最近SFに興味を持ち始めた初心者です。お勧めのSF小説を教えて下さい。
条件は以下のとおりです。
・海外物であること。
・初心者なので、難解なハードSF等は避けて下さい(チャン『あなたの人生の物語』を読んだのですが、ちょっとキツかったです……)。
・タイムトラベル物は少し食傷気味なので、できれば避けて下さい。
・河出の奇想コレクション、早川の異色作家短篇集は全て読むつもりですので挙げて頂かなくて結構です(こういう“奇妙な味”が大好きです)。
ご参考までに、今まで読んで面白かった作品を挙げておきます。(五十音順)
アシモフ『鋼鉄都市』、アダムス『銀河ヒッチハイク・ガイド』シリーズ、イーガン『しあわせの理由』、ウィリス『航路』、グリムウッド『リプレイ』、デイヴィッドスン『どんがらがん』、フィニイ『ふりだしに戻る』、ブラウン『さあ、気ちがいになりなさい』、ブラッドベリ『太陽の黄金の林檎』、ホーガン『星を継ぐもの』
ちなみに、今はシモンズ『ハイペリオン』を読んでいます。
よろしくお願いいたします。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4151101012/249-9264...
もはやSFの古典ですが、ベーシックに
「アルジャーノンに花束を」ダニエル・キイス
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%82%B8%E3%...
回答有難うございます。
これは既に7,8年ほど前に読みました……。かなり感動したような記憶があります。
回答有難うございます。
ハインラインはいいらしいですね。
できれば具体的なタイトルを挙げて頂けると嬉しいです。
回答有難うございます。
映画化された作品ですね(見ていませんが)。
ウェルズはSFの古典らしいので、やはり一応読んでおかなくてはと思っています。
ロイズ・マクマスター・ビジョルドのヴォルコシガンサーガシリーズはいかがでしょう。
外伝も含めて9作が創元文庫から発売されています。
回答有難うございます。
あ、このシリーズの中の一冊は丁度最近ブッ○オフで見かけ、購入したところです。前知識はゼロだったのですが、あらすじに惹かれて。今は積んでいますが、また読んでみます。
二回目の回答です。
ハインライン作品のおすすめは
「月は無慈悲な夜の女王」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4150102074/250-6176...
コンピューター社会の未来を月対地球の戦いとして描いていて面白かったです。
「無料の昼飯というものはないのだ」という有名なセリフがあります。
「異星の客」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4488618030/qid%3D11...
アメリカでヒッピーのバイブルとして流行した、超異色SFです。
この小説で人生観が変わりました。
「ヨブ」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4150111081/qid%3D11...
旅行中にパラレルワールドに紛れ込んでしまった主人公が、繰り返される次元転移の中で出会った女性との愛が美しかった。
1960年以前の作品は、どれも少年向けでいまいちでした。
再回答有難うございます。
『月は~』
タイトルと評判は聞いたことがあります。無料の昼飯というものはないのだ」……格好いいですねー。
『異星の客』
人生観が変わるほどの作品……。凄いですね。惹かれます。
『ヨブ』
コミカルなのは好きです。
どれも面白そうですね。読んでみます。
ジョージ・オーウェル『1984年』(ハヤカワ文庫)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4150400083/qid=1145...
読みやすいと思います。
回答有難うございます。
この著者・作品は初めて知りました。
管理社会……怖いですね。
読んでみます。
とりあえず古典あたりからお薦めしてみます。
H.G.ウェルズやジュール・ヴェルヌあたりは古すぎてSFというより冒険小説の様相を呈している部分もありますが、読んでみて間違いはありません。
ヴェルヌならこれです。
映画にもなっているし、アニメの原作にもなってましたね(内容は全くちがってましたが)
ファウンデーション ―銀河帝国興亡史〈1〉 ハヤカワ文庫SF
アシモフの作品ではファウンデーションシリーズが非常に読み応えがあって好きです。
絶対にお薦めします。
ブラッドベリの代表作。
短編の連作によって膨大な火星の歴史をつづった作品です。
これもSFの古典ではありますが、それだけに絶対に読んでおく必要があります。
ニーヴンの代表作。リングワールド。
ニーヴンの得意とするのは、科学的知識と検証に裏付けられたスケールの大きな物体(リングワールド)を描き出すことですが、これはその中でも特出した傑作でした。
(のるかそるか号ってどうよ?、ロングショット号でいいじゃんみたいな)訳が個人的にどーかとも思ったのですが。
SF読むならクラークも外せませんが、自分はクラークと相性がよくないらしく、どれを読んでもイマイチでした。
映画は非常に好きだったのですが。
他にフィリップ・K・ディックは日本でも人気のある作家です。
ここに載っている作品の中では、「高い城の男」「火星のタイムスリップ」「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」あたりが代表作かな。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%AA%E3%83%8...
私は子供の頃筒井康隆の『SF教室』という本を穴の開くほど読みふけり、そこに載っている本は一通り読みました。
子供向けの入門書でしたが非常な名著でした。
こういう入門書から入るのもいいです。
http://www2s.biglobe.ne.jp/~yasumama/sfseminar2002.htm
こちらに色々な入門書が書いてあります。
回答有難うございます。
『海底二万海里』、子どもの頃にジュブナイル版を夢中になって読んだ記憶があります。
やはりアシモフのファウンデーションシリーズ・ブラッドベリの『火星年代記』は外せない感じのようですね。この二つはいずれ必ず読むつもりでいます。
『リングワールド』は著者名共に初めて聞きました。面白そうです。「のるかそるか号」って……笑えます。
アーサー・C・クラークも外せないようですね。『2001年宇宙の旅』、映画があまりにも理解不能で眠かったのですが……。でも傑作と言われているものは取り敢えず読んでおきたいので、読んでみます。
ディックは最近一冊購入しました。『アンドロイドは~』は評判が高いようなので以前から読みたいと思っていました。
入門書は丁度一冊持っておきたいと思っていましたので、探してみます。
SFはむかし熱中して読んでいました。
そうですね、おススメとして挙げられる作者はフレドリック・ブラウン、カート・ヴォネガットあたりでしょうか。
特にヴォネガットの作品はハヤカワ文庫に多くありますから、2,3冊ぐらいお読みになったらいかがでしょう。
ブラウンはもうご存知のようですが、この作者の長編にもすごいのがあります。あえて、ここではタイトルを挙げないでおきます。
なんていったら答えにならないか。では「発狂した宇宙」と「火星人ゴーホーム」の2冊を。
ヴォネガットのものでは「チャンピオンたちの朝食」がわたしは好きです。
回答有難うございます。
ブラウンは一冊読んだだけですが、即気に入りました。手に入る作品は、いずれ全て読むつもりでいます。
カート・ヴォネガットは初めて知りました。読んでみます。
http://www.tcp-ip.or.jp/~mt2knm/main/DavidBrin.html
ディビッド・プリンはもう読まれましたでしょうか。かなりの長編ですが、「知性化戦争」は面白かったです。SFならではの魅力的で異様な雰囲気を堪能できます。
http://www.bk1.co.jp/author.asp?authorid=120000055400000
もう一つ、お勧めがハル・クレメントです。
「20億の針」は地球を舞台にした異性人物で、やはり緊張感溢れる作品です。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4150107696/503-8309...
もうひとつおまけで、フレデリック・ポールの出世作「ゲイトウェイ」です。
SFならではの世界を楽しまれんことを。
最近は日本人作家のどたばた物のSFも軽くて面白いですよ。
回答有難うございます。
どれも知らないのばかりです。
ディビッド・ブリン
知性化シリーズ、何か凄そうですね。惹かれます。
ハル・クレメント
『20億の針』を調べてみましたが、探偵が出てくるのですね。以前はミステリ一辺倒だったので、ちょっと気になります。
日本人作家のもいずれ読むつもりですが、初心者の今は、取り敢えず名作から……と思っています。
僕のおすすめの本はウェルズ「透明人間」です。ウェルズのほかの作品は上にもありますが「宇宙戦争」、これ系は苦手らしいですが「タイムマシン」などもおすすめです。
回答有難うございます。
タイムトラベル系が苦手というわけではないのです。寧ろ好きです。ただ、SFの中では比較的読んだ方なので、他の系統(宇宙を舞台にした物など)を読んでみたくて、そう書いたわけなのです。
『タイムマシン』は最近映画をTVでやっていたので見ました。原作とはちょっと違うようですね。読んでみます。
有名すぎて参考にならないかもしれませんが、カート・ヴォネガット・ジュニアの「タイタンの妖女」がお勧めです。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4150102627/qid=1145...
芸人の中で読書家として有名な、爆笑問題の太田さんが、人生で一番感動した本、として紹介をしている本です。事務所名「タイタン」もここから決めたとのこと。
僕も読みましたが、やっぱり感動しました。
回答有難うございます。
何となくタイトルは聞いたことがあるような……という感じです。
人生で一番感動した本……それは凄いですね。読んでみます。
えーと、こいつも超有名ですがハヤカワ文庫のアルフレッド・ベスター「虎よ、虎よ!」とかどーでしょう?
ハイペリオンが面白く思えるなら、これも面白く思えると思いますよ。
ちなみに昨年のガイドブック「2005年度 SFが読みたい!」に「この作家ならこの作品がオススメ」的ガイドが掲載されていましたので、入手できるよーでしたら抑えておくと参考になるかも?
あ、NOBさんではないですか。回答有難うございます。
『虎よ、虎よ!』は『願い星、叶い星』の解説で知りました。早川から出てたんですね。解説でもかなり誉められていたような記憶があるので、読んでみます。
ガイドブックは、年度毎に出てる物よりオールタイムベスト的な物をまず買おうと思っていたのですが、そういうのも掲載されていたんですね。また見てみます。
メジャーどころはほとんど出ているので、個人的な趣味なってしまうので恐縮ですが。。。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/search-handle-url/index=book...
あとは既出の中ではA.C.クラーク、アシモフはどれもすばらしいので、良いと思いますし、ブリンの知性化シリーズはやはりお勧めです。
回答有難うございます。
『ブラッド・ミュージック』、amazonのレビューによると、『幼年期の終わり』と並ぶ傑作のようですね(『幼年期~』は未読ですが……一応評判は聞いたことがあるので)。
竜騎士シリーズはファンタジーとSFの融合みたいな感じでしょうか。面白そうです。
読んでみます。
こちらはなかなか楽しめるSFです。(^^)
このシリーズも大好きなシリーズです。
サイバーパンクならこちらがおすすめです。
デューン砂丘の子供たち (1) (早川文庫 SF (320))
こちらは読むのは大変かもしれません。
ちなみに、「星雲賞」の海外部門を参考にすると、面白い作品があるかもしれません。(^^)
沢山お勧め頂き有難うございます。
星雲賞という賞は知りませんでした。これを参考にまた探してみます。
http://www.bk1.co.jp/product/487196
表題作が有名な中編集です。
表題作に関しては、SFのオール・タイムベストに入ると思います。
他にもこの本に収録されている中編の「グッドナイト、スイートハーツ」と「 衝突」のもかなり面白かったです。
「グッドナイト、スイートハーツ」はSFにおける、ある種のハード・ボイルドを示している作品ですし、「 衝突」はSFでよく用いられる異性星人とのかかわりとの問題をあつかったもので、こちらも充分に評価に値する作品です。
『幼年期の終り』クラークの傑作です。
クラーク単独の著者名作品としては『2001年宇宙の旅』より上だという声が多いです。
(実は『2001年』はS.キューブリック監督との共作だそうです。
というよりノベライズ?に近いような…。)
世界の中心で愛を叫んだけもの (ハヤカワ文庫 SF エ 4-1)
『世界の中心で愛を叫んだけもの』…いろんなところで作品名が引用されてますが、
かなり壊れ気味のSFです。
海外SFで奇妙なものと言えばっ!
ですね、やっぱり。海外SFなのに「俳句」という単語がタイトル
に入っていることからもおわかりのように、海外から見た奇妙な
日本感(「ペリーローダンのタコ・カクタさん」みたいな)が
いい味出してます。
「刺青の男」レイ・ブラッドベリ
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/415040111X/qid=1145...
奇妙な味、がお好きでしたら、ブラッドベリは外せません♪
いろんな味のストーリーがギュッと詰まった短編集。
何度も何度も読み返している愛読書です。
「神の目の小さな塵」ラリー・ニーヴン
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4488654010/qid=1145...
話の展開がスピーディでおもしろいです。
引き込まれて最後まで読んでしまいました。
タイトルも好きです。
SFって、タイトルがかっこいいものが多いですよねー。
アイヴォリー
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4150109605/249-9132...
パヴァーヌ
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4387870370/249-9132...
http://www.asahi-net.or.jp/~li7m-oon/doc/kaisetu/pavane.htm
アイヴォリーは失われたアフリカのサバンナと遠い未来の約束に思いを馳せます。パヴァーヌはどんな歴史事件も人類の一定の方向性に抗う事の限界を感じさせます。が、どちらもそのストーリーよりも表される情景に余韻が残ります。
私も、質問者の方と同じような傾向でSFを読み始めたものです。
超SFマニアの知人に、読んで気に入った作家を知らせたところ、次のような返事をもらったので、参考にしてみてください。
Since you liked those authors I would continue with them.
1. For Isaac Asimov try the original Foundation trilogy: Foundation
(1951), Foundation and Empire (1952), and Second Foundation (1953).
2. For Arthur C. Clarke try Childhood's End (1953) and Rendezvous with
Rama (1973).
3. For Robert A. Heinlein try Door Into Summer (1956) and the novella
"The Unpleasant Profession of Jonathan Hoag" (1942), in a collection
with the same title and also in The Best of Robert A. Heinlein (1973)
4. The only William F. Gibson book I have read is Neuromancer. Count
Zero (1986) and Mona Lisa Overdrive (1988( continue his "Sprawl
Trilogy". Pattern Recognition is supposed to be very good. I did like
his short story "Dogfight" too, which is in the collection Burning
Chrome (1986).
ご質問の条件外になってしまいますが、
個人的には、上記の作品群と平行して読んだ、日本人作家の小川一水氏の中編集「老ヴォールの惑星」がNo1だったりします。
同世代の日本人作家の、次の作品をわくわくしながら待つのもよいものです。
SF=サイエンスフィクションというのが、基本ではありますがSFの世界は素晴らしい拡がりを見せ、SF=サイエンスファンタジーだったりSF=スペースファンタジーだったりするわけです。
筒井さんに代表されるようにSFとは「虚構」という概念を最も純化したものと捉えるグループも存在するわけです。こういうのも嫌いではありません。
SFを楽しむという意味では魔法の国ザンス・シリーズなんかもお勧めですね。
カメレオンの呪文 (ハヤカワ文庫 FT 31 魔法の国ザンス 1)
ただし、基本は基本です。本来のサイエンスフィクションという概念を押さえて頂きたいと思います。昔「空想科学小説」などと訳されていたようですが、空想という部分が一人歩きしてしまい、タイムマシンやワープといった科学的に非常に怪しい概念が既成事実のように扱われるようになってしまうのには違和感があります。
基本概念とその拡張概念は対比してしっかり把握したいものです。
でないと科学オンチのSFファンなんていう笑えない存在に成り下がってしまいます。
現代物理学の説くところでは、ワープおよびタイムマシンは限定付きで実現可能だそうです。ワームホールを作ってその出入り口を適当なところ(中性子星の近傍とか)に配置すればよいようです。
ただし制限のほうですが、まずワームホールを作るには恒星数個分の制御可能なエネルギーが必要ですし、タイムマシンとして利用する場合時間を遡れるのはワームホールを作った時点までとのことです。なにしろ人類は月までしか行った事がないのですから、膨大なエネルギーを制御してワームホールを作ったり中性子星の傍に安全に近づいたりするというのは、紙の上では可能でも、本当に実現するのはいつのことやら・・・・・などと夢想するのが本来のSFであるわけです。
最近科学の発展は加速度的でありここ10年の進歩だけでも目を見張るものがあります。新しい知見が次々と出てきています。SF作家と呼ばれる人々が科学の最前線に追いつけないで、ただの夢想家になりかねないご時勢です。このような状況では筒井さんのような割り切り方のほうが好ましいのかもしれません。
SFよりこっちのほうが面白いかもね
いや口上が長くなりましたが、なんでこんなこと書いているかというと貴殿が
>『2001年宇宙の旅』、映画があまりにも理解不能で眠かったのですが……。
とコメントされたのに触発されて書いているのです。
クラークという人は本来の意味でのSF作家でありそういう意味では第一人者であると思います。単に作家であるばかりでなく、現実の科学の発展にも寄与しています。
たとえば、衛星通信を発案したのは彼です。宇宙エレベーターというアイデアも発案しました。このアイデアの実現可能性を検証するため、スペースシャトルからロープ(今はティザーと呼びます)を垂らしてみるという実験が行われたのは有名な話です。宇宙エレベーターの実現にはもう少し時間が必要でしょうが、ティザーにいろいろな応用が可能なことがわかり、現在盛んに研究されています。
また、火星の環境改造(テラフォーミング)にも強い関心を示し、これに関する著作もあります。
オリンポスの雪―アーサー・C・クラークの火星探検 水と緑の「惑星誕生」ものがたり
ただしこれは小説ではありません。
スペース・オデッセイは既に他の方が紹介されていますが、この映画(台本はクラークと監督のキューブリックの共作)の与えた影響は計り知れないものがあります。(小説は映画の後に書かれたものです)
たとえば
これも小説ではありませんが
また続編として2010年
2061年
3001年
があります
彼の古典化した初期の作品は他の人に紹介を譲ることにして
私のお勧めは
それから続編(若手作家との共著)
近未来を考えるアイデアが詰まってますよ
長くなりましたが現代は科学の飛躍的な進歩の時代です。
それを裏返すと、SFが陳腐化しかねない時代です。
この逆境を乗り越える生きのいい新作を渇望しています。
それがないもんだからここ10年は小説ではなく科学書を
読みふけっている私です。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4152035277/qid=1145...
既に出てますが、「アルジャーノンに花束を」は短編・長編の2通りありますし(両者ともネビュラ賞受賞)、英語版や戯曲版もあります。
質問文にも回答文にも出てこないので、僭越ながらおすすめさせて頂きます。コードウェイナー・スミスの『人類補完機構』シリーズです。SFには未来史をテーマにしている作家が多いのですが、このシリーズは、何というか、華麗な印象を受けます。
「人類補完機構」と言う名前やあらすじを聞くと取っつきにくいかもしれませんので、本屋で、短編集の一作目「鼠と竜のゲーム」『スキャナーにいきがいはない』の一ページ目を読んでみて下さい。おそらく、引きつけられるかと思います。
鼠と竜のゲーム―人類補完機構 (ハヤカワ文庫 SF 471)
未来史と言えばハインラインもおすすめですね。あらかじめ背景世界をきちんと設定しているので、現実感が出ていると思います。短編集で3冊にまとめられております。1冊目から読むべきでしょうが、2冊目の「地球の緑の丘」の方が質の高い短編が多数収められているように感じます。そして、未来史シリーズの世界を受け継いでいるのが、「宇宙の孤児」「メトセラの子ら」「愛に時間を」です。なお、「愛に時間を」は「メトセラの子ら」の正統な続編に当たります。
また、ハインラインの長編では「ダブル・スター」もおすすめですね。主人公はしがない俳優で、地球連邦政府大統領の替え玉としてスカウトされると言うお話です。ハインラインの作品の中で、私はこれが気に入っています。
同じくハインラインの「銀河市民」はジュヴナイルに分類されると想うのですが、これもいい作品だと思います。主人公は奴隷で、冒頭で奴隷市場に掛けられてしまいます。少年の奴隷は需要が少なく、なかなか買い手が付きません。片足の乞食「いざりのバスリム」に買われてしまいます。そのバスリム、実は……というお話で、これも成長物語です。
悪魔の機械 ハヤカワ文庫FT
K.W. ジーター (著), 大伴 墨人 (翻訳)
スチーム・パンクというスタイルのSFです。日本には『天空の城ラピュタ』『サクラ大戦』などがありますが、これらの源流に当たる作品で、蒸気・ビクトリア王朝・マッドサイエンティストと発明品、怪人というキーワードに惹かれるものがあれば、手にとってみてはいかがでしょう。同スタイルではティム・パワーズ『アヌビスの門』もおすすめです。
ロバート・F・ヤング『ジョナサンと宇宙クジラ』(ハヤカワ文庫SF)
もしハヤカワの青背から1冊だけ薦めるなら、という条件ならば個人的には迷わずこれです。とてもとてもセンチメンタルな短編集です。SFにかぎらず今までオラが読んできたあらゆるエンタメ系小説のなかでベストと言っていいです。
あと、『あなたの人生の物語』と『しあわせの理由』はどっちもどっちだと思うのでどこにその差が生まれたのかわからないんですけど、それがもしイーガンに波長が合ったということならば『順列都市』をお薦めします。
いろいろなものを読まれるのも良いですが、
一人の作家を追っていくのも楽しいかと思います。
私はハインラインとニーブンを長年追いかけておりました。
ハヤカワからハインラインの短編集が3冊出たと思います。
その中の「輪廻の蛇」は食傷気味(笑)といわれている
タイムパラドックス物ですが、おすすめです。
ニーブンもリングワールドが有名ですが、それ以外のものも
ひっくるめてノウン・スペース・シリーズとしていろんなとこで
話しが繋がってて面白かったですよ。
ただ、ハヤカワ書房のHPで検索しても出てこないので、
絶版なのかしら?と。
P・K・ディックなんてどうでしょう。
ハヤカワから出てる短編集は、どれも当たり率高いです。(異色作家短編集とかぶるのもありそうだけど)
日独が大戦に勝った世界を描いたIFモノの古典『高い城の男』とか、アクション要素もあって映画化もされた『アンドロイドは電気羊の夢を見るか』(ブレード・ランナー)とか長編も傑作はあります。
SF的大事件とかをあえて描かずドラッグ中毒のヒッピーの陽気で破滅的な生活を描いた『暗闇のスキャナー』は…人にはオススメできないかな。私は好きだけど。
ああ、『ヴァリス』だけは手を出しちゃダメですよ。あれは哲学書で神学書で妄想書です。
こんばんは。抒情系のSFファンです。(ハードも好きですが)
ティプトリーの「たったひとつの冴えたやり方」
宇宙船の少女のお話です。短編集のひとつ。
ティプトリーにしては話が柔らかく、SF初心者にもお勧めです。
ロバート・F・ヤングの「ジョナサンと宇宙クジラ」
短編集のひとつです。読後感が良い。
ブラッドベリの「火星年代記」「ウは宇宙のウ」「スはスペースのス」
後者の短編の幾つかは、萩尾望都さんが漫画化しており、そちらから入るのもいいかも。素晴らしいです。
竜騎士シリーズはマキャフリィの「パーンの竜騎士」シリーズですね?
「歌う船」は如何でしょう?
少女がブレインとなっている宇宙船のお話です。
アジモフなら「銀河帝国の興亡」シリーズも良いですよ。
まずは最初の三部作をどうぞ。
そして、彼が亡くなった後も延々と続いております(笑)
ホーガンは「星を継ぐもの」がシリーズ化されているので、その流れで追っていくのも楽しい。
参考になりますでしょうか?
「ヴァーチャルガール」
マギーと言う美少女ロボットと、AIがご法度な世界で彼女を作り出した博士の逃亡劇。
訳も上手く、読みやすいです。
「銀色の恋人」
こちらは青年アンドロイドと、彼に恋する少女のお話。
ヴァーチャルガールと併せて読むと面白いかもしれません。
「血のごとく赤く」
銀色の恋人と同じ、タニス・リーの作品です。
基本はファンタジーなのですが、SFよりのものも含まれているグリム童話パロディ集です。
訳も良く、読みやすいと思いますのでお勧めします。
「たったひとつの冴えたやり方」
既出ですが、最近読んだ中ではとても面白かったので。
他力本願ではありますが、翻訳SFであれば、現在行われているアンケートの中から、選択数上位を選ぶのもいいかもしれません。
自分でも「これは悩むから後回し」と考えている本が、案外評価高いかも知れませんよ?
翻訳SF短篇ファン度調査(06年オールタイムベスト版)
http://www.fan.gr.jp/~hosoi/alltimeenq/enq-alltime2.cgi
翻訳SFファン度調査(06年オールタイムベスト版)
SFは著者によって千差万別なので、気に入った作者から似たような作風へと広げていくのが良いと思います。
私のお薦めはポール・アンダーソンの「タウゼロ」です。
絶望的な状況でも決して諦めない主人公の姿は好きです。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4488638058/qid=1145...
古典中の古典ですが。SF初心者です、といわれたら「これはもう通りました?」ってとりあえず聞いてみたい作品。
読んだときは「ああ、SFってこういう感じだ」としみじみ思いました。
これも古典です。
読んでいたらナウシカを思い出すかもしれないですね。植物に覆われた地球が舞台です。
ラストあたりのなんともいえないあのシンとした感じが大好きです。
「奇妙」とおっしゃるので、ジョーカー一枚。
バリントン・J・ベイリーという人の作品はアイデアに溢れていると思うんですが、奇抜なものが多い…。
この作品も「服は人なり」というテーマ。それだけ聞くとなんだそりゃ、と言われそうですが、「服」が人や周囲に影響していく世界に引きずり込まれていく感じはかなりいいです。
他にも「時間衝突 (創元推理文庫)」や「ロボットの魂 (創元SF文庫)」あたりもお勧めしておきます。
(件の人工知能「ベイリー」君はこの人からつけられたのではと思っているんですけどね、どうですかsukeshiさん?)
宇宙船レッド・ドワーフ号〈1〉無限の宇宙そんなに急いでどこへ行く
更にジョーカー一枚。
NHKで放映されていたSFコメディのノベライズですが、「銀河ヒッチハイク・ガイド」がありならこれもお好きではないかなと。も~笑えます。
ドラマとはエンディングが違うのですが、私はこっちの方が好きですね。
ちなみに「銀河ヒッチハイク・ガイド」は昨年映画上映されましたね。
マーヴィンが最高でした。
原作は5巻完結らしいのですが、邦訳文庫はまだ3作目までしか出ていないので河出さんにはがんばってほしいところです。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4150107319/250-6855...
「楽園の泉」アーサー・C・クラーク
私は土木を専攻し橋の設計会社に勤めている関係もあり土木技術者しかも橋の設計者がSFの主人公になっているので感激しました。
クラーク曰く最後の長編と言うだけあって内容緻密さ、壮大さ気品の高さクラークの最高傑作と言っても良いと思います。
最後のコーラ警報、エピソードの壮大さ・・・・良いと思います。
10年前くらい前に大学のSF研に
オールタイム・ベストSF
のアンケートをしています。
http://www.so-net.ne.jp/SF-Online/sf_ken2.html
個人的なお勧めは
「歌う船」です。
女性に優しいSFです。
アーヴィング・ウオーレスの「新聖書発行作戦」
キリストが実は人間だったことを示す古代の文書が発見され、その発表を阻止しようとヴァチカンが・・・ダヴィンチ・コードより先に発表された作品です。原題はA WORDです。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4102184015/qid=1145...
アイリーン・ロットマンの「バイオニック・ジェミー」80年頃テレビ放送してた「地上最強の美女」のノベライズです。軽めのSFです。
あまり「奇妙な」作品ではありません。
ついでに言うと、いま入手するのは難しいかもしれないのですが、私にとっては、まさに「一つの世界観」を示してくれた名作です。
マリオン・ジマー・ブラッドリー
『ダーコーヴァ年代記』シリーズ
創元推理文庫から、外伝をふくめ、22冊(のはず)が出ています。
『はるかなる地球帝国』というタイトルのものを見かけたら、ぜひ手に取ってみてください。
ダーコーヴァの世界の一端が見えると思います。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4150112401/qid=1145...
早川文庫の『ホログラム街の女』(F.ポール ウィルスン 著)なんていかがでしょう。
SFと言うか、どちらかというとハードボイルド小説だと自分では思ってるんですけどね。
まぁ、毛色の変わった物と言うことで。
回答有難うございます。
『夏への扉』は読みました。
途中までは確かに傑作だと思ったのですが、主人公の後半の行動に物凄く嫌悪感・不快感を覚え、おぞましさしか感じられませんでした……(お勧めして頂いたのにすみません)。