憲法裁判所が13日、監査院長と検事3人に対する弾劾審判の結論を出すことにし、政界ではユン・ソンニョル(大統領)への弾劾審判の宣告日がいつになるか、さらに神経を尖らせている。
当初、今週中にもユン大統領弾劾審判の結果が出るという展望が優勢だったが、チェ・ジェヘ監査院長などの弾劾審判宣告日が13日に指定されたことにより、ユン大統領弾劾審判宣告はさらに先送りされる可能性が提起されるためだ。 (中略)
国民の力は、尹大統領の弾劾宣告を急いではならないという立場だ。 (中略)
このような主張をするには、共に民主党のイ・ジェミョン代表の公職選挙法違反事件の控訴審宣告が26日に予定されている点も作用したと見られる。
もし、弾劾審判の結果が出ていない中で、イ代表が控訴審で1審と同様に懲役1年、執行猶予2年の刑を受けるなら、国民の力は野党の有力大統領候補であるイ代表の司法リスクを前面に出して、弾劾政局の局面転換を試みることができる。
ここには、たとえ後でユン大統領が罷免されても、イ代表への2審判決直後からこれを浮き彫りにすれば、早期大統領選挙の政局で有利な立場を占めることができるという計算も敷かれているようだ。 (中略)
一方、民主党は憲法裁が急いで尹大統領弾劾審判の結論を出さなければならないと主張している。 (中略)
民主党としては、ユン大統領が迅速に罷免され、早い時期に次期大統領選挙が始まってこそ、選挙に有利だからだ。
ユン大統領が罷免されれば、たとえイ代表が控訴審で1審に匹敵する有罪を受けたとしても、これを「尹錫悦、検察政権」の政治弾圧と規定し、政権交代世論を糾合できると見ているためだ。
(引用ここまで)
ユン・ソンニョル大統領の罷免に向けた弾劾審判について、宣告日がいつになるのか与野党間で綱引きが行われている模様。
最大野党の党代表であり、次期大統領最有力候補であるイ・ジェミョンによる公職選挙法違反への高裁判決が26日予定。
そこよりも前になるか、後になるかで大きな差があると判断されています。
まず罷免決定となって、そこからイ・ジェミョンへの高裁判決となれば「ユン政権によるイ・ジェミョンへの弾圧だ」との文脈で押し返せるとの認識は共に民主党側のもの。
その一方で「高裁判決が先に出れば、ユン大統領が罷免されても『公職選挙法違反の犯罪者を大統領にするな』といった形のキャンペーンが張れる」とするのが与党側の意向。
とりあえず、先月くらいからいわれていた14日に宣告というラインは前日に他の弾劾審判の判断があるとのことでほぼ否定されています。
さて、その一方で望外だったユン・ソンニョル大統領の釈放によって、与党・国民の力への党支持率が伸びています。
尹 大統領釈放後の支持率···「国民の力 42.7% VS 共に民主党41.0%の僅差」(マエイル新聞・朝鮮語)
国民の力は5.1%Pのジャンプアップ、共に民主党は3.2%Pのダウン。
誤差範囲内ではあるものの、完全に拮抗した状況となりました。
まだまだなにかがあれば、大統領選挙の行方がどうなるかは分からないっていうのが実情です。
あ、それでも憲法裁判所によって弾劾は認められてユン大統領は失職します。
もしかしたらひとりくらいは反対する人がいるかなぁ。でもまあ、8人全員の一致意見でしょうね。
同様にイ・ジェミョンへの公職選挙法違反も有罪判決となるでしょう。ただ、こちらは罰金刑になる可能性もなくはないですけどね。
罰金100万ウォン未満なら被選挙権を剥奪されません。
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