ChatGPTについてブログ記事を書こうと思います。アドバイスしてください。
ChatGPT
ChatGPTは、自然言語処理タスクのためのトランスフォーマー・ベースのモデルで、大量のテキストデータを学習しています。
ブログ記事を書く際には、ChatGPTの特徴や使用方法について説明し、実際に使用した例や、改良の余地などについても触れることが有益でしょう。また、ChatGPTが扱えるタスクや利用可能な言語についても説明することで、記事の内容を充実させることができます。
Reading Monkey
ChatGPTの特徴を5歳の子供にも分かるように説明してください
ChatGPT
ChatGPTは、大量の文章を読んで、人間のように文章を書くことができるコンピュータープログラムです。 例えば、あなたが「私は犬が好きだ」と言ったら、ChatGPTは「なぜ犬が好きなの?」と質問したり、「私も犬が大好きです」と答えたりすることができます。それがChatGPTの特徴です。
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私は大学生です。ChatGPTは何に使うことが出来ますか。
ChatGPT
ChatGPTは自然言語処理タスクに使用することができます。
具体的には、以下のようなタスクがあります。
文章生成: ChatGPTを使用することで、人工的に文章を生成することができます。例えば、新聞の見出しや話題の記事を自動生成することができます。
文章の要約: ChatGPTを使用することで、長い文章から重要な部分を抽出して要約することができます。
質問応答: ChatGPTを使用することで、質問に対して自然な回答を生成することができます。
チャットボット: ChatGPTを使用することで、人工知能チャットボットを構築することができます。
文章の自動翻訳: ChatGPTを使用することで、自動翻訳が可能です。
それらタスクを実現するために、大量のテキストデータを学習させることが必要で、それがChatGPTの特徴です。
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私は大学生です。ChatGPTはレポートを書くのに活用できますか?
ChatGPT
ChatGPTは自然言語処理タスクに使用することができますが、レポートを書くためだけでは使用することはできません。
ChatGPTは大量のテキストデータを学習しているため、文章を生成することができますが、それは人工的な文章になります。また、ChatGPTは自分自身の知識を持っていないため、特定の分野についての文章を生成することはできません。
しかし、ChatGPTを使用することで、文章の要約や、質問応答などのタスクに役立つことはあるかもしれません。
大学生がレポートを書く際には、自分自身の知識と理解をもとに文章を書くことが重要で、ChatGPTを使用することはあくまで補助的な手段と考えることが望ましいです。
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分かりました。自分の力でレポートを書くので、その手助けをしてください。まずレポートはどんな構成で書けばいいでしょうか?
ChatGPT
レポートの構成は様々ですが、一般的には以下のような構成になります。
アブストラクト: レポートの概要を簡潔にまとめる部分。
はじめに: レポートの目的や研究の背景、研究の方法などを説明する部分。
研究内容: 研究の詳細を説明する部分。ここでは、データや実験方法、結果などを述べる。
結論: 研究の結果をまとめる部分。また、今後の研究の方向性を示す。
参考文献: 使用した文献などを記載する部分。
附属資料: 図表、写真、表などを記載する部分。
これらは一般的な構成になりますが、研究テーマによっては、構成が異なることもあります。また、各部分の詳細については、指導教員や指定されたフォーマットに従って記述することをおすすめします。
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メディア・スタディーズの授業で、フェイクニュースをテーマにレポートを書くつもりです。やるべきことを箇条書きにしてください。
ChatGPT
フェイクニュースとは何かを明確に定義し、その特徴や影響について調べる。
フェイクニュースが生まれる背景や、どのような要因があるかを分析する。
フェイクニュースが問題となっている現状や、それがもたらす影響を調べる。
フェイクニュースの拡散を防ぐために、政府やメディア、個人が取るべき対策について調べる。
自分自身がフェイクニュースかどうかを判断する方法についても提示する。
参考文献を豊富に引用し、自分の研究の中で使用した方法やデータについても明確に述べる。
研究の結論を述べ、今後の研究の方向性を示す。
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フェイクニュースとは何か、説明してください。
ChatGPT
フェイクニュースとは、偽の情報や虚偽の記事を偽の出所として報じることを言います。これはインターネットの普及やSNSの影響により、簡単に作成・拡散されるようになったため、近年注目を集めています。
フェイクニュースは、真実性のない情報を真実だと信じ、それに基づいて意思決定をすることで、政治的な混乱や社会的な不安を引き起こすことがあります。また、フェイクニュースは、社会の信頼性や倫理観を損なうことがあります。
フェイクニュースは、報道の自由やジャーナリズムに対する批判も呼び起こしています。
現実には色々な形態を取り、政治的な目的や利益を追求するために偽の情報を拡散する場合もあるため、個人の辨別力も求められます。
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フェイクニュースが生まれる背景には、どんなものが考えられますか?
ChatGPT
フェイクニュースが生まれる背景には、様々な要因が考えられます。以下に一部を紹介します。
情報操作: 政治やビジネスなどの利益を追求するために、偽の情報を拡散することで、特定のメッセージを浸透させることができる。
無断転載:インターネット上で公開されている情報を、報道機関や個人が無断で転載し、自分の出所に偽装することでフェイクニュースを作成することができる。
わかりにくい情報: 情報の源や真偽を判断するのが難しい、あるいは複雑な情報を扱うことで、誤った情報を拡散することができる。
アルゴリズムによる情報の選別: SNSなどでは、アルゴリズムによって情報が選ばれ、特定のグループに向けられることがあり、それが偏った情報を流す原因にもなる。
人々の欲求に応えるため: 人々が望むような情報を提供するために、偽の情報を拡散することがある。
これらの要因は、互いに関連しあっていることが多く、複数の要因が重なってフェイクニュースが生まれることもあります。また、現代においては、SNSやインターネットの普及により、情報が簡単に拡散されるため、フェイクニュースが生まれる環境も変化しています。
Reading Monkey
フェイクニュースは、現在、どのような問題になっているのでしょうか? どのような影響があるのか、教えて下さい。
ChatGPT
フェイクニュースは、近年、様々な問題になっています。以下に一部を紹介します。
情報の正確性: フェイクニュースは、真実性のない情報を拡散するため、真実を知ることができなくなることがあります。これは、個人や社会全体にとって重要な影響を及ぼします。
政治的な混乱: フェイクニュースは、政治的な混乱を引き起こすことがあります。特に選挙期間中や重要な政治的な出来事が起きた際には、偽の情報が拡散されることがあり、選挙結果に影響を与えることがあります。
信頼性の損ない: フェイクニュースは、報道機関やジャーナリズムに対する信頼性を損なうことがあります。これは、ジャーナリズムに対する信頼性を損なうことがあり、真実を伝えることができなくなることがあります。
社会的な不安: フェイクニュースは、社会的な不安を引き起こすことがあります。特に、災害や事件などに関連した報道においては、不安を引き起こし、社会の安定に悪影響を与えることがあります。
個人の辨別力の低下: フェイクニュースは、個人の辨別力を低下させることがあります。偽の情報を信じることで、正しい判断をすることができなくなり、間違った意思決定をすることがあります。
これらは、フェイクニュースがもたらす一部の影響です。政治、経済、社会、個人の面で問題になっていることが多く、現代社会においては、フェイクニュースの問題は重要な課題の一つです。
Reading Monkey
フェイクニュースの拡散を防ぐために、政府やメディア、個人が取るべき対策について、それぞれに箇条書きしてください
ChatGPT
政府:
法的な手段を講じることで、フェイクニュースの拡散を制限する。例えば、偽の情報を拡散する者に対して罰金や刑事処分を科すことができる。
正しい情報を提供することで、フェイクニュースを正しい情報で覆すことができる。
教育活動を展開し、個人が正しい情報と偽の情報を判断する能力を養うことができる。
メディア:
正確な情報を提供することで、偽の情報を正しい情報で覆すことができる。
報道の規制を厳格に適用し、フェイクニュースの拡散を防ぐことができる。
個人が正しい情報と偽の情報を判断するための情報を提供することができる。
個人:
情報の源を確認することで、偽の情報かどうかを判断することができる。
情報を確認するためのツールを使用することで、情報の正確性を確認することができる。
正しい情報を伝えることで、偽の情報の拡散を防ぐことができる。
教育を受け、偽の情報を見分ける能力を養うことができる。
個人の判断力を養うことで、自分自身が偽の情報を流さないようにすることができる。
これらは一例ですが、政府やメディア、個人が取るべき対策は多岐にわたります。政府やメディアは法的手段を講じることでフェイクニュースを防ぐことができます。しかし、個人も自分自身が正しい情報を伝え、偽の情報を見分ける能力を養うことが重要です。
Reading Monkey
今まで説明してもらったことを要約してください。
ChatGPT
フェイクニュースとは、偽の情報や虚偽の記事を偽の出所として報じることを指し、近年注目を集めている。その生まれる背景には、政治やビジネスなどの利益を追求するための情報操作、インターネット上で公開されている情報を無断転載し、自分の出所に偽装することでフェイクニュースを作成することができる、わかりにくい情報、アルゴリズムによる情報の選別、人々の欲求に応えるためなどが考えられる。
そして、フェイクニュースは、真実性のない情報を真実だと信じ、それに基づいて意思決定をすることで、政治的な混乱や社会的な不安を引き起こすことがあり、信頼性や倫理観を損なうことがあります。
そこで政府やメディア、個人が取るべき対策としては、法的な手段を講じることでフェイクニュースの拡散を制限すること、正しい情報を提供することで偽の情報を覆すこと、教育活動を通じて個人が正しい情報と偽の情報を判断する能力を養うこと、報道の規制を厳格に適用し、情報の源を確認すること、正確な情報を伝えること、自分自身の判断力を養うことなどが考えられます。
これらの対策を講じることで、フェイクニュースの問題を解決することができるでしょう。
Reading Monkey
今まで説明してもらったことをレポートにするとして、レポートのタイトルを考えてください。候補を5つ挙げてください。日本語でお願いします。
ChatGPT
"フェイクニュースの成長とその社会への影響"
"誤った情報の拡散を防ぐための戦略と解決策"
"フェイクニュースとその影響における政治と民主主義"
"デジタル時代を生き抜くために:フェイクニュースを見分け、避ける方法"
"メディア、政府、個人が果たす役割:フェイクニュースに対する戦い"
Reading Monkey
"メディア、政府、個人が果たす役割:フェイクニュースに対する戦い"をタイトルにしようと思います。レポートの書き出しはどうすればいいか、候補を3つ挙げてください。
ChatGPT
"フェイクニュースは、近年、様々な問題になっています。本レポートでは、フェイクニュースがもたらす影響について述べ、メディア、政府、個人が果たす役割を考察します。"
"本レポートでは、フェイクニュースとは何か、その生まれる背景にはどのようなものがあるのか、そして、現代社会においてフェイクニュースがもたらす問題について検討します。さらに、メディア、政府、個人が果たす役割について考察し、フェイクニュースの拡散を防ぐための対策を提案します。"
"フェイクニュースの問題は、近年、深刻なものになってきています。本レポートでは、その背景や影響について分析し、メディア、政府、個人がそれぞれ果たす役割について考察します。さらに、フェイクニュースの拡散を防ぐための対策を提案し、未来における取り組みについて検討します。"
Reading Monkey
「フェイクニュースの問題は、近年、深刻なものになってきている。本レポートの目的は、その背景や影響について分析し、メディア、政府、個人がそれぞれ果たす役割について考察し、さらに、フェイクニュースの拡散を防ぐための対策を提案し、未来における取り組みについて検討することである。」 同じ文体で、この続きを書いてください。
ChatGPT
本レポートでは、まずフェイクニュースの定義や生まれる背景について述べます。そして、現代社会においてフェイクニュースがもたらす問題を分析します。それから、メディア、政府、個人が果たす役割について考察し、それぞれがフェイクニュースに対してどのような対策を取っているかについて詳細に説明します。最後に、フェイクニュースの拡散を防ぐための対策を提案し、未来における取り組みについて検討します。
Reading Monkey
このレポートの章立てはどうなりますか?日本語でお願いします。
ChatGPT
序論:フェイクニュースとは何か、その背景
現代社会におけるフェイクニュースの問題
メディア、政府、個人が果たす役割:フェイクニュースに対する戦い
フェイクニュースの拡散を防ぐための戦略と解決策
結論と将来についての考察
このような章立てにすることで、読者に本題についての深刻さ、背景、問題点、対策、未来についての考察を明確に伝えることができます。また、章ごとに明確なテーマを持つことで、読者が理解しやすくなり、読みやすいレポートになると思います。
Reading Monkey
「結論と将来についての考察」の章は何を書くべきですか?
ChatGPT
「結論と将来についての考察」の章では、以下のような内容を書くことができます。
本レポートの主要な結論をまとめる。
本レポートで議論した問題に対する最も効果的な解決策を示す。
フェイクニュースに対する対策について、今後の研究・取り組みについて提案する。
この研究から得られた知見が社会にどのような貢献をするかについて考察する。
この章では、本レポートの要約と結論を述べることで、読者に本レポートの主要な洞察を提供することができます。また、未来における取り組みについて提案することで、読者に社会問題を解決するために役立つアイデアを提供することができます。
Reading Monkey
今回のレポートで、未来における取り組みについて提案とは、何を提案すればいいですか? 候補を5つ挙げてください。
ChatGPT
フェイクニュースに対する対策を含むメディアリテラシー教育を普及させる
フェイクニュースの拡散を防ぐために、インターネットサービスプロバイダーやSNSなどが取るべき対策の強化
政府や地方自治体によるフェイクニュースに対する対策の強化
フェイクニュースに対する対策を盛り込んだジャーナリズム教育の普及
AIを使った自動的なフェイクニュース検出システムの開発や普及
以上のような提案は、将来においてフェイクニュース問題を解決するために有効な手段となると考えられます。現代においてインターネットが普及し、SNSが広まっているため、それらを活用した対策が有効であることが期待されます。また、ジャーナリズムや教育の分野でも、フェイクニュースに対する対策を取り入れることで、将来において問題を解決するための人材を育成することができます。
(注意事項)
ChatGPTがあげる「参考文献」は基本的に、ChatGPTが生成した「ありそうで実在しない」文献である。
たとえば下記のリストの1つめだが、"The Oxford Handbook of Digital Technology and Society"や"The Oxford Handbook of Digital Media Sociology"という文献は存在するが、"The Oxford Handbook of the Digital Media and Society"という文献は存在しない。
Reading Monkey
それではフェイクニュースについての参考文献を教えて下さい。
ChatGPT
フェイクニュースに関する参考文献として、以下のようなものが挙げられます。
1. "The Oxford Handbook of the Digital Media and Society" edited by Robert McChesney, John C. Nerone, and Kaisa Henttonen
2. "The Rise of Post-Truth Politics: How We Lost the Fact War" by Dr. Sam Levinson
3. "Post-Truth: How Bullshit Conquered the World" by James Ball
4. "The Truth About Fake News" by Mark Dunford
5. "Bad News: What the Headlines Don't Tell Us" by Mark Dunford
6. "The Death of Expertise: The Campaign Against Established Knowledge and Why it Matters" by Tom Nichols
上記の文献は、フェイクニュースに関する問題点や対策、それが社会に与える影響について深く論じられています。また、現代におけるジャーナリズムやメディアのあり方についても考察されており、フェイクニュースに対する一般的な認識を深めるのに有用な参考文献です。
この欠点を補う方法はいくつかある。
1.WebChatGPT https://github.com/qunash/chatgpt-advanced/
ChatGPTのウェブアプリにウェブアクセス機能を追加するChromeの機能拡張。
入力をまずウェブ検索して、その結果をChatGPTに渡している。
参照したウェブへの注釈付き文章をChatGPTがまとめて出力する。
2.Perplexity https://perplexity.ai
ウェブを検索した結果を、出典注つきの説明にまとめてくれる。
(例)https://www.perplexity.ai/?uuid=fa3e5dc7-438c-4b9d-bb5d-d54aa2da2f95
3.ConsensusNLP https://consensus.app/search/
質問を入れると、その当否に関わるFindingsをいろんな論文から集めてくれる。
(例) https://consensus.app/results/?q=Is%20fake%20news%20detection%20effective%3F
4.Elicit https://elicit.org
リサーチ・クエスチョンから関連する論文を探してくれる
キーワードからリサーチ・クエスチョンの候補を提案してもくれる
集めた論文の内容をまとめてもくれる。
https://elicit.org/search?q=Is+fake+news+detection+effective%3F&token=01GPQ17VASNAP8D7AWCJJG24KR
遠藤 嘉基、渡辺 実 著『着眼と考え方 現代文解釈の基礎』が復刊します (ちくま学芸文庫, エ-17-1) 。
タイトルを繰り返しただけですが、お伝えしたかったのは以上です。
ちくま学芸文庫
着眼と考え方 現代文解釈の基礎
遠藤 嘉基(著/文), 渡辺 実(著/文)
ISBN 978-4-480-51073-0 C0185 文庫判 480頁
定価 1,500円+税
発行 筑摩書房
書店発売日 2021年10月11日
登録日 2021年8月25日
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蛇足ですが、文庫での復刊なので、最後に解説がつくのですが、これを読書猿が担当いたしました。
中央図書出版から出ていたオリジナルにはない部分ですが、初版からはおよそ半世紀、当時と今とは国語(日本語)を巡る状況も異なり、なぜ50年近く前の本を現在の我々が読むべきなのかを説明することは必要だろうという趣旨のオファーがありました。
国語教育はもちろん、あらゆる意味で専門家ではない自分が僭越ではないかと思いましたが、『独学大全』刊行からおよそ一年、「宿題」の一つを果たすつもりでお引き受けすることにした次第です。
『独学大全』をお読みの方はお気付きの通り、実例編としての第4部の「国語」のパートで、『着眼と考え方 現代文解釈の基礎』を大々的に取り上げました。「入手困難な本を取り上げて!」と非難されるのを覚悟の上です。登場人物に「こういう本こそ復刊したらいいのにね」とまで言わせました。
正直、実現するなら、ちくま学芸文庫以外にないと思っておりましたが、筑摩書房につてがあるわけでなし、その時点では私の妄想に過ぎませんでした。
実現には、膨大な作業と想定外のご苦労があったとお聞きしています。
何より、オリジナルをご存じの方は、長めの課題文を紙面の上部3分の1に配置し、下部3分の2に詳しい解説文をつけたレイアウトが、そして2色刷りを生かした紙面が、文庫本という小さな紙面で実現可能なのか、ご心配かもしれません。
結果は、編集部ですら危惧されたこの難問を、デザインの力で違和感なく、そして読みやすい形で、クリアーされています。
先日、北村一真 先生の『英語の読み方』(中公新書)について「新書でここまでやる!」と驚嘆したと申し上げましたが、同様の感動を覚えたことをお伝えします。
「文庫でここまでできる!」だったらもう学習参考書の文庫戦国時代が来るのではないか、と。
しかし、我々はかつてのように多くの時間をかけた国語科教育を受けなくなって久しい。
この書はもともと中学を出たての高校1年生のために書かれたものですが、昨今の受験が要求するレベルを遥かに越えています。
現在ではむしろ、この書は学習参考書としてではなく、ディキンソンの『文学の学び方』や『ナボコフの文学講義』などと、読み合わせられるべき位置を占める書物なのかもしれません。
国語科を見下し蹂躙してきた歴史は、我々が書き言葉を扱う能力を剥奪されてきた歴史でもあるからです。
言うまでもなく、書き言葉を扱う能力は、我々の知的営為を根底で支える力です。
読み書きが満足にできないで、どうしてまともに考えることができるでしょう。
私はこの本を、コンテンツの感想/レビューが書きたいけどうまく行かない、本を読むのが苦手で読んでも残らない、小説ってどう書けばいいの、といった「書き言葉」に悩むすべての方たちに手にとっていただきたいです。
長らくおまたせしました。
『着眼と考え方 現代文解釈の基礎』、満を持して復刊です。
「生という漢字の読み方は沢山(100以上、150以上)あるが、死の読み方は1つしかない」
といったうんちくをSNSなどで目にすることがある。
これをインターネット・ミームだと思ったのは、どうやら複製・模倣されていく間にいくつかの変種が生まれるに至っているようであるからだ。
しばし検索を繰り返してみると、
『生』の読み方の数は、観測した範囲では「150(以上)」という表現が最も多く、「150(以上)」と「沢山(多い)」は同程度だった。
一方で変化していない部分もある。それは、様々な変種はあってもそれらが同じミームだと同定できる決め手となる「死の読み方は1つしかない」というフレーズである。
「生き方は様々でも、死ねばみな同じだ」などの死生観を乗せやすいために、講演のつかみなどでも用いられるようになっている、という。
しかし、これがインターネットを通じて広まったものと断定するのは難しい。
手近なところで、Google booksでは用例を見つけることができなかったが、もとより網羅的なものではない。
※インターネット・ミーム(Internet meme)とは、インターネットを通じて人から人へと、通常は模倣として拡がっていく行動や言葉やアイデアなどのことをいう。
○まず漢和辞典を引いている
そこで方向を変えて、より強い主張である「死の読み方は1つしかない」の反例を探すことにした。
これは普通に辞書を引けば、すぐに見つかる。
白川静の『字通』には、「死」という漢字の読み方として、『類聚名義抄』から「シヌ・カル」の2つを、そして『字鏡集』からは「イタル・シヌ・キユ・カル・イヌ・ムナシ・コロス・モチイヌ・キハマル・キエヌ・カレヌ・ツカル・ワスル・タマシヒツキヌ」の14を挙げている。
幸いなことに『類聚名義抄』 と『字鏡集』については、国会図書館デジタルコレクションで閲覧することができる。
『類聚名義抄』 https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2609857
11~12世紀ころの成立と推定される漢和字書。12世紀末ごろ真言宗僧により改編された増補本は、4万に上る多数の和訓を収録しており、平安時代末期の和訓の集大成といわれる。「仏」「法」「僧」という、我々には馴染みの薄い分類を採用しているので、求める文字を探すときは、『類聚名義抄. 仮名索引』を使うと便利である。
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1212361/79
をみると「死」は「佛 上の七八」をみろとある。
『類聚名義抄』佛 上の七八は、ここ。
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2586891/45
『字鏡集』
じきょうしゅう
菅原為長の撰によると伝えられる漢和字書。7巻本と 20巻本がある。成立年代未詳。寛元3 (1245) 年以前に成立。訓が豊富であることを特色とする。
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2610089
こちらは該当箇所を探し当てることができなかった。識者のアドバイスを待ちたい。
○ふりがな文庫での調査
「そんな何百年も前の読み方の話をしているのではない」という反論が予想されるから、「青空文庫などで公開されている作品に含まれる「ふりがな」の情報を元に作成」された「ふりがな文庫 https://furigana.info 」でも検索しておこう。
ふりがな文庫によれば「死」には50を超える読み方がある。
https://furigana.info/w/死
読み方(ふりがな) 割合
し 58.9%
じに 9.6%
しに 7.0%
ち 3.8%
じ 3.4%
しん 2.9%
な 2.2%
くたば 1.7%
しな 1.2%
お 0.9%
(他:49) 8.4%
ついでに「生」についてもふりがな文庫を見ておこう。こちらは400を超える読み方がある。
https://furigana.info/w/生
読み方(ふりがな) 割合
は 16.9%
なま 12.8%
い 12.2%
う 9.1%
お 8.1%
な 6.7%
しょう 5.1%
うま 3.8%
き 3.5%
せい 3.1%
(他:400) 18.7%
○隠語大辞典での調査
「死」の読み方はさらに多様である。
皓星社の『隠語大辞典』はネット上でもWeblio辞書(https://www.weblio.jp)で引くことができる。
これによると「死」は、「おめでたい」「くたばる」「ごねる」などと読まれることがある。
最後にあげた例は「しぬ」と読むが、その意味が人が死亡することではない(なかなか辛辣な言い回しである)。
https://www.weblio.jp/content/死?dictCode=INGDJ
死
読み方:おめでたい
死ぬること。往生。(一)めでたからねば戯れに逆さごとをいふ。「親分は-くなッたよ」。(二)年に不足なき高齢者の死。
分類 東京
死
読み方:くたばる
死スコトヲ云フ。〔第六類 人身之部・大阪府〕
倒死、往生に同じ、死を卑しみていふ語。「-つた」。「-りそくない」。
分類 大阪府、東京
死
読み方:ごねる
死亡-〔関東及阪神地方〕。〔第四類 言語動作〕
死ぬと云ふことの下等語。「〓屋のおやぢもとうとう-た」。
死ぬることをいふ。
分類 東京/下等語、関東及阪神地方
死
読み方:しぬ
人品賎くして、金策の覚束なき客をいふ。附馬仲間の隠語。
分類 東京/附馬仲間
○死ははたして一つか?
これまで「死」という漢字からその読み(訓)を追ってきたが、逆のアプローチも考えておこう。
実は「しぬ」ことを表す漢字についても、「死」ひとつではない。
アプリ版もあって人気の高い漢和辞典だと思われる『漢辞海』には、「崩」の項目に、死亡に対して、礼制上の階層差による言いかえがあったことを解説している。すなわち
・帝王の死に対しては「崩(ホウ)」
・諸侯には「薨(コウ)」
・大夫(タイフ)には「卒(ソツ)」
・士には「不禄(フロク)」
そして最後に
・庶人には「死」
といったのだ、と。
和語でも「崩」や「薨」に対しては「みまかる」という訓があてられている。
日本でも、中国礼制の影響を受けた、喪葬令(そうそうりよう)では、
○15 薨奏条
百官(散官・女官・無位皇親等全てを含む)が死亡したならば、親王、及び、三位以上は、薨と称すこと。五位以上、及び、皇親は、卒と称すこと。六位以下、庶人に至るまでは、死と称すこと。
(出典:現代語訳「養老令」全三十編(HTML版) 第二十六 喪葬令 第十五条 http://www.sol.dti.ne.jp/hiromi/kansei/yoro26.html#15)
親王または三位以上の者の死を〈薨〉といい,五位以上の者は〈卒〉,六位以下庶人は〈死〉と称して区別した。
つまり「しぬ」ことは、少なくともそれを言い表す言葉については、「誰にも等しく同じ」というわけではなかった。
再び白川静の『字通』では、「しぬ」という訓をもつ漢字には「死」以外にも次のようなものがあることを教えてくれる。
亡、化、没(沒)、歿、卒、殂、逝、故、喪、落、殞、薨
いくつかの紹介を引いておこう。
「亡」は屍骨の象、「化」は骨片の形から来ているが、これに対して「死」は残骨を拝する形である。「葬」は草間に残骨を拝する形で、複葬を示す字である。
「卒」(そつ)は卒衣。死者の襟もとを結んで、魂の脱出を防ぎ、邪霊の憑(つ)くのを防ぐもの。
「殂」は且(そ)声、且に「徂(ゆ)く」の意がある。
「逝」(せい)はもと往く意、のち長逝の意となる。
「喪」は多くの祝告の器、犬牲を加えて哀告すること。そのとき用いるものを器といい、明器という。
「殞」は員(いん)声。員は隕で上より落ちるもの(隕石の隕だ)、殞は人の死をいう。
死因による違いでは、「沒」は水没することいい、その死を「歿」という。
「薨」(こう)は、夢魔による死をいう。貴人には鬼神が憑(よ)ることが多く、その夢魔による死をいう。その昏睡の状にあるときの声をまた薨という。