特集 2018年6月5日

ポテチ茶漬けに合うのは梅味とピザポテトでした

ポテトチップス茶漬けブームが来るかもしれません。
あれは昔、おかずはないが白飯だけはたくさんあったときの話だ。ポテトチップスがテーブルにあった。

好奇心からポテトチップス(うす塩)をおかずにして食べてみたところおいしかったのだが、あるときそこにお茶をかけてお茶漬けにしてみたところ、ジャンクな味でおいしいことを発見した。コペルニクス的転回である。

あれから何十年が過ぎて、時代が追いついてきた。
1988年神奈川県生まれ。普通の会社員です。運だけで何とか生きてきました。好きな言葉は「半熟卵はトッピングしますか?」です。もちろんトッピングします。(動画インタビュー)

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お茶漬けにしたいポテトチップスが出た

「ポテチ茶漬け?そんなのおいしいわけないじゃないか!」と言ってくる人が多いと思うが違うんですよ。「ラー油なんてご飯にかけておいしいわけないじゃないか?」って昔言っていませんでした? でも、食べるラー油はおいしい。そういう理由です。(暴論だとはわかっている。)そんな中、こんな商品が出た。
ちょっといいポテトチップスに見える。
天ぷら茶塩味のポテトチップスである。実はこのポテトチップス、メーカーのホームページでポテトチップス茶漬けを提唱している。思い出の味が今、高級になって帰ってきた。メーカーの作り方を見ながら作ってみよう。
筆者と友人の能登さん(左)又来さん(右)で食べます。この後、他のポテトチップスでもお茶漬けにする予定です。
作り方は簡単である。市販の海苔茶漬けを作った後に、ポテトチップスをかけるだけだ。
ただ、お腹が空いているあまり、作り方を見ないでだいたいの勘で作ったところ、間違っていたことに作り終わった後に気づいた。全部のっけた後にお茶をかけた。
できました。夏を感じますね。
食べてみるとポテトチップスのサクサクとした食感がおいしいのはもちろんだが、お茶漬けの味を邪魔しないところもポイントである。バランスがよかった。
こういう味だったな、と何十年ぶりに思った。
他にもお茶漬けにしたらおいしいポテトチップスがあるかもしれない。これを基本にして、10点満点で点数をつけていきたいと思う。
これが基本の点数です。

梅味ポテトチップスの茶漬けを作ってみる

今回、8種類ほど試したが、印象に残っているものたちを紹介する。まずは、よくあるお茶漬けの味で作ってみよう。梅味のポテトチップスだ。
手を洗ったらすべって袋が開かない。これだけで僕らは盛り上がる。
ちゃんとした盛り付けをすると和食で出てきそうな感じになった。
ランチョンマットを敷いたら和食料亭で出てきそうな見た目になった。こじゃれた町、恵比寿や代官山のランチに出てきそうである。これに小鉢と味噌汁がついて1,000円する。
「ちゃんとした梅茶漬けみたいですよ!」
ポテトチップスのパリパリ感もあり、お茶をかけることで味も薄くならず貧乏臭さを感じさせない、人におすすめできるポテトチップス茶漬けになった。

梅が嫌いな能登さんも「梅が嫌いなんですけどこれはおいしいです」ともりもり食べていた。
好評の梅味。
その後「おいしい」と言いながらすっぱムーチョのおいしさに目覚めていた。
一番おいしかった。

ダメだったわさび味

梅味がおいしいのなら、わさび味もおいしいのではないか。わさび茶漬けもあるくらいなのできっとおいしいだろう。期待を胸にお茶を注いだ。
どこにも普通のわさび味がなかったので、辛みと味が濃厚なわさビーフになった。
見た目はおいしそう。
わさびの風味とビーフのおいしさが溶け出して、「なんでこれをやらなかったのか」と後悔する味になるかと思ったが、やって後悔した。わさびのツーンは来るのだが、味がバラバラ。
「わさびの嫌いな部分だけが来ますね」
わさび嫌いの能登さんが悶絶していた。この後、全員のやる気がなくなり、談笑する時間があった。能登さんはハムスターを飼っているらしいです。いいな。
期待値が高いだけに残念な結果に。
その後、それぞれがお茶漬けに合うポテトチップスを買いに行きました。
おいしいポテトチップスは見つかるのか? それとも、普通に食べた方がおいしいですねという結果に終わってしまうのか。普通に食べたらおいしいものしかなかったら、全員で缶蹴りして帰ります。

七味茶漬けはどうだ

今、ポテトチップスの味が豊富な時代である。辛い味から甘い味まで色々ある。そんな中、逆に今までなかったのかと思うポテトチップスがあった。
七味である。
又来さんが買ってきたポテトチップスである。まずいわけないと思うので、早速茶漬けにしてみよう。
盛り付けを工夫したが貧乏感が隠せなかった。
匂いはゆずなどのさわやかな香りがするが、おいしさはどうだろうか。味もさわやかでさらさらっと食べられる味になるのか。
食べてみる。
普通。
七味の香りはきちんと口の中に広がるのだが、おいしいと言われると疑問が残る。七味かけご飯って聞いたことないもんな。
七味茶漬けは普通です。

ゆず塩レモン味は普通に食べるとおいしい

能登さんが選んだゆず塩レモン味。
瀬戸内レモン味が流行った(自分の周りで)時期ぐらいからレモン味のスナックが多くなった気がする。そんな中、選ばれたゆず塩レモン味。名前の響きだけで口の中がさっぱりする。
すっぱい梅が合うなら、これもさっぱりして合うだろうという理論。
お茶をかけて、食べようとしたが中々崩れない。さすが、堅あげポテトだ。
かき氷を食べているのかと思うぐらいほぐしていた。
パリパリ感は一番あるのだが、問題は味である。そのまま食べたときはとてもおいしく、「ポテトチップス食べ比べなら優勝」と満場一致だったが、お茶漬けにするとレモンの酸っぱさが強すぎてお茶漬けとして合わなかった。
ポテトチップス単体では全員、空になるまで食べた。
この画像だけ見ているとお茶漬けでもおいしそう。ただ、3点でした。

夜食に食べたらおいしいポテチ茶漬け

次も能登さんが選んだ、辛味チキンとごま油味。
複雑な味がやってきた。そういう料理が世の中にあるんですね。神奈川県の湘南地区にはまだ存在しない料理です。

そんな料理だが、お茶漬けにすると意外とおいしい。サクサクしたポテトチップスとごま油の風味が昔流行った食べるラー油のような感じになる。

高校生のときにこれを見つけたら、お昼の時にこれを作って「え、これ知らない?食べるラー油っぽいよ」と自慢したかった。こういう創作料理ができるアピールをして人気者になりたい。過去に戻りたい。
「夜食に台所でささっと食べたいですね」と言う感想もあって話し合った結果、10点中7点ということに。

ピザポテト茶漬けはイタリアの風が吹く

梅味ポテトチップス茶漬けを超えるものがないまま、お腹がいっぱいになってきた。その中でおすすめできるものようやく出てきた。ピザポテト茶漬けである。
まさかと思うかもしれませんが、私たちもまさかと思いました。7点だが、8点よりの7点。
一時期、販売休止されていたピザポテト。なくなるときはあんなにみんな、悲しがっていたのに復活したときには全然、騒いでくれなかったことを私は根に持っています。ただ、サラッと流したい。お茶漬けだけに。
おいしい!(この日、8種類食べたが3回、ほほに米粒がついた。才能だと言われた。)
合わないと思ったが、想像を超えてきた。ピザポテトの味がお茶漬けにするとミラノ風ドリアの味になるのだ。遠くにイタリアを感じる。もっとジャンクな味になるのかと思ったらコクとサッパリがまとまった味になっておいしかった。ありです。
ピザポテト茶漬けと梅味ポテトチップスがおすすめです。

ポテトチップス茶漬けの道は深い

シンプルなものがおいしいと思われたが、意外と複雑な味のものがおいしかったりする。辛いポテトチップスもやってみたが、おいしくなかったりと奥深い。まだまだポテトチップスは世の中にたくさんあるのだ。4年後にまたやりたい。
途中、満腹を解消するべく、腹太鼓でどれだけいい音がなるか試す時間があった。
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