凸版印刷は、小学生がタブレット端末で学校の単元に沿った学習を行いながら努力する力を高める学習支援サービスの実証研究を5月25日より開始する。実証研究の成果を踏まえ、11月より学習支援サービス「やるKey」として提供する予定。 教育のICT化が進み、さまざまな取組みが行われている。凸版印刷は、1人1台の端末で勉強する時代を見据え、「自分だけでも学習を進められる」「頑張ったプロセスを可視化できる」ことがICTの良さを最大限に活かせることだと考え、学習支援システムを開発することに至ったという。 実証実験は、慶應義塾大学総合政策学部の中室牧子准教授、自治体(東京都福生市および茨城県古河市)、凸版印刷の3者協働で実施。福生市と古河市の小学3年生(約430名)がタブレット端末(iPad)を家庭に持ち帰り、凸版印刷の学習支援システムを活用して、算数「わり算」「小数」に関する家庭学習(個別学習)を行う。その後、実施前後の学力調査で効果検証を行う。 福生市は5月25日~11月30日に小学校5校の3年生(全児童約260名)、古河市は6月22日~11月30日に小学校3校の3年生(全児童約170名)を対象に実施する。 また、市区町村の教育委員会向けには、自治体単位での校務情報化を支援する校務支援システムパッケージ「マナレコ」を開発し、5月中旬より本格的な販売を開始する。自治体内の小中学校の教職員、学習者情報の一元管理ができる。 なお、学習支援サービス「やるKey」と校務支援システムパッケージ「マナレコ」は、5月20日~22日に東京ビッグサイトで開催される「第6回 教育ITソリューションEXPO(EDIX)」の凸版印刷ブースにて紹介する。