特集 2014年10月17日

一人で恋人と結婚式を挙げている写真を撮る方法

けい君とは私のことです!
結婚式というものがある。結婚する二人が行う幸せな宴のことだ。新婦はウエディングドレスを着て、新郎はグレーのタキシードを身につける。そして友人知人がそれを祝うのだ。

しかし、結婚式を挙げるには、男性なら新婦が、女性なら新郎が必要だ。一人では結婚式を挙げることができないのだ。そこで、一人で結婚式を挙げているような写真を撮る方法を紹介したいと思う。
1985年福岡生まれ。思い立ったが吉日で行動しています。地味なファッションと言われることが多いので、派手なメガネを買おうと思っています。(動画インタビュー)

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> 個人サイト Web独り者 彼女がいる風の地主恵亮

結婚式は幸せの象徴

人類はやがて恋に落ちる。そして運命を感じて付き合い始めた二人は結婚というものをするのだ。法律的には婚姻届を出せばいいが、そんな幸せを多くの人にアピールするために、「結婚式」というパーティーを行う。
これが結婚式です
結婚式は教会やチャペルで行われ、緑が美しい芝生のようなところで誓いのキスをしたりもする。

親や親戚、友人知人がそんな幸せの絶頂にある二人を祝福する、それが結婚式である。

基本的には人生で一度だけのパーティーであり、とても華やかなものになる。
結婚式は華やか
ただし、結婚式には大きな問題がある。絶対に相手が必要なのだ。結婚式をしたくても、相手がいないと結婚式を行うことができないのである。

結婚式は人生のステータスの一つであり、誰もが挙げたいもの。でも、一人ではできないのだ。しかし、写真ではそれが可能となる。
これから結婚式です!

結婚式は一人で可能

先に準備が終わった新郎が、教会の前で結婚式に出席する友人たちと談笑している。そこで慣れない格好をした新郎をおもしろがって、友人が写真を撮る。その写真が上の写真である。幸せな一枚だ。
一人です(偶然見つけた教会の前で撮った)
本当は結婚式をする予定もなければ、友人もいないので、一人で撮影している。結婚式とは基本的に教会で行われ、新郎はグレーのタキシードを着ている。この二つを満たせば、一人でも結婚式の写真が撮れるのだ。
結婚式で父と一緒の一枚
結婚式には父親だって来るだろう。その写真だって撮れてしまう。

これはさすがに一人では無理なので、父親に電話をして、「スーツを着て来てほしい」とお願いすればいい。

父は終始、「これはなんだ?」を言い続けたが、「結婚式だ」と言い続けることで乗り切ることができる。
本当は父の家の最寄り駅で撮った

タキシードは買いましょう

教会はあちこちにあるので困らないけれど、問題は新郎の着るタキシードだ。借りてもいいが意外と高く2万円ほどはする。そこで、私は購入することにした。貸衣装の払い下げセールみたいなものがあり、そこではタキシードが8000円で売られていた。
このようなセールがあったので買った
そして、人は新郎になれるのです!
あとはこの衣装を着て、教会的なところにカメラと三脚を持って出向けばいい。実際に結婚式を行っている教会に行けば、友人と談笑する楽しげな写真も撮ることができる。本当に幸せな人たちを邪魔しないように素早く撮るのが重要だ。
友人と談笑中に撮られた一枚
このような写真をFacebookなどにあげれば「いいね!」の嵐だろう。なぜなら結婚式とは人生においての一つのゴールのため、誰もが羨ましがるのだ。

新婦が写っていないのは、「嫁は写真をアップされるのを恥ずかしがって」とコメントを添えることでカバーできるだろう。結婚式はもはや一人で可能なのだ。
本当は一人です(知らない人の結婚式の前で撮った)

一人で誓いのキスをする

結婚式では「誓いのキス」をする。教会でするパターンもあるが、緑の美しいところでやるパターンもある。新郎が新婦のベールを上にあげ、笑顔でキスをするのだ。世界一幸せなキスだ。
ベールをあげて、新婦を見て笑顔!
幸せな写真である。数年後にこの写真を夫婦で見て、結婚式の思い出を語るのだ。楽しかったね、お義父さんを前で緊張してたよね、などの会話を繰り広げる。誓いのキスは結婚式のクライマックスの一つなのである。
一人です
新婦のベールは買うと高いので、自作している。布を売っているお店でレースカーテンみたいな生地を買って、それっぽく作った。

キチンとしたものを作る技術はないので、セロテープで生地をくつけ、写真を撮る際は、なるべくベールにピントが合わないようにする。綺麗に写るとベールの下手さ加減がバレるからだ。
ベールを作って、
三脚にカツラとベールを乗せて、
新婦の完成!
本当の結婚式に至るまでの過程は大変だと思われる。恋人を見つけ、付き合い、結婚。そんな面倒なステップを踏まずとも、この方法ならば効率的に結婚式を挙げることができる。なんて素晴らしい方法なのだろう。結婚式はもはや一人で可能なのだ。
誓いのキス
一人です
このような写真をFacebookにアップする。年齢的に私の同級生たちはどんどんと結婚していて、結婚式の写真をアップしている。

それを羨ましいと思うだけではダメなのだ。私だって結婚式を挙げたよ、とアピールするのだ。

これで一人でも戦えるのだ。未来は明るい、そう信じたいと思う。
夕暮れがなんだか悲しく感じた一日でもあった

一人デートの本が出ます!

今まで、いろいろな一人デートの写真を撮ってきた。一人で「あーん」をしたり一人でカフェデートをしたり一人で彼女と電車旅に出かけたり。それらを元に全編書き下ろしの本が27日に発売されます。「妄想彼女」というタイトルです。

モテない人生を独白した私小説のような、エッセイのような、お花畑みたいな一冊です。オールカラーという豪華な作りなので、ぜひ本屋で見かけなくても買ってください。どうかよろしくお願いします。→アマゾンで予約受付中です

10月26日(日)に出版記念イベントもあります

出版を記念してお台場カルチャーカルチャーで「一人デート」のイベントも開催されます。一人デートのコツや、その意義、一人でどこまでなら行けるかサミットなど、一人で生きて行くことの楽しさを紹介するイベントです。チケットも発売中なので、どうか、どうかお願いいたします。→イベントのチケット発売中です
妄想彼女、よろしくお願いいたします!
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