コロロ
これがその「コロロ」。わりと今どこのコンビニでも買える。
コロロ(UHA味覚糖)
一見しわしわですが
ぶどう味のグミだ。ポイントは二つある。
・ぶどうの果汁100%の味わい
・ぶどうの触感をグミで再現
この二つが合わさることにより、口の中で疑似的に「ぶどう」を食べているような気になるのがおもしろい。
すごいのはぶどうの「皮」がゼラチンで表現されているところ。果たして皮を表現する必要があるのか? ってところだけれども、そういう過剰な演出がこのグミを一点突き抜けたものにしているのである。
……といわれても、そんなに「すごい!」って思えないですかね? もう少し説明させてください。
ナチュラル系グミ
僕はグミを【ナチュラル←→ジャンク】【ソフト←→ハード】という属性で分けて考えている。
ナチュラル系のグミというのは、果汁100%を強調しているやつだ。中には果肉が入っているやつもある。パッケージは必ずみずみずしい果物の写真だ。
果汁グミ(明治)
ドールグミ(不二家)
かじって果実グミ(ロッテ)
ところが、こういうナチュラル系のグミって、どれも歯ごたえが一様に【ソフト】で、なにか食べていて物足りなく感じてしまう。
いや、もちろんそれは好みの問題なんだけれども、やっぱり固いグミの方がグミ独特の食感という気がするんです。それはそうでしょう。
全然関係ないですが、煎餅も固い方が好きです。プリンは柔らかい方が良いです。やっぱりそのお菓子特有の良い固さみたいなのがあると思うんです。
ハード系グミ
話を戻そう。ハードなグミを食べたければ、売り場で果物の写真が載っているやつは避けた方が良い。
ハードなグミを食べようと思ったら必然的に【ジャンク】な味付けのやつになってしまうのだ。
サワーズ(ノーベル製菓)
サワーズはほんとうに歯を跳ね返す弾力を持ったグミ。果物の味のやつもあるけれども、これは「ファンタグレープ味」みたいなことで、ジャンクなフルーツ感である。
コーラアップ(明治)
コーラアップは1980年からあるグミ。一時期発売中止になったが、2010年に形を変えて再販売。その時は単純なコーラ味だけでなく味のバリエーションがあり、ソフトなタイプもあった。
しかし、結局さらにモデルチェンジをして、ハード系一本での真っ向勝負になる。
やっぱり【ジャンク】なグミは【ハード】な食感があっているのだろう。
カンデミーナ(カンロ)
ハード系組の最右翼がカンデミーナである。ラテン系のノリに擬態してはいるが「噛んでみな」という商品名は挑発的と言わざるを得ない。
カンデミーナスクリューアタック(カンロ)
そんなカンデミーナだが、最近では食感の追及の仕方が過激になってきた。なんとスクリューの形をしたグミである。
キャッチコピーは「ハードな3D食感グミ」。また、同じシリーズで「カンデミーナローリングボンバー」という輪の形をしたグミもある。ハードなグミが変な形をしていると、よりグミの食感が際立つのだ。
たしかにグミは固い方が好きだ。でも、あまりのことに僕はコンビニで「ここまでやっていいのかよ……!」とつぶやいてしまったよ。
コロロのすごさ
ここまで説明されると、冒頭の「コロロ」がすごいな、ってみんなも思ってもらえるんじゃないでしょうか。ジャンク系グミはハードになり、さらに食感を過激に追及する方向に向かっている。
しかし、ナチュラル系グミは食感のこだわりはこれまで薄かった。そこに「果実感を食感でも表現する」という方向で食感の追及が来たのである。これは黒船襲来である。果汁グミを筆頭とするナチュラル系グミはこのままでいられるのか……?!
いや、べつにメーカーの人とかはそんなことぜんぜん考えてなくて、全部僕の頭の中のイマジネーションだけの話かもしれないけれど……。
あとゴチグミもうまい
あ、流れの中で紹介するタイミングを失ってしまったのですが、ゴチグミもうまいです。【ジャンク】で【ソフト】なグミなんだけれども、これは一個一個がでかいのが良いですよね。