憲法9条 守る?変える? 全国投票09 呼びかけ文
憲法が変えられようとしています。一昨年、憲法改定を推進するための国民投票法が成立し、改憲に向けた手続きは国会においていつでも開始できる状況にあります。
改憲の核心は「戦争の放棄」を定めた憲法9条です。2005年に発表された自民党新憲法草案では「戦争の放棄」という言葉が完全に消し去られています。このことからも分かるように9条改定は、戦後60年間余、日本が曲りなりにも堅持してきた専守防衛・平和主義の原則を根底から突き崩す恐れがあります。その影響は単に私たちだけにとどまらず、子々孫々にまで末ながく及ぶことは必至です。
政治の世界で進む憲法改定の動きを国民はどう見ているのでしょうか。 私たちは、このことを市民の手で確かめるために、2006年から毎年、憲法記念日に「憲法9条 守る?変える?全国投票」を行ってきましたが、今年も実施することにしました。
投票は、(憲法9条を)守る、変える、わからないの3つの部分に区分けされた(一枚の)投票ボードを街頭に設置し、通りかかる市民に丸いシールをボードに貼ってもらうことによって自らの意思を表示してもらいます。この方法は最も気軽に投票してもらうことができ、効率的、かつ公正に市民の意思を確認できる方法です。
全国投票の統一実施期間を2009年4月19日(日)~5月9日(土)とします。 このなかの都合のいい日を選んで実施してください。
全国の投票結果は、総理大臣、衆参両院議長をはじめ、すべての国会議員に届けます。投票の詳細は下記のウエブサイトをご覧ください。
http://qzth.exblog.jp/
全国投票が成功するかどうかは、全国でどれだけ多くの地域でこれに取り組んでいただけるか、そしてどれだけ多くの投票を集約できるかにかかっています。昨年は全国88箇所で投票を行い、23032票を集約しました。今年は、昨年を上回る投票地区、投票数を目指します。9条改定に関心をお持ちの全国の個人、団体のみなさん、ぜひ9条全国投票に取り組んでくださいますよう呼びかけます。
2009年4月1日
呼びかけ人
浅井 基文 広島市立大学 広島平和研究所長
天木 直人 元レバノン大使
雨宮 処凛 作家・プレカリアート活動家
安斎 育郎 立命館大学教授
井口 秀作 大東文化大学法科大学院教授(憲法学)
池住 義憲 元自衛隊イラク派兵差止訴訟の会代表
池田香代子 翻訳家
伊藤 真 伊藤塾塾長
伊藤 成彦 中央大学名誉教授
上原 公子 前国立市長
岡本 三夫 広島修道大学名誉教授
奥平 康弘 憲法学者
ジョセフ・ガーソン アメリカ・フレンズ奉仕委員会プログラム担当委員
川口 創 弁護士
きくちゆみ ハーモニクスライフセンター/グローバルピースキャンペーン
金城 睦 弁護士
斎藤 貴男 ジャーナリスト
高山俊吉 弁護士 憲法と人権の日弁連をめざす会代表
寺尾 光身 名古屋工業大学名誉教授
毛利 正道 弁護士
山口 正紀 ジャーナリスト
ジャン・ユンカーマン 映画監督
事務局 野田隆三郎(岡山大学名誉教授) 090 6837 2425
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