とは言っても秋葉原ですけど。
諸々の事情があって、 Unity 開発に使える安価な Android 機を特定する必要が生じました。いちばん確実なのは 1ShopMobile 等で販売されているアンロック済み Android 携帯だと思うのですが、これは人によっては敷居が高いです。
もうちょっと手軽な方法があるんじゃないか。例えば秋葉原で安売りされている、いわゆる中華Padってやつを買うとか。
というわけで、秋葉原のaPad専門ショップに行ってきました。
かなり謎な雰囲気のお店。商売っ気が無いというか、全体的にユルいというか……バリバリ買い物するぞ! みたいな気持ちで突入すると軽く面食らいます。フラっと立ち寄るぐらいの心構えがいいのかも。
このお店のありがたいところは、検証用のスペースが用意されているということです。
店内に陳列されている機体を借りて、このスペースで検証することができます。使用料は 300 円。謎仕様の多い中華系 Android タブレットを購入するにあたってはありがたいサービスです。
それで、こんな感じの検証アプリを作っていきました。
Android において鬼門である加速度センサーとマルチタッチを検証するだけの簡単なアプリです。 GitHub に置いてあるので使ってみたいという方はどうぞ。
それで様々な機種を試してきたのですが……正直なところ、中華 Pad がここまでカオスな世界だとは思ってもいませんでした。
- CPU が ARM9 以下(Unity の動作には ARMv6, 7 対応が必須)。
- CPU が MIPS!!
- 加速度センサーのZ軸が逆転している。
- 加速度センサーのX, Y軸が逆。
- そもそも加速度センサーが無い(画面の自動回転は対応してるのに)。
- マルチタッチ非対応。
- マルチタッチ対応! でも2点まで……
- HOME ボタンが無い。
- コネクタが特殊。しかも認識には特殊なドライバが必要。
こんなんばっかです。でも、ふるいにかけていけば使えるものも見つけられます。今回試しに購入したのは謎メーカーの “Fpad” という製品です。これは上記のような問題を持っておらず、しかもスペック的にかなりいいものを持っています。あとは動作不良さえなければ、なんとか……
こんな感じでカオスな中華 Android デバイスの世界ですが、このカオスの中から本当に使えるものを探すこと自体が、一種の遊びなのかもしれません。かなり財布が痛むけどな!