に入学した生徒は123人。このうち、千葉大学が82人を占めており、平成10年度の制度導入から平成27年度まで毎年制度を利用した入学者を受け入れている。 千葉大学の飛び入学制度では、高校2年次終了後、通常より1年早く入学。大学・大学院の早期卒業・修了制度と合わせると、最短23歳で博士号を取得することも可能。飛び入学利用者の9割が大学院へ進学しているという。 大学への飛び入学は、第34回教育再生実行会議において、「特に優れた能力を持つ子どもたちの力をさらに伸ばす教育」の議題の1つとして取り上げられた。