大学の約6割が入試や単位認定でTOEICテストを活用していることが、日本でTOEICプログラムを実施・運営する、国際ビジネスコミュニケーション協会の調査より明らかになった。調査を開始した10年前の2002年度と比較すると、入学試験では3倍、単位認定では2.7倍となっている。 同調査は2012年10月~12月、全国1,164校(大学:749校、短期大学:358校、高等専門学校:57校)を対象にTOEICテスト活用状況についてアンケートを実施。回答率は97.07%であった。 調査結果によると、入学試験(一般入試、推薦入試、AO入試など)や単位認定においてTOEICテストを活用している大学は444校、短期大学は123校、高等専門学校は49校の計616校にのぼる。つまり、全国の大学・短期大学・高等専門学校の5割がTOEICテストを活用している。特に、高専では8割強、大学では約6割の学校が活用しているという。 入学試験でTOEICテストを活用している学校は、前年度から28校増えて405校となった。また、単位認定で活用している学校も前年度より42校増えて471校となり、調査を開始した10年前の2002年度(入学試験活用校:130校、単位認定活用校:172校)と比較すると、入学試験では3倍、単位認定では2.7倍となっている。 近年、企業のグローバル化に伴い英語の必要性も高まっており、大卒新入社員におけるTOEICテストの平均点は、2003年度の450点に対し、2012年度は499点と、平均スコアは49点伸びた。このような社会の動きに合わせて大学においても、より実践的な英語能力の習得が求められ、TOEICテストの活用も広がっているという。