広告企画♪ 2018年4月19日

宇都宮では餃子があちこちで待ち受けている~地元の人頼りの旅 in 栃木県宇都宮市~

地元の人気餃子店の大将と偶然の出会い。そして餃子をいただきました。
ガイドブックに頼らずに、地元の人にお薦めの場所を聞いて周る旅はたのしい。

どんなところにたどりつくか分からないドキドキと、地元の人しか知らないような情報が得られて嬉しいからだ。

今回やってきたのは、餃子で有名な宇都宮市。 いったいどんな旅になるのだろうか。

※これまでいろいろな場所で取材をした記事を読めば誰もが知ったかぶりできるはず。「知ったかぶり47」は、デイリーポータルZと地元のしごとに詳しいイーアイデムとのコラボ企画です。

愛知編:名鉄のナナちゃん人形の股を覗いてはいけない
鳥取編:まさか鳥取でうどんを食べるとは
滋賀編:彦根の心霊スポットが本気で怖い
宮城編:冷やし中華の元祖店では具を自分で乗せる
神奈川編:小田原にはトリックアートみたいな不思議な景色がある
佐賀編:佐賀には深夜23時から開く甘味処がある
静岡編:浜松で一番人気なのは小さな絵本屋さんだった
福岡編:福岡では70歳のおじいちゃんが作るハンバーガーを食べるべし
石川編:金沢ではニンニクたっぷりのステーキに気をつけろ!
愛媛編:松山には道路にみかんが転がっている島がある
東京葛飾生まれ。江戸っ子ぽいとよく言われますが、新潟と茨城のハーフです。
好きなものは犬と酸っぱいもの全般。そこらへんの人にすぐに話しかけてしまう癖がある。上野・浅草が庭。(動画インタビュー)

前の記事:ピエロのお面を1000個誤発注しちゃったバイト先に18年ぶりに行く

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上野から50分!

初めて宇都宮にやってきた。新幹線を使えば上野からたった50分。餃子のビーナスが出迎えてくれる。
市の特産の「大谷石(おおやいし)」でできてる餃子像。この石は後でたくさん出てくるので覚えておこう
駅で地図をゲットしつつ、お薦めの場所を聞く。そうだ、ついでに好きな餃子屋さんも聞いていこう
駅の観光案内所でたくさんの資料をいただいた。だが、あくまでも聞くのは「あなたの個人的に好きな所」だ。何が回答されるのか毎度ワクワクする。

お薦めスポット1:田川沿いのしだれ桜

見事に満開!
そしてやってきたのは、駅からすぐの所に流れる田川。お薦めされた見事なしだれ桜が、川沿いに続いていた。

青い空にピンクの桜。完璧な春の景色で心躍る。
ずーっと桜並木。これだけたくさんのしだれ桜が咲いてるのあまり見ないかも!
お次は原付を借りたバイク屋さんで。

お薦めスポット2:八幡山公園と宇都宮タワー

ここはこのあと多くの人たちにお薦めされることになる場所だ。地元の人たちがデートや息抜きに来るのに一番使う場所のようだった。小高い山になっているので、少し坂を登っていく。
東京タワーに似た宇都宮タワー。小さいながら町が一望できる。190円とお手頃。
ここでも桜が満開! 屋台が並び、みんなお花見を楽しんでいた。
宇都宮タワーの売りは「日本一の地平線が一望できる」ことである。確かに関東平野が遠くまで続いているのが見える。だがこの時期目が行くのはとにかく桜だった。上野公園と同じく約800本咲いているらしい。

競輪が見られるレストランに、ミニ遊園地も

公園内には競輪場がある。
さらに普通の公園より施設が豪華だった。ひとつは市の競輪場が園内にあり、レストランからレースを見ることができること。この日は別の場所で開催されているとかで、選手たちの練習として使われていた。
競輪間近で見るの初めて!
それだけではない。動物広場があったり、長いつり橋を渡った先には親子で楽しめるゴーカートやローラー滑り台などがあるミニ遊園地があるのだ。

ファミリーが多くて賑やかで、とてもきれいな公園だった。
150mあるアドベンチャーブリッジ。楽しい公園だな。
屋台から漂ってくるいい匂いでお腹が減っちゃった。駅で声かけた人お薦めの食事処に向かおう。

お薦めスポット3:大谷石でできた「ダイニング蔵おしゃらく」

大谷石でできた蔵をリノベーションしたレストラン。かっこいい
そこは東武宇都宮駅近くにある、オシャレなお店だった。中に入るとほとんど女性。砂糖不使用というランチセットをオーダーしてみる。
駅でもらっていた栃木パスポートを見せたら、ぶどう酢の健康ドリンクがサービス!
地元農家さんの食材を使ったヘルシーランチ。豪華!
「とちぎゆめポーク」というこだわりの豚肉。うんまい!
うま味成分のオレイン酸が一般の豚より多く含まれているという豚肉をメインに、トゥルトゥルとした舌触りの茶碗蒸し、そして新鮮なゆず酢のサラダ。

地元で選ばれた食材が少しずつ堪能できて、女性に人気なのが分かる。
とちおとめプリンとドリンクがついて1200円。満足すぎる。
大谷石でできた壁を改めて眺めながらコーヒーをすすった。一人ではもったいないくらいのムーディなお店だ。店員さんも丁寧でスマート。すっかり気に入ってしまった。
思い出の場所をいくつか教わった。

お薦めスポット4:日本最大の大谷石建造物「松が峰教会」

次に向かったのは、おしゃらくの真ん前に建つ教会。同じく大谷石を使っているがこちらは中世西ヨーロッパの建築様式。違いを見比べられて面白い。
食事した店の目の前にある教会。ここも多くの地元の人のお薦め。
祭壇も大谷石。奥には立派なパイプオルガンがあって、これを目当てに来る人も多いのだとか。無料演奏会もたまにやるらしい。
大谷石って、ボコボコしてるんだな。こういう穴を「みそ」と言うそうだ。
大谷石は昔よりもあまり採れなくなっているそうだが、その風合いが人気で、今は薄く切り出して壁紙状にしたものが銀座松屋のレストランなんかで使われているそうだ。


超人気パン、超巨大桜は次のページで。


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お薦めスポット5:超人気パン屋「パネッテリアVivo」

おしゃらくの店員さんに「明日は休みだから今日行った方がいいですよ! そして売り切れる前に!」と激押しされたのは、パン屋さんだった。
外まで並んでる! 車で来る人が多いからか、第2駐車場まである。
中もお客さんでギッシリ。
順番が来ると、ショーケースの端から端まで店員さんが一人ついてくれてパンをとってくれる。
本当にどれも美味しそうなうえ、そんなに高くないのでみんな豪快に注文していっている。私もその勢いに乗りたかったが、食べたばかりだし一人じゃそんなに食べられないし…と我慢。グギギ…
左が一番人気と聞いていたあんバター、右は我慢できず買ったミックスベリーデニッシュ。この後が無ければ5個くらい買いたかった。
こちらは良きタイミングで食べよう。次の目的地が少し遠いので急がねばならない。
バイクを走らせてると、家々の間からよく桜が見える事に気づく。高い建物が少ないので桜が目にとまりやすいのだ。
それにしてもでかい桜発見! 立ち寄らずにはいられない
目的地につく前に、思わず目が奪われたのは巨大なしだれ桜だった。今日ずーっと桜を見ているのだけどそれにしたってデカい。

しかも周りは山や畑の殺風景な中に堂々と咲き乱れるその姿は、映画のワンシーンで使われそうなくらいインパクトがあった。
独り占め!
しばらく呆けたあと、元のルートに戻ってバイク屋さんのお母さんがお薦めしてくれていた目的地へ。それは小学校である。

お薦めスポット6:城山西小学校の孝子(こうし)桜

小学校の校庭が解放されていた。
こちらも桜! 「孝子桜(こうしざくら)」と呼ばれる樹齢450年の桜だ。
孝子桜は、親孝行の息子が病気のお父さんに桜の花をみせてあげたいと神様にお願いしたところ、死ぬ前に桜の花が咲いた、という民話から来ているらしい。

そしてさっき立ち寄った巨大な桜は、この孝子桜の兄弟だった。本当に桜の多いまちである。

お薦めスポット7:ぎょうざ正嗣(まさし) 駒生店

並んでる!
城山西小学校は駅からけっこう遠いのだけど、わざわざ向かったのにはもう一つ理由あった。

それは声をかけた人たちにアンケートを取っていた「宇都宮で好きな餃子屋」の中で票数が多かった餃子屋があったのだ。

来るまで知らなかったけど、宇都宮市には駅前だけじゃなくてあちこちに餃子屋さんがあるのだ。もらった餃子マップだけでも約70軒載っていた。
焼き餃子と水餃子をオーダー。ひと皿210円と安い!
水餃子のスープも自分で醤油、ラー油、酢で調味するらしい。それぞれペロリ。
正嗣はなかでも人気だった(私調べ)。初の宇都宮餃子は皮がツルツルで野菜たっぷり。なぜか焦って早く口に入れたくなるような美味しさだった。これが宇都宮の餃子か…感動した!

お薦めスポット8:宇都宮のカッパドキア? 「長岡百穴」

なんじゃこりゃー! 国道の大通りの横にいきなり現れる。
カプセルホテルみたい!
ここは7世紀前半頃に作られたと推測されている群衆墳だそうだ。つまりお墓。のちに各室の奥に観音様などが彫られたそうで、なんともミステリアスなスポットだ。

普通こういうのって山の中とかにありそうだけど、大通り沿いにあるのがちょっとおもしろい。
中には観音さまがいる。
次に向かったのは夜景が無料で楽しめる所である。

お薦めスポット9:栃木県庁の展望台

やはりここにもしだれ桜。
栃木県庁の15階には展望台がある、と何人かに教わっていた。15階って、よく覚えているなーと思ったら理由がわかった。「いちご」にかけているのである。
特産のいちごにかけて15階建てなのか!
廊下には苺の紹介が続く。人はほぼおらず、しずか。
おしゃらくの店員さんは、この階にあるレストランで夫婦で食事をした思い出があると言っていた。残念ながらこの日レストランはお休みだったけど、夜景はなかなかロマンティックで確かにカップルで来るにはお勧めの場所だ。
苺フレームがラブリー
ここにきてパンをいただく。あっさりとした餡とバターの塩気、うまい!
反対側には、昼に行ったタワーが光っていた。ここまででも充分堪能した一日だったが、宇都宮市民が最もお薦めしてくれたものがまだ残っている。延泊して翌日むかうことに。


このあと迫力の地下採石場に潜ります。


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なんと言っても大谷町!

地元の方のお薦めで最も挙がっていたのは大谷というエリアだった。大谷石がとれる場所である。
ホテルの方にも聞いた。好きな餃子屋さんも忘れずに。
中心街から西北約7キロにある石の里「大谷」。宇都宮駅からバスも通っている。
大谷の看板を見つけた辺りから、大谷石でできているらしき建物や、岩山が見られるようになってくる。石屋さんもポツポツあり、分かりやすく「石」の町である。

お薦めスポット10:日本最古の石仏が見られる洞窟寺院・大谷寺

なにこれ~!
このまちには色々と見どころがあるようなのだが、まず押さえるべきはこの大谷寺である。なんでこんな所にお寺作っちゃったかね、と目を丸くしてしまう。
岩にうまくハマっている寺。すごいな
堂内には平安時代に弘法大師が岩壁に彫ったとされる日本最古の石仏・大谷観音がいた(撮影不可)。

他にも遠近法を使ってより立体的に見える工夫がされた摩崖仏がいくつかきれいに残っていて見応えがありまくる。
縄文時代の人骨も見られる。
そしてすぐ近くには高さ27mの平和観音もいる。こちらは昭和29年完成なので新しめ。偶然にもその高さは昨日見た大谷石でできた教会と同じ高さなのだそうだ。不思議なつながりを感じてしまう。
ここでも桜がキレイ
こちらで出会った方によると、大谷では江戸時代まで農家さんが「副業」として石を掘っていたそうだ。だからあちこちの地面の下に空洞ができていて、何度も陥没している歴史があるのだそう。(今は調査済み)

かつてよりは石の需要が減ったというのもあるが、約30年前に大陥没があってからは採石していい場所がごく限られてしまっている。
歴史に詳しい案内人と、明日宇都宮を去るという方に聞いた。
近くにあったお土産屋さんでは掘り出した時代が違う新旧のカエルがあった。上が30年以上前に採掘した石。今採れているのはより緑がかった下の石で、地下100mのところでとったもの。
同じ大谷石でも、採掘する場所によって質がぜんぜん違う。お土産屋さんのおっちゃんは「今は目が細かいスベスベの良い石は採れなくなっちゃった」とぼやいていた。好みもあるけど、スベスベの方を記念に買った。

お薦めスポット11:超人気スポット「大谷資料館」

噂では聞いていた大谷資料館。パスポートを見せたら100円引きに。
大谷町で一番人気なのはこちらの大谷資料館だろう。はっきり言って普通の資料館とは全然違う。巨大な地下空間がそこには広がっているのだ。
す、すごい。インディジョーンズの世界観。これはぜひ生で見てほしい! 奥にも空間が広がっていて、野球場一個分入る広さだとか。
1919年から約70年間かけて掘られた地下採掘場跡だ。その歴史の間に変わっていく採掘技術、搬出法、機械化などが学べる。今では映画やドラマ、PVの撮影所、また結婚式やコンサート会場としてよく使われている。

ちなみに気温は8度程度で、冷蔵庫と同じくらい。戦後は政府米の貯蔵庫としても使われていた時期もあったそう。
車がきた! 超カッコいい。どうやら結婚式があるらしかった。
壁の堀跡がこれまたかっこいい! 
2011年の大震災の時には、余震が続くことや調査などで2年間ほど閉鎖していたそうだ。だが今また再開し、話題を呼び多くの人が訪れている。
幻想的な光景が見られるプロジェクションマッピング(500円)も。半日くらいいたい。寒いけど。
非日常な光景すぎて脳がパカっと開いたような、呆けて気づいたら口が空いてしまうような状態だった。大人になってもこんなに圧倒される光景に出会えるのは嬉しい。
入り口近くにいたお父さん。
アツアツの甘酒が飲めて、冷えた体に嬉しい(100円)。隣は大谷石のキャンドル300円。あえて「みそ」が大きいものを記念に買った。
甘酒のお代わりを無料で促してくれるお父さんがお薦めしてくれたのは、とあるコース。

お薦めスポット12:県外イベントにもよく出店する人気の「高橋餃子」

ポツンと意外な所にあった!
頼んだのはイベリコ豚の焼餃子(320円)と水餃子(270円)。
肉汁がタレに流れ込み、最後はそのタレを飲みほしたほどうまい。
お父さんが迷わず薦めてくれただけあって凄く美味しかった。車でしか行かなそうな場所にあるけど、大谷資料館とこの後向かう名所の間にあり、宇都宮を旅する者にとってはかなり良い場所にある。

お薦めスポット13:多気山(たげさん)不動尊と山頂

由緒あるお不動さん。右の道を行くと急な階段があり本堂がある。その先に山頂が。
次に向かったのは多気山の山頂だ。歩いて約30分ひたすら登った。途中誰にも会わず心細かったが、頂上には84歳だという元気な女性の先客がいた。
ちょっときついけど甘酒のお父さんと大谷寺の方にお薦めされてたので行くっきゃない。
ついた! 宇都宮と地平線が一望できる。むかし山城があった場所らしい。
ここには山登りの訓練でよく来るという女性。たくさん話して「また会いましょう」と力強く握手。
お薦めを聞くと彼女は私が山好きだと思ったらしく、「まずは古賀志山に登って、そのあと大平山に行きなさい。注意が必要だけど面白いわよ」と教えてくれた。

ちなみに彼女は30年続くNHK「ラジオ深夜便」で歴代のアナウンサー全員にハガキを読まれた事があるそうだ。色んな所でアクティブさが伝わり、模範としたい女性に巡り合えた。来て良かった。


次はなぜか竹やぶで餃子をいただきます。


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お薦めスポット14:竹林が人気の若山農場

次はホテルの従業員さんたちが薦めてくれた場所だ。竹林の景観が見事だという。

また、根津美術館など都内にあるモダン建築に使われる竹はほとんどこちらの竹が使われているそうだ。
若山農場のご主人。お薦めの餃子屋さんを聞くと「幸楽」、と即答。
農場の奥さん曰く、「色んな所で四季折々の景色を見てきたけど、結果的にウチが凄くキレイ。わざわざ出かけなくて良いんだって気づいちゃった」そうだ。

すごいなそれ!
るろうに剣心やミキプルーンの撮影などでも使われたそう。
こちらは「金明竹」という黄色がかった竹林。幻想的。
竹に囲まれながらお茶とお菓子をいただく。うまい!

お薦めスポット15:餃子の「幸楽」さんがいた!

ここで奇跡が起きた。ご主人のお薦めでありアンケートでも上位の餃子・幸楽さんのトラックがとまっていたのだ! その前で焼いているのは幸楽の大将(宇都宮餃子会会長)である。
食べたい!と言ったら「はいどうぞー」と息子さんがくれた。良いのか!
いやでもなんで?! ついさっきネットで調べて今日は定休日と知り食べるのを諦めていたお店だぞ。
食べられると思ってなかったから涙出そう。
まさか竹やぶで食べれるとはね。
この日は完全にプライベートで餃子を焼いていたのだそうだ。なんでも大将の息子さんの奥さんの妹さんがコスプレイベントの主催者で、その参加者に餃子を食べてもらおう、という主旨だった。

私は参加者でも何でもないが、軽いノリで食べさせていただけた。太っ腹!
そしてコスプレの主催メンバーの方も入ってのスリーショット。意味わからなくて良い。

お薦めスポット16:餌やりが楽しい宇都宮動物園

次に向かったのは、若山農場で薦められた動物園。「日本一貧乏」と噂されていると聞いてやってきたが、車も多くとまりとても賑やかだった。
古さがたまらない感じの動物園。
ここのウリは動物たちたちと距離が近く、直に餌をあげられることだそうだ。
パスポートを見せると、動物たちの餌が一袋もらえた。これけっこう使えるな。
で、この近さ!
ゾウさんにもキャッチされた~
お互いの協力は必要。
動物たちとの距離が半端なく近いから迫力が満点!上野動物園だとガラス張りで遠くからしか見れないような猛獣も、近距離で見ることができる。
珍しいホワイトライオンとホワイトタイガーもこの近さ! 初めて見た。
園内は全体的に昭和の雰囲気なのだけど、楽しさや賑やかさはなかなかのもの。イベントやステージもたくさんあってテンションあがる。
なんと遊園地も併設。大好きな観覧車に乗ってみよう。

観覧車がめっちゃ怖い

意気揚々と狭い車体に乗り込むと、明らかに自分が座る方に傾いた。そしてギシギシと言いながら回りだし、枯れ木をパキパキ鳴らしながら上昇。途端に「この観覧車壊れないだろうか」という恐怖心が芽生えてしまい、汗が噴き出した。

これはやばい。想像力豊かな人は乗るべからず。
桜に突っ込んでるところ。余裕はないもののあの世のようにキレイだった。乗るならバランス取れるように2人がいいかも?
なんとか無事降りて向かったのは、歴史好きの方から特に薦められた場所。宇都宮に来たなら絶対寄らないと、と言われたところだ。

お薦めスポット17:宇都宮 二荒山神社(ふたあらやまじんじゃ)

まちの中心地にある。
二荒山神社の歴史はかなり古く、第10代崇神天皇(紀元前)の時代まで遡る由緒ある神社である。

源頼朝や徳川家康など歴史上有名な武将たちも多く参拝にきており、また、観光客や地元の人たちも多く立ち寄るパワースポットなのだそうだ。
神楽殿の前の桜が見事! 参拝客が見惚れていた。
そんなパワースポットに引き寄せられたかのように周りには餃子屋さんが多く立ち並んでいた。せっかくなので最後にもう一軒。

お薦めスポット18:餃子の店「香蘭」

アンケート上位のひとつ、香蘭。
食べるのはもちろん水餃子と焼き餃子(各250円)。最後までペロリ。この量はほんとおやつだな。
ああこのコンビ、すっかりはまってしまった。目の前に出されるたびに、パリッと焼きあがった餃子の上をジャンプして、ツヤツヤの柔らかい水餃子のスープに飛び込みたくなる。この名コンビにいつも会える宇都宮の人たちが本当に羨ましい。

お薦めスポット19:締めは「とちおとめ苺サンド」

駅前のビルにも入っている「パレット」。昔から女性に熱い支持を得ているそう。
さて、旅もいよいよ終わりだ。最後は帰りの新幹線の中まで楽しめるものを聞けた。

それは宇都宮に3店舗あるフルーツをウリにした洋菓子屋さん「パレット」の苺サンド。大きい苺がふんだんに入った非常に贅沢なサンドだ。
クリームが甘さ控えめで苺の美味しさが引き立つ。これは必食です。
こんな感じで、東京に帰るまで堪能し尽くした旅だった。宇都宮の皆さん、ありがとうございました!

餃子と桜と石ざんまいの旅

この旅で、気づけば4軒の餃子を食べていた。ハズレなど一つもなく、どれも全部美味しかった。皆さんに聞いておいてなんだが、選ぶなんてできない。

いや逆に、選ぶ必要などないのだ。宇都宮を旅していたらその近くにだいたい餃子屋があるのだからそこに入ればいい。さすがに竹やぶで餃子はレアケースだろうが、宇都宮ではあちこちで餃子屋があなたを待っている。マラソン大会における給水所のように、所々で餃子を補給しながら旅しよう。
キリンの唇は肉厚でフサフサなのも知った旅。


レモン牛乳、しもつかれ。栃木出身者とのさらなる濃いトークはこちら。


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